ムーンソロウ
ムーンソロウ(Moonsorrow)は、フィンランド出身のペイガンメタル・バンド。 概要比較的長尺な楽曲が多いバンドであり、すべてのアルバムに10分を超える楽曲が必ず収録されている。特に4枚目のアルバム『Verisäkeet』以降は、10分を超える楽曲の割合が増加し、アルバムの半数以上[注釈 1]が10分を超える楽曲となっている。特に、アルバム『V: Hävitetty』に至っては、30分強、26分強の楽曲2曲のみでアルバムが構成されるなど、実験的なアルバム構成となっている。また、楽曲名、アルバム名、歌詞の全てがフィンランド語で書かれている[注釈 2]。 略歴1995年に従兄弟の関係にあるヴィレ・ソルヴァリとヘンリ・ソルヴァリの2名で結成された[1]。当初は2名体制のプロジェクトであり、ヴィレとヘンリが様々なパートを兼任する体制であった。また、ヴィレとヘンリは当時は様々なプロジェクトを立ち上げており、ムーンソロウもその内の一つであった[1]。この時期に、ヴィレとヘンリが立ち上げたプロジェクトとしては、ウッズ・オヴ・ベリアル(Woods of Belial)やクリプト(Crypt)、ソーンフロスト(Thornfrost)がある。結局、ヴィレとヘンリはムーンソロウをメイン・バンドに据えることを決定し、バンド・メンバーを集めるようになる[1]。 1999年にマルコ・タルヴォネン(ドラム)が加入。スリーピース・バンドの体制となる。2000年にファースト・アルバム『Suden uni』のレコーディングを行う[1]。このレコーディングには、ミトヤ・ハルヴィラハティ(ギター、ボーカル)がサポート参加しており、レコーディング終了後から間を置かずに正式メンバーとしてムーンソロウに加入した[1]。同年に初ライブも経験しているが、その際にキーボーディストのマルクス・エウレンが参加し、そのまま正式加入した[1]。これ以降、バンド・メンバーの変更は発生しておらず、20年以上変わらないメンバーで活動を続けている[1]。 2001年初めに、スウェーデンのプラズマティカ・レコードよりファースト・アルバム『Suden uni』をリリースしデビューを飾る[2]。更に母国フィンランドのスパイクファーム・レコードに移籍し、同年末にはセカンド・アルバム『Voimasta ja kunniasta』をリリース[2]。2002年より、ライブ・セッション・メンバーとしてヤンネ・ペルッティラ(ギター、ボーカル)が参加するようになる[1]。ヤンネはライブのみならずアルバムにもサポート参加しているものの、正式メンバーとなることなく参加し続けている[1]。2003年にサード・アルバム『Kivenkantaja』をリリース[2]。2005年にアルバム『Verisäkeet』をリリース[2]。2007年にアルバム『V: Hävitetty』をリリース[2]。2008年には、ファーストEP『Tulimyrsky EP』をリリースしている[2]。 2011年にアルバム『Varjoina kuljemme kuolleiden maassa』をリリース[2]。同アルバムのリリース後、フィンランド・フェスに参加するために初来日を果たす[1]。更に、アルバムが『我、死者の国を影のごとく彷徨う』という邦題でハウリング・ブル・エンターテイメントから日本盤がリリースされ、日本デビュー盤ともなった。その後、ドイツのセンチュリー・メディア・レコードに移籍し、2016年にアルバム『Jumalten aika』をリリースした。 2021年秋、急性の健康問題のため、バンド活動を休止することが発表された[3]。なお、2022年夏までには活動を再開する予定であること、健康問題の詳細については公表する予定はなく、インタビュー等の予定もないとされた[3]。その後、2022年4月下旬にドイツで開催された「ラグナロク・フェスティバル2022」に出演し、活動を再開した[4]。 また、2005年にマルクス・エウレンを除く4人のメンバーとヤンネ・ペルッティラ、1名のボーカリストを加えた6人でサイド・プロジェクトとして、デスメタル/グラインドコアバンドのラクパーヴィ(Lakupaavi)を結成。同年にファースト・アルバム『Raah raah blääh』をリリースしている。 メンバー現メンバー
セッション・メンバー
ディスコグラフィスタジオ・アルバム
EP
シングル
デモ
コンピレーション・アルバム
脚注注釈出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia