フロムイエロートゥオレンジ
株式会社フロムイエロートゥオレンジ(英: From Yellow To Orange Co., Ltd.)は、デジタルコンテンツ制作を主業務とする日本の企業。ゲームクリエイターの飯野賢治によって設立された株式会社ワープを前身とする。 社名は文字通り「黄色からオレンジへ」を表す。「知識・好奇心・ユーモア」を意味する黄色に、「情熱・元気・血」をイメージする赤色を足して、オレンジ色に変化させるという想いが込められている[2]。 概要1994年に飯野賢治がコンシューマーゲームの開発のために株式会社ワープを設立。数々のプラットフォームでゲームソフトをリリースした後、2000年にコンシューマーゲーム業界から撤退した。これを機に社名を株式会社スーパーワープに変更して、ネットワークサービス、DVDタイトルの制作、オンライン音楽サービス、ネットワークゲーム制作へと事業範囲を広げた[3]。 2001年8月に社名を株式会社フロムイエロートゥオレンジへ改め[4][5]、IT関連の企画・デザイン・ブランディングなどを主に行った[2]。 2009年3月26日、任天堂がWiiウェアの新作『きみとぼくと立体。』を発表。同時に配信が開始された。飯野がこのゲームの企画やディレクションを担当した[6]。彼の約9年ぶりとなるコンシューマーゲーム業界への復帰作はユーザーに歓迎された[7]。 2012年、音楽プロデューサーの江口勝敏が代表取締役CEOに就任、飯野と代表を兼任した。 2013年2月20日、飯野が42歳に高血圧性心不全により逝去したことが、公式ホームページにて江口の名義で発表された[8]。 2022年8月より、飯野の妻である飯野由香が代表取締役に就任した[9]。 飯野の逝去から10年となる2023年に「飯野賢治没10周年記念プロジェクト」が展開された。ワープ時代に制作されたゲーム作品の音楽や、飯野の著書がデジタル配信された[10]。また、クリエイターを題材としたドキュメンタリーを配信するYouTubeチャンネル「Archipel」の企画として、飯野のドキュメンタリー映像が公開された。飯野と生前に親交があったゲームクリエイター(飯田和敏、上田文人、小島秀夫、斎藤由多加、西健一、水口哲也)や、俳優の浅野忠信、ピエール瀧らが彼を追想した[11][12]。 2024年7月18日、画面のない音だけのゲームとして話題となったソフト『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』を、発売から27周年の記念日に、オーディオブックとして配信開始した[13]。 沿革→「ワープ (ゲーム会社)」も参照
脚注
外部リンク
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