ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険
『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』(ボルシェヴィキのくににおけるウェストしのいじょうなぼうけん、ロシア語: Необычайные приключения мистера Веста в стране Большевиков)は、1924年製作・公開、レフ・クレショフ監督によるソビエト連邦(ソ連)の長篇劇映画である。「反米」を明確に表現したソ連の最初の映画である。 略歴・概要1922年に成立した新しい国・ソビエト連邦を背景に製作された、クレショフ工房の第1回作品である。 ウェスト氏を演じたポルフィリ・ポドーベドはクレショフより年長の役者であったが、のちに監督作もある。ボリス・バルネットは、3年後に『ミス・メンド』で監督としてデビューした。悪役の伯爵を演じたフセヴォロド・プドフキンは、本作で脚本も書き、クレショフの実生活では妻であるアレクサンドラ・ホフロワが、伯爵夫人を演じた。いずれも映画監督である。レオニード・オボレンスキー、ウラジミール・フォーゲル、ピョートル・ガラジェフ、ヴェラ・ロパティーナは本作で俳優としてデビューした。 ストーリー舞台は、新しい社会主義国、ボリシェヴィキの国となったソビエト連邦の首都モスクワ。 ウェスト氏(ポルフィリ・ポドーベド)が、カウボーイのジュディ(ボリス・バルネット)を伴って、同地に到着した。モスクワではギャングやペテン師が横行しており、なかでも没落貴族・シュバン伯爵(フセヴォロド・プドフキン)は、たちが悪かった。アメリカで報道されているような「社会主義者」たちが、次々にウェスト氏が驚くような事件に巻き込む。それを伯爵一味が救出する、という茶番だ。 そんな罠から、ジュディと警官(アナトーリ・ゴルチリン)がウェスト氏を救う。ウェスト氏は、やがて、社会主義ソビエトの真の姿を知る。 キャスト
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