ミッキー・ロジャース
ミッキー・ロジャース (Mickey Rogers) は、SNKの対戦型格闘ゲーム『龍虎の拳』シリーズに登場する架空の人物。 キャラクター設定黒人のボクサー。幼い頃から貧しい生活を送っており、力さえあれば困窮生活から抜け出せると考えた結果、アメリカン・ドリームを求めてボクシングに打ち込み、いつの日か世界チャンプになるという夢を抱いて訓練を積んでいた。しかし、コーチを名乗る男に大金を持ち逃げされてしまい[注 1]、それでもその3年後にアマチュアボクシングを制覇するも、その夜にチンピラとトラブルを起こした末に相手を半殺しにしたことでプロへの道を絶たれてしまう。 自暴自棄になったミッキーは、ジョン・クローリー(およびMr.ビッグ)の武器密輸・横流しの仕事に加担して金を手に入れるという日々を送るようになり、その仕事をしていた頃には黙っていても大金が転がり込んできていた事から、ボクシングのチャンプになるという夢はもはや捨てたと思い込んでいた。 『龍虎の拳2』(以下『龍虎2』と表記)では、ほどなくして武器密輸の仕事が露見した事であぶれるが、逆にそれが切っ掛けになってか、かつての夢を捨てきれずにいた事を悟り、格闘大会「キング・オブ・ザ・ファイターズ」にて優勝すれば再び格闘技の頂点に立つことができると信じたミッキーは参加を決意するに至る。この闘いが夢を実現させる最後の好機としており、エンディングでは「試合が回ってきた」という知らせを受けて、「鮮烈なるカムバックを決めてみせる」と宣言している。 初登場となる『龍虎の拳』(以下初代『龍虎』と表記)ではドレッドヘアーにして赤のスパッツを履いていたが、『龍虎2』では角刈りにして赤のボクサーパンツを履いている。 弟がおり、兄であるミッキーのことを見ている。彼が諦めなかったからこそ、もう1度夢を見る気になったとミッキーは語っている[注 2]。 初代『龍虎』のストーリーモードの対戦前のデモではリョウ・サカザキ(あるいはロバート・ガルシア)を警察関係者だと思い込む程、他人を警戒していた。『龍虎2』では対戦前デモでほとんどの相手に対して見下した態度を取っている。その一方でCPU戦時のリー・パイロン、キング、Mr.ビッグはミッキーを「アマチュア」と揶揄している。 『餓狼伝説スペシャル』のリョウ・サカザキのステージ背景に初代『龍虎』の頃の風貌で登場し、画面左側の松の木の上で挑発ポーズを決めている。『THE KING OF FIGHTERS '94』のメキシコステージ背景では『龍虎2』の頃の風貌で登場し、画面左側で挑発ポーズを決めている。 他のメディアでのミッキーアニメ『バトルスピリッツ 龍虎の拳』には未登場。 天獅子悦也の漫画『龍虎の拳』と同『2』には敵役の1人として登場。 鷹岬諒の漫画『ザ・キング・オブ・ファイターズ94外伝』にも登場。ボクシング界へのカムバックを果たし、ライト・ヘビー級のNWBFタイトル奪取に成功(ただし、キング曰く「マイナー団体のローカル・タイトル」)しており、その記念パーティーにユリ・サカザキやキングといった女性格闘家チームの面々を招待している。無論、現在の立場に満足してはおらず、統一世界チャンプを目指す事をマスコミに宣言している。同じボクサーであるアメリカンスポーツチームのヘビィ・D!についても知っており、「最強のヘビィ級ボクサーで、本来ならばとっくの昔にチャンプになっていたはずの男」と評している。しかし、同時に彼がかつての試合中にWBC世界第三位の実力を持っていた相手ボクサーを殺してしまった逸話も知っていて、それが原因で統一世界チャンプでさえも恐れて試合を組もうとしない事実から、ユリ達にヘビィ・D!達と戦う第二回戦を棄権するよう警告している。 ゲーム上の特徴初代『龍虎』では、第5ステージで登場。初代『龍虎』ではリョウとロバート以外の登場キャラクターが使用できるのは対人戦のみであった。ミッキーは『龍虎2』にて、(藤堂竜白を除いた)他のキャラクターと同様に操作キャラクターとして再登場を果たす。 ミッキーの格闘スタイルはボクシングであるため、蹴り技は使用しない。そのためキックボタンを押してもパンチ攻撃が出るが、パンチボタンで出る攻撃とは性能が異なる。また、ミッキーはMr.ビッグと同じく、三角跳びができないという特徴がある(これは『龍虎2』も同様)。ジャンプは遅くも速くもなく、ジャンプ攻撃の判定もそれほど強力ではないため、自分から飛び込んで連続技を決めにいくことは不向き。ミッキーは必殺技が、わけても飛び道具の性能が高く、攻撃判定が大きい「バーニングアッパー」と立ちガード不能の「ローリングアッパー」は、ミッキーを支える存在である。初代『龍虎』では、これらは2つとも発生は遅いが、1度出てしまえば相手を威圧するのに十分な効果が発揮される。飛び道具以外では、特殊攻撃ボタンを押しながらパンチorキックボタンを押すことで出るアッパーカットが強く、威力・判定ともに優れていた。 『龍虎2』では、2つの飛び道具の発生が速くなり、新たに追加された超必殺技の飛び道具「プラネットゲイル」は、『龍虎』の登場キャラクターの飛び道具の中でも群を抜いて性能が高い。通常投げの「つかみボディブロー」は受け身を取られることがないため、常に安定したダメージを与えることが可能な点が優れており、非常に強力。ミッキーは如月影二と同じく、気力が減ると必殺技の性能が大きく低下するため、気力に依存する闘いをすることになる。それゆえに気力の量に左右されやすく、常に残量に注意していないと形勢が不利になる。通常技を使い分け、高性能な飛び道具をいかに当てていくかが重要となる。 技の解説通常技龍虎の拳2
投げ技
特殊技
必殺技
隠し必殺技・超必殺技
担当声優脚注注釈出典
参考文献
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