ブタメン
『ブタメン』(Butamen)は、株式会社おやつカンパニー(本社三重県津市)が製造・販売しているミニサイズのカップ麺であり駄菓子[1]。 概要もとは「ベビースター当りラーメン」のしょうゆ味、カレー味に次ぐ3番目の味として、1993年(平成5年)に発売された「ブタメン(とんこつ味)」が人気商品となり独立したものである[1]。1980年代後半から流行した豚骨ラーメンを新たなフレーバーに選定し、開発担当者が九州に出張し現地のラーメンを片っ端から食べ、味を再現した[1]。福岡の豚骨ラーメンの中でも、福岡市周辺のサッパリした味がモデルになったという[2]。インパクトのあるネーミングと親しみやすいパッケージにするため、“とんこつ=ブタ”ということから「ブタメン」という名前になった[1]。 カップ麺の駄菓子という珍しい形態の商品で、駄菓子屋では他の駄菓子をトッピングに食べる光景も見られた[1]。とんこつ味、しょうゆラーメン、タン塩味ラーメン、カレーラーメンの4つの定番の味の他、これまでに、にんにくダイナマイト味(2007年発売)、メキシカンチリ味(2007年発売)、うまうまあんかけ味(2008年)、ペペロンチーノ味(2010年)、コーンポタージュ味(2011年)などが発売されている[1]。 とんこつ味の具材が「ごま」だけであることについて、おやつカンパニーの担当者は「前はいろいろこだわって入れたんですけれども、結局入れないほうが喜ばれまして。シンプルがいいようです。」と語っている。また、担当者のおすすめレシピとして「チーズがけが一番おいしいと思います。粉チーズやとろけるチーズはクリーミー感が合わさって洋風になるんですよ。あと少しソースなんかを入れると、意外とコクが出ておいしくなります。」と語っている[2]。 2012年にブタメンを使ったレシピのアイディアを募集する企画が行われ[3]、タン塩味を使い優秀作品に選ばれた「トマトイタリアンブタメン」などのレシピがブタメンのwebサイトで紹介されている[4]。 ブタメンの箱にプラスチック製のフォークが同梱され販売店で無償配布されていたが、販売価格の維持や環境問題などを鑑み、2022年2月14日生産分から同梱が廃止された[5]。 アタリ付き当初、ブタメンも多くの駄菓子と同じくアタリが付けられ、蓋を開いて「アタリ」が出ればもう一つブタメンがもらえる形態だった[1]。しかし駄菓子屋が減少しコンビニやスーパーへと売り場が移行し、その場で食べる機会が減ったことから[2]、2008年7月7日、おやつカンパニーHPにて「当たり付きのブタメンを廃止する」ことが発表された。これにより、ブタメン全種類のパッケージに表記されていた「当たりつき」の文字も消えた。 その後はマークを集めてキャンペーンに応募する形態に変更された[1]。過去の景品にブタメンタオル、ブタメンロゴ入りチェキ、ブタメンオリジナル「ナノブロック」、ブタメンオリジナルQUOカード、とこトン!ブタメンお楽しみセット(ミニどんぶり・フォーク・キッチンタイマーの3点セット)、えらべるPay2,500円分&ブタメンオリジナルカードケースなどがある[6][7]。 商品一覧
コラボレーションしたキャラクター
コラボレーションした商品
ブタメンくん商品キャラクターはブタメン発売時に企画担当者が考案したものである[1]。イラストの目のぐるぐるは、「あまりのおいしさに目が回っている」ところを表現している[2]。 2019年5月、ベビースターの「ホシオくん」と「ブタメン」がLINEスタンプになって登場した[12]。 商品キャラクターには長く正式な名前がなかった(社内では「ブタメンくん」と呼ばれていた)が、2021年3月にTwitterで投票が実施され、ブタメンくん、ブースケ、ブタノスケ、ブタッピーの4つの中からブタメンくんが選ばれた(得票割合はブタメンくん40%、ブースケ28%、ブタノスケ20%、ブタッピー12%)[13][1]。 「ブタメンくん」の名前が発表された日(2021年4月12日)にちなみ、2025年に毎年4月12日が日本記念日協会認定の「ブタメンの日」となった[14]。 CMキャラクター
漫画『月刊コロコロコミック』(小学館)で2012年8月号から2013年1月号まで、ブタメンのキャラと男の子との日常を描くギャグ漫画『トコとん!ブタメン』が連載された。漫画は土田しんのすけが担当[2]。 また、ブタメンを題材とした日常ギャグ漫画[15][16]『ブタメン』が、『月刊コロコロコミック』2023年1月号から2025年4月号まで連載された[15][17][18][19]。漫画はおごしゆうが担当[15]。
脚注
外部リンク |
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