株式会社ブックウォーカー(英: BOOK WALKER Co.,Ltd.)は、かつて存在したKADOKAWAグループのデジタル戦略子会社。電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」の運営をはじめ、電子書籍等の販売・取次を行なっていた。
沿革
- 2005年(平成17年)12月1日 - 株式会社角川ホールディングス(現:KADOKAWA KEY-PROCESS)の子会社として株式会社角川モバイル(かどかわモバイル)を設立。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 4月 - Yahoo!ケータイ向けに電子書籍サイト「ちょく読み」を開始[4]。
- 6月27日 - ソネットエンタテインメント株式会社(後のソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)および株式会社電通イー・リンク(現:DAサーチ&リンク)と共同で地域情報探訪サイト「街ログ」を運営する株式会社ソネット・カドカワ・リンクを設立[5]。
- 7月 - iモード向けの総合動画配信サイト「iムービーゲート」をオープン[6]。
- 12月3日 - 角川グループホールディングスの子会社として株式会社ムービーゲートを設立。
- 12月 - ケータイ向け総合ニュースサイト「News ウォーカー」を開始[7]。
- 2008年(平成20年)
- 4月1日 - 株式会社角川マーケティングへのクロスメディア系事業統括業務の移行に伴い、株式会社角川モバイル、株式会社ムービーゲートが角川マーケティングの子会社となる[8]。
- ケータイ向け電子書籍サイト「最強☆読書生活」とケータイ向け電子コミックサイト「最強☆コミック」を運営するワーズギア株式会社を子会社化。
- 2009年(平成21年)
- 8月21日 - 角川グループにインキュベーションユニット創設に伴い、角川グループホールディングスの子会社として株式会社角川インキュベーションを設立。株式会社角川モバイル、株式会社ムービーゲートが角川インキュベーションの子会社となる。
- 10月1日 - 角川モバイルを存続会社として株式会社ムービーゲート、 株式会社角川インキュベーションを合併、商号を株式会社角川コンテンツゲートに変更し、角川グループホールディングス(現:KADOKAWA KEY-PROCESS)が直接の親会社となる[9]。
- 12月10日 - 映像配信サイト「MovieGate」(ムービーゲート)オープン[10]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 7月1日 - 商号を株式会社ブックウォーカーに変更、ソーシャルゲーム事業をエンターブレインに譲渡[19]。
- 8月31日 - この日をもってムービーゲートの動画配信サービスを全面終了。
- 12月 - 「BOOK☆WALKER中文館」(繁体字)を提供開始[20]。
- 2013年(平成25年)
- 2月7日 - WindowsおよびMac OS向けPCビューアー「BOOK☆WALKER Viewer for PC(β)」を正式公開[21]。
- 3月25日 - 「BOOK☆WALKER」と株式会社BookLiveが運営する総合電子書籍ストア「BookLive!」との間で電子書籍の本棚連携を開始[22]。
- 4月1日 - 「BOOK☆WALKER」とKDDI株式会社が運営する電子書籍ストア「ブックパス」との間で電子書籍の本棚連携を開始[23]。
- 5月16日 - 「BOOK☆WALKER」とメディアファクトリーが運営する電子書籍ストア「MFラノベ☆コミック」との間で電子書籍の本棚相互共有を開始[24]。
- 8月1日 - 「BOOK☆WALKER」と株式会社ドワンゴ及び株式会社ニワンゴが運営する「ニコニコ静画(電子書籍)」との間で電子書籍の本棚相互共有を開始[25]。
- 2014年(平成26年)
- 6月20日 - NTTドコモと電子雑誌サービス「d マガジン」を提供開始。
- 9月2日 - 株式会社キャラアニ全面協力の下、総合電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」にてフィギュアやCD・DVD等キャラクターグッズの販売を可能とする通販サービス「BOOK☆WALKER 通販」を開始[26]。
- 12月8日 - 株式会社BCCKSが提供する個人出版支援サービス「BCCKS」とサービス連携し、個人出版サービス「BWインディーズ」をサービス開始[27]。
- 2015年(平成27年)
- 6月29日 - 「BOOK☆WALKER」とトーハンが運営する電子書店「Digital e-hon」とにおいて、本棚(購入履歴)連携および両サイトのポイント交換サービスを開始[28]。
- 7月13日 - 台湾角川と台灣漫讀股份有限公司を設立。
- 9月8日 - 個人出版登録サービス「著者センター」を開始[29]。
- 10月1日 - 「BOOK☆WALKER英語版」を提供開始。
- 2016年(平成28年)
- 10月 - タレント生放送プラットフォーム「生テレ」を開始[30]。
- 12月5日 - 電子雑誌読み放題サービス「マガジン☆WALKER」を提供開始。
- 2017年(平成29年)
- 1月 - 電子書籍を同人誌即売会で対面販売出来る「BWインディーズ カード」を試験提供[31]。
- 7月 - スカパーJSATと電子雑誌サービス「スカパー!マガジン」を提供開始。
- 9月19日 - ニコニコ書籍がBOOK☆WALKERにシステム統合[32]。
- 11月21日 - BOOK☆WALKERにて小説投稿サイト「カクヨム」上で開催した「BOOK☆WALKER BWインディーズ コンテスト」の受賞5作品を発売。
- 2018年(平成30年)
- 4月 - エンターテインメント事業部タレントデータベースグループの行う一切の事業を吸収分割により株式会社KADOKAWAに譲渡[33]。
- 4月1日 - 株式会社ドワンゴから株式会社トリスタの全株式を取得し、子会社化[34]。
