ブルーブレイカー 〜剣よりも微笑みを〜
『BLUE BREAKER 〜剣よりも微笑みを〜』(ブルーブレイカー けんよりもほほえみを)は、1996年にNECホームエレクトロニクスより発売されたPC-FX用ゲームソフトである。同タイトルはヒューマンよりセガサターン版、『BLUE BREAKER 〜笑顔の約束〜』のタイトルでPlayStation版が1997年に発売された。PlayStation版ではイベントが多数追加されており、ゲームバランスの調整も施されている。また、PlayStationでは本作のヒロインたちが戦う3D対戦型格闘ゲーム『BLUE BREAKER BURST 〜笑顔の明日に〜』、『BLUE BREAKER BURST 〜微笑みを貴方と〜』が発売されている。 概要17歳の誕生日に嫁探しの旅に出発した主人公は、その途中魔王の封印を解いてしまい魔王を倒さなければならなくなる。魔王を倒すというファンタジーRPGでは定番のストーリーに、各地で出会い仲間となるヒロインたちとの親密度を深めて結婚を目指す恋愛シミュレーションゲームの要素を加えた「恋愛RPG」という異色ジャンルである。 恋愛の拠点となるのは「ギルド」と呼ばれる場所。そこで装備を整えたり、女の子と出会ったりすることができる。女の子をパーティに組み込むのもギルドでしかできない。連れて行く事のできる女の子は2人まで。花嫁候補となる女の子は全部で9人[1]。 女の子と仲良くなるには、依頼された仕事を成功させたり、親密度を上げるためにプレゼントを贈ったりする事で愛を育む必要がある。ただし、戦闘で守り切れず、HPが0になってしまうと、すぐに嫌われてしまう[1]。 製作元はNECホームエレクトロニクスとヒューマンの共同出資により設立されたヒューネックス。恋愛シミュレーションゲームというジャンルを確立したPCエンジン版『ときめきメモリアル』(コナミ)の開発スタッフであった立石流牙がプロデューサーを務めたことで話題となった[要出典]。 一般的な恋愛ゲームでは、通常の会話場面では立ちグラフィックが使われ、特定のイベントシーンでCGが表示される。それに対し本作では、イベントシーンではアニメーションが使われる。また通常の会話場面でもバストアップのアニメーションが表示される。このため本作には、CGや立ちグラフィックが存在しない。PC-FXの動画再生機能を有効に活用した表現方法であったが、これがサターン、プレイステーションへの移植に際してあだとなり、移植版のユーザー評価が下がる原因の一つとなった[要出典]。 難易度が高く、クリアするのが容易でない。また一般的な「恋愛ゲーム」は複数のヒロイン達とのエンディングを迎えるために、複数回のプレイを前提としているが、RPGである本作は1回のプレイにもかなりの時間がかかり、すべてのエンディングを迎えるためには相当な時間を要する。PC-FX版はゲーム本数が少なく、やり込み型ゲームであった為かユーザーに受け入れられたが、サターン版では難易度の為にユーザー評価は低くなった[要出典]。 サターン版の移植はサクセスが担当した。しかしバグが多く、攻略不可能なキャラクターが存在するなど致命的な不具合もあったため、後日不具合を修正した製品との交換が行なわれた。なお、現在は発売元のヒューマンが倒産しているため交換は出来ない。 プレイステーション版はヒューマン倒産後にハムスターからブルーブレイカーバーストシリーズ共々、廉価版が発売された。また2007年より、ゲームアーカイブスよりダウンロード販売が開始された。PS版は複数のイベントが同時に発生する事がある。また全面的なゲームバランスの難易度を修正するために60種類のアイテムが追加されたり新しいモンスターを登場させたりと様々な改良が施されている[2]。 戦闘戦闘はセミオートシステムを採用し、必要時のみユーザーが入力を行なう。ただし女の子の好感度が低い序盤は、ほとんど指示通りに動いてくれない。 マップ本作の舞台となる「虚空の道」は各拠点と拠点同士を繋ぐ一本の道で構成されている。拠点に存在するダンジョンなども目的地点まで一本の道で繋がる構造となっており、ルーイン遺跡以外は分岐が存在しない。 パーティーパーティーは主人公と女性キャラクター2名で構成される。そのうち1名は冒険者ギルドの存在する国に宿泊する毎に、既に知り合っている女性キャラクターのなかからローテーションで割り当てられる。もう1名として、そのほかの女性キャラクターの中からプレイヤーが任意に選んだキャラクターに同行を求めることができる。 登場人物主人公
ヒロイン
重要キャラクター
主要敵キャラクター
テーマソング
脚注 |
Portal di Ensiklopedia Dunia