マルタ・トレホン
マルタ・トレホン・モヤ(スペイン語: Marta Torrejón Moya、1991年8月8日 - )は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナ県タラサ出身の女子サッカー選手。 ポジションはディフェンダー(センターバック)。プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナのFCバルセロナ所属。サッカースペイン女子代表としては90試合に出場し、アレクシア・プテジャスに塗り替えられるまで最多出場記録を有していた[2]。男子サッカー選手のマルク・トレホンは兄である。父親や叔父もサッカー選手である。 経歴クラブ![]() 1990年にカタルーニャ州バルセロナ県マタローで生まれた。7歳の時に地元のCFサレシアンス・デ・マタローでサッカーを始め、12歳でバルセロナにあるRCDエスパニョールの下部組織に加入した。当時のRCDエスパニョールには女子チームがなかったため、男の子に混じって男子チームでプレーした。14歳だった2005年にトップチームデビューし、プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナデビューした。サッカー選手としてプレーする傍らで大学にも進学し、生物学を学んで卒業した。2011年にはコパ・デ・ラ・レイナの決勝に出場したが、ライバルのFCバルセロナのに敗れた[3]。 23歳だった2013年、FCバルセロナに移籍した[4]。2013-14シーズンと2014-15シーズンにはプリメーラ・ディビシオンで優勝し、2014年・2017年・2018年にはコパ・デ・ラ・レイナで優勝した。2019年時点では第3キャプテンを務めている[5]。 2016-17シーズンにはクラブ史上初めてUEFA女子チャンピオンズリーグの準決勝に進出したが、フランスのパリ・サンジェルマンFCに敗れた[6][7]。2018-19シーズンのUEFA女子チャンピオンズリーグでも躍進し、準決勝ではドイツのFCバイエルン・ミュンヘンに勝利した[8][9]。クラブ史上初めて出場した決勝ではフランスのオリンピック・リヨンに敗れた[10]。 2020年にはこの年に初開催されたスーペルコパ・デ・エスパーニャ・フェミニーナのレアル・ソシエダ戦に出場した。10得点で大勝した試合でトレホンは4得点を挙げ、大会最優秀選手に選ばれた[11]。 代表16歳だった2007年11月25日、UEFA欧州女子選手権2009予選のイングランド代表戦でサッカースペイン女子代表デビューした[12]。2013年にはイグナシオ・ケレーダ監督によってUEFA欧州女子選手権2013に出場するメンバーに選出された[13]。トレホンは全試合にフル出場し、スペイン代表は準々決勝でノルウェー代表に敗れた。 2015年にはカナダで開催された2015 FIFA女子ワールドカップにキャプテンとして出場した。トレホンは全試合にフル出場したが、スペイン代表はグループリーグ最下位に終わった[1]。低調な成績に終わったことで、トレホンとチームメイトはケレーダ監督の辞任を要求した[14]。2019年にフランスで開催された2019 FIFA女子ワールドカップには再びキャプテンとして出場した[15]。スペイン代表はグループリーグ2位で決勝トーナメントに進出したが、決勝トーナメント1回戦では後に優勝することになるアメリカ合衆国代表に敗れた。大会後の2019年8月、スペイン代表からの引退を表明した[16]。 タイトルクラブ
代表
脚注
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