- 5月16日 - BOOK☆WALKER個人出版サービスとWEB小説サイト「カクヨム」が連携を開始。
- 9月6日 - ニコニコ漫画公式チャンネル「BOOK☆WALKER」がオープン[35]。
- 9月25日 - BOOK☆WALKERとニコニコ書籍のスマートフォンアプリを統合し、BOOK☆WALKERアプリの名称を「BN(BOOK☆WALKER・niconico) Reader」に変更。同時にWebストア「BOOK☆WALKER」が、ニコニコアカウントでのログインとニコニコポイント決済を導入[36]。
- 2019年(平成31年 / 令和元年)
- 1月15日 - 電子コミックEPUBデータを無料で作成できるツール「BOOK☆WALKER 電子コミック作成ツール」(β版)の提供を開始[37]。
- 4月15日 - 進化型おしゃべりアプリ「ISEKAI」Android版をリリース[38]。
- 5月23日 - BOOK☆WALKERにて電子書籍をプレゼントできる「ギフト購入」機能をリリース[39]。
- 7月1日 -
- 株主異動により株式会社KADOKAWAが直接の親会社となる。
- 100%出資子会社として英語圏インフルエンサーによるマーケティング支援事業を行う株式会社GeeXPlusを設立。
- 12月3日 - BOOK☆WALKERにて小説の定額制読み放題サービス「角川文庫・ラノベ読み放題」をスタート[40]。
- 2020年(令和2年)4月1日 - BOOK☆WALKERにて小説の定額制読み放題サービス「BOOK☆WALKER マンガ・雑誌 読み放題」をスタート[41]。
- 2021年(令和3年)
- 8月11日 - スマホに最適化された話題のタテスクロールマンガ作品や人気連載の単話版が読める「BOOK☆WALKER 話・連載」開始[42]。
- 10月1日 - 株式会社トリスタを吸収合併[43]。
- 2023年(令和5年)
- 3月28日 - 親会社・株式会社KADOKAWAが電子書籍サービス「BOOK☆WALKER Thailand」を開始
- 11月8日 - 話読み(1話ずつ購入して読む形式)のマンガに特化した、BOOK☆WALKERのサブブランドアプリ「ヨミー!powered by BOOK☆WALKER」を正式リリース[44]
- 2024年(令和6年)
- 1月31日 - 株式会社ACCESSの電子出版事業の一部を会社分割(新設分割)により承継した株式会社PUBLUSを完全子会社化[45][46]
- 5月23日 - 親会社・株式会社KADOKAWAと共同でスマートフォン向け漫画アプリ「カドコミアプリ」をApp Store、Google Playで提供開始[47]
- 2025年(令和7年)
主なサービス
電子書籍ストア事業
- BOOK☆WALKER
- ヨミー! powered by BOOK☆WALKER
- BOOK☆WALKER GLOBAL
メディア事業
プラットフォーム事業
- dマガジン(運営:NTTドコモ) - NTTドコモと協業。雑誌専用ビューワーを提供
- dブック(運営:NTTドコモ)[50] - 作品の配信管理、システム改修、顧客対応を受託
- カドコミ(運営:KADOKAWA)
- 一迅プラス(運営:一迅社) - マンガ連載ページ、マンガのブラウザビューワ、配信登録ツール、話単位でのマンガ販売機能の開発を受託[51][52]
- コロナEX/CORONA EX(運営:TOブックス) - マンガ連載ページ 、マンガのブラウザビューワ、配信登録ツール、月額課金機能の開発を受託[53]
電子書籍取次事業
KADOKAWAグループの電子書籍データとグループ外出版社の電子書籍データと同人誌・個人出版登録サービス「著者センター」に登録された電子書籍データを国内・海外の電子書籍サービス事業者(Amazon Kindle、Apple Books、BookLive、ブックパス、コミックシーモア、dブック、DMM.com、ebookjapan、Google Play、honto、紀伊國屋書店 Kinoppy、LINEマンガ、めちゃコミック、ピッコマ、Rakuten kobo、Reader Store、Renta!、J-Novel Club、台湾BOOK☆WALKER等)へ取り次いでいる[50]。
過去のサービス
- ちょく読み - ケータイ向け電子書籍サイト
- Newsウォーカー - ケータイ向けニュースサイト
- マガジン☆WALKER - 電子雑誌サービス。パソコン、スマートフォン、タブレットで閲覧に対応していた
ムービーゲート
- フィーチャー・フォン版
2007年7月2日にiモード向けの総合動画配信サイト「iムービーゲート」として開始。アニメチャンネル、ムービー&ドラマチャンネル、グラビアチャンネル、ミュージックビデオチャンネルなどが存在した[54]。2012年6月終了。
- PC版
2009年1月23日、映画有料PC配信サイト「MOVIE GATE×MovieWalker」として開始[55]。同年12月21日PC向け総合映像配信サイト「MovieGate(ムービーゲート)」にリニューアルし[56]、2010年9月30日に終了。
- スマートフォン版
2010年11月30日、iPhone/iPad向け有料動画配信サービス「MovieGate(ムービーゲート)」を開始[57]。2012年8月31日終了。
アニメNewtypeチャンネル
2007年7月24日に角川書店が開始した「月刊ニュータイプ」と連動したPC向け動画配信サイト[58]。2011年1月に有料動画配信サービス終了し、月刊ニュータイプの公式サイトとなった。
アニメNewtype
アニメ情報誌「Newtype」ブランドを冠したiモード向けアニメ動画配信サイト[59]。
生テレ
無料でアイドルやタレントが出演する生放送が見放題サービス[60]
- 声優サバイバル[61]
- Gテレ×生テレ グラビア★プリンセスオーディション[62]
- 9nine佐武宇綺×村田寛奈のバズり先生[63]
ゲーム
アニメ
電子書籍レーベル
キャラボイス事業
脚注
外部リンク