プロジェクト‐ノート:事件・事故/英語版における記事名の付け方(仮訳)以下のガイドラインは出来事や事件・事故に関するウィキペディアの記事名に適用されます。たとえば、軍事および政治的な紛争、自然災害、テロ事件、交通機関および産業の事故、疫病の発生などの類です。 このガイドラインはWikipedia:記事名の方針[訳者注 1]を補完するものであり、そのように読んで理解するべきです。方針とガイドラインの間に少しでも矛盾がある場合には、方針が優越します。 慣例もしもある出来事に対して確立した通称(たとえば、大恐慌、キューバ危機、血の日曜日事件)が存在しているならば、その名称を使用します。大多数の事例では、記事名は次の3つの記述子を含んでいるはずです。
曖昧さ回避のために「いつ」を表す年を必要としない記事も中にはあります。歴史的な観点では、出来事は簡単に年なしで記述されます。これは最終的に編者の判断に委ねられること (a judgement call) ですが、意見の相違があるときは他の編集者との話し合いで解決してください。 他の記述子がその事件の同一性を確立するのに十分でないとき以外は、月や日は記事名に用いるべきではありません(例外:1995年5月の一連の竜巻発生)。ジュリアーナ・スグレーナの救出のように再発しそうにない出来事、あるいは一度だけ起こり得る殺人事件または特定の人物の死に関係している記事(例:ネダ・アガ=ソルタンの死、ボリス・ネムツォフの暗殺)には日付は不要です。 直ちに同定が可能なために、記事名に日付が不要な出来事には次のような例が挙げられます。
記述子記事名の「何が」の部分については、具体的でありつつ中立であるように努めてください。 "accident" という単語は、出来事が本当に accidental (偶発的)であって合理的に予測可能な故意または怠慢な行動の結果でないことを暗示するため、中立的ではありません。 "accident" という用語は、事件・事故を調査した結果、偶発的な出来事だったと監督当局が結論づけ、その所見に対して議論の余地がないか、他の当局(裁判所など)による反論がない場合のみ使用してください。 disaster (惨事)、 tragedy (悲劇)、 crisis (危機)などの単語を用いた特徴の描写は主観的すぎるため避けるようにしてください。出来事を具体的に説明する、 collision (衝突)、 collapse (崩落)、 explosion (爆発)、 outbreak (勃発)、 pandemic (感染爆発)、 sinking (沈没)、 oil spill (油流出)といった語句を使用する方が望ましいです。 "disaster" という単語は、一定の水準の破壊を暗示します。したがって、ある事件・事故が他のほとんどの事例と比較して、それら以上に破壊的であって、かつ現地以外の信頼できる情報源が一貫してその出来事を歴史上の相当期間に及んだこととしてそう特徴づけている場合のみ使用してください。 "crisis" という単語は、constitutional crisis (憲法危機)のような定義を満たすときのみ使用してください。WP:NCCAPSで確立したガイドラインにつき、それが適切な名称である場合を除いては、記事名の2語目以降の単語を大文字で始めないでください。 交通機関の事故航空航空事故は一般的に、商用の航空運輸に関係する出来事については、航空会社名および便名に従って記事名が付けられます。航空分野においては、 "accident" および "incident" という用語は国際民間航空条約の付属書13で定義されており、航空関係の出来事に記事名を付ける際はこれらの基準に従います。2機以上の航空機が巻き込まれた事故の場合、もしくは便名が割り当てられなかった航空便が絡んでいる事故の場合は、上述の「どこで」「何が」の慣例に倣ってください。 "plane" (飛行機)や "plane crash" (飛行機墜落)のような、くだけた言葉の使用は避けてください。曖昧さ回避の必要がない限り、記事名には事故の起こった年を含めるべきではありません。 海事海事関係の事故は船名に従って記事名を付け、船舶についての記事とは独立した記事として区別するために記述子を付け加えます。船名の部分をイタリック体にするためにはTemplate:DISPLAYTITLEを使用します。以下はその一例です。
橋および列車橋の崩落および列車事故は「どこで」「何が」の慣例に倣って記事名を付けます。解釈を抜きにして、事実だけによって裏付けられた "derailment" (脱線)や "collision" (衝突)のような、より具体的な説明がない限り、既定の記事名は "train wreck" (列車事故)を含んでいるべきです。 "Train collision" (列車衝突)は、列車同士の衝突事故のほかに、列車と他の乗り物(バスなど)との衝突事故を含みます。歴史上、信頼できる情報源において、 "Great Train Wreck" (列車大事故)のように別の名称で一般的に知られている事故については、そちらの名称を使用します。 疫病の発生疫病の発生に関する出来事も「どこで」「何が」に従って記事名を付け、曖昧さ回避のために年を付け加えます。疫病の発生が特定の会社に起因する場合は、会社名を使用してください。必要に応じて、疾病名の部分をイタリック体にするにはTemplate:DISPLAYTITLEを使用します。疾病の名称自体が固有名詞である場合のみ、疾病名について大文字で始めてください。以下はその一例です。
産業事故産業の事件・事故は一般的に、発生年、発生場所および発生した出来事の内容に従って記事名が付けられます。年は付け加えてあると役に立つこともあるでしょう。建物名、場所名、会社名などの固有名詞は大文字で始めますが、 “fire” (火災)、 “explosion” (爆発)、 “disaster” (災害)のような一般的な用語は大文字で始めないでください。船名や石油リグ名の部分をイタリック体にするにはTemplate:DISPLAYTITLEを使用します。以下はその一例です。
竜巻竜巻およびその多発に関する出来事の記事名は、以下に示す様式の中から該当する最先のものに従ってください。
中立的な観点の維持現在および歴史上の出来事についての記事の名称は、しばしば論争を呼ぶものです。特に、 "massacre" (大量虐殺)のような強意的な単語の使用は、議論を加熱させる焦点になりかねません。特定の強意的な諸単語の使用は、万人に勧められも思いとどまらせられもしません。これらのガイドラインの趣旨は、出来事を同定するために使用される “馴染みの” 言葉遣いを促進することにあります。名称を選択するための規則は以下の順序で適用されます。
定義その話題を知っている大半の英語話者[訳者注 3]がそれを同一の名称で呼んでいるのであれば、通称 (common name) または 永続的な表現 (standing expression) が存在します。単語の順序の変化など、名称についてわずかな差異があっても同じ通称とみなされます。たとえば、第二次世界大戦 (World War II) はしばしば二度目の世界大戦 (the Second World War) とも呼ばれますが、これらは十分によく似ており、同じ通称の変化形と考えられます。 一般に受け入れられた単語 (generally accepted word) とは、現実世界の学者らの間で、その出来事に適用可能であると一致した見解のある単語のことです。強意的な単語の使用は依然、政治家やウィキペディアの編集者、または一般大衆の間で議論を呼ぶことがあります。 対立している観点の解決いずれの規則を適用するかにかかわらず、出来事をどのように特徴付けるかに関して、依然として異なる観点が存在するかもしれず、それらの中には記事名に対して反対の観点があることもあります。それらの観点は記事の中で論じられるべきです。しかしながら、もしもこの単語が通称の一部であるならば、 "massacre" (大量虐殺)や "terrorism" (テロリズム)のような、中立性に疑いの余地のある単語を記事名が含んでいる可能性があります。また、リダイレクトを使用して、偏りのある記事名から中立性の高い記事名に転送してもよいでしょう。 例
関連項目訳者注
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