フライトナイト
『フライトナイト』(Fright Night)は、1985年のアメリカ合衆国のコメディホラー映画。監督はトム・ホランド、出演はクリス・サランドンとウィリアム・ラグズデールなど。隣家に越して来た2人組の男性がヴァンパイアだと気付いてしまった平凡な男子高校生を描いている。第13回(1985年度)サターン賞でホラー映画賞など3部門で受賞した(詳細は後述)。 1988年に続編『フライトナイト2/バンパイヤの逆襲』が公開され、2011年に『フライトナイト/恐怖の夜』としてリメイクされている。2013年には二度目のリメイク、『フライトナイト2』が公開された。 キャッチ・コピーは「闇夜 それは人間のものではない」。 ストーリー
ある日の夜、チャーリーの隣の家に2人の男が棺桶を運んでやってきた。その途端、近所で殺人事件などの奇妙な出来事が多発。しかしそれらはある“恐怖”の序章に過ぎなかった。 ある晩、勉強中だったチャーリーは隣家の男が女を殺害して遺体を隠す場面を目撃、相手にも目撃したことを気づかれてしまう。翌日チャーリーは隣家に殺人犯がいると警察を連れて乗り込むが、途中で「犯人はヴァンパイアだ」と口走ったことで、呆れた警察は帰ってしまう。その夜、チャーリーの家にジェリー・ダンドリッジと名乗る隣家の主人が現れ、チャーリーを人知れず殺そうとする。難を逃れたチャーリーは『フライトナイト』という怪奇ドラマ番組のホストであり、ドラマ内ではヴァンパイアハンター役でもあるピーター・ヴィンセントに悩みを打ち明けるが、視聴率の低下で司会を降ろされたばかりのピーターはチャーリーを頭のおかしい青年だと相手にしなかった。窮地に追い込まれたチャーリーは一人で家に立てこもって戦う準備をするが、その様子を見て心配したガールフレンドのエイミーと友人エドはピーターを金で雇い、チャーリーの思い込みを解こうと4人でジェリーの家を訪れる。ジェリーはチャーリー以外の3人を騙し通していたが、ピーターがかつてヴァンパイアハンターのドラマで使った小道具の鏡で何気なく髪を整えようとするとそのドラマのヴァンパイアと同じようにジュリーが鏡に映らないことに気づく。動揺するピーターだったが、係わり合いになるのを恐れて慌てて帰ってしまう。チャーリーとエドはエイミーを家まで歩いて送っていくことにしたが、人通りの多いところを行こうとするチャーリーに反発したエドは狭い路地へ歩いていきジュリーの餌食となってしまう。ヴァンパイアとなったエドはピーターを襲うがピーターは辛くも十字架で返り討ちにする。一方ジェリーに追われたチャーリーとエイミーは逃げ込んだディスコからピーターに電話で助けを求めるが、その間にジェリーはエイミーを魔力で誘惑し、チャーリーに対してエイミーを殺されたくなかったらピーターと二人で自分の家に来いと言ってエイミーを連れ去ってしまう。チャーリーはピーターに再び助力を求めるも、ピーターはヴァンパイアと化したエドに襲われた恐怖で街から逃げ出そうとしていた。チャーリーはピーターが一緒に来なければエイミーは殺されると説得し、渋々ながらもピーターの同行を取り付け、自分はヴァンパイアハンターだと繰り返し唱えるピーターと共にヴァンパイアの屋敷に乗り込むこととなる。 キャスト
日本語吹替
作品の評価映画批評家によるレビューRotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『フライトナイト』はヴァンパイアの隣に住む男についてのこの幽霊の物語でスリルとユーモアを巧みに組み合わせている。」であり、37件の評論のうち高評価は92%にあたる34件で、平均点は10点満点中7.40点となっている[3]。 Metacriticによれば、13件の評論のうち、高評価は9件、賛否混在は3件、低評価は1件で、平均点は100点満点中62点となっている[4]。 受賞歴
サウンドトラック
本作の音楽は当時『ターミネーター』などを手掛けたブラッド・フィーデルが担当。サントラ盤ではブラッドによるヴォーカル曲も収録されている。 J・ガイルズ・バンドが歌った主題歌は日本でもシングル・レコードがリリースされた(1985年10月21日発売/07SP-919)。
出典
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