メディック・フニデク県
メディック・フニデク県(メディック・フニデクけん、フランス