ヘルマンミヤマクワガタ
ヘルマンミヤマクワガタ(Lucanus helmani )は、節足動物門昆虫綱鞘翅目クワガタムシ科のミヤマクワガタ属の一種。 生息地特徴大型のミヤマクワガタの一種で、体つきはクワガタムシの中ではやや細身体型の本属の中でも更に細身な種類で、頭部も本属他種に比べて横幅がやや小さめである。 本属オス個体特有の張り出し板のような頭部突起が、他の種に比べて頭部が小さい為か、やや垂直にめくれ上がっているようにも見える。本属の他種と比較すると大顎が長くすらりと伸びているのが特徴だが、細いので、やや華奢な印象も与える。また、頭部中央の頭楯と呼ばれるV字状の二叉部分が、本属他種よりも目立って長くなるのが特徴(一部のホソアカクワガタや、リノケロスフタマタクワガタにも見られる)。 オスの体長は33〜92mmに達し、体長の半分近くを長い大顎で占める。メスはオスより小型で、他のクワガタ同様に顎が小さくなり、体長は30〜48mmになる。 ![]() 生態1000m級の高地に生息しており、そこの広葉樹の森の土化した腐蝕物となった木や、腐葉土を食べて、幼虫は1〜2年ほどで成虫となる。成虫はブナやシイの仲間の木に集まり、その樹液を吸う。 輸入日本への輸入が許可されている種だが、生息地から取り寄せるのが難しく、またミヤマクワガタ属の例に洩れず暑さに弱く、寿命も短いので、標本輸入が多く、生体の輸入は難しいものとなっている。飼育出来ても、25度以下の低温飼育が望ましい。 細身が醸し出す体型と長い大顎の優美な姿から人気があるものの、生体はなかなか見ることが出来ない。これは後述する近似種にもいえる事である。 また去年、特別天然記念物に指定されたため来年からwd生体の輸入が無くなった。(その他のルカヌスでは、フォーチュンミヤマも天然記念物に指定された) 今国内にいるブリード品で繋いでいくしかない。 近似種![]() (上中と右はヨーロッパミヤマクワガタ) 本種のような形態のミヤマクワガタの種類として、代表的なものが4種類いる。
参考文献
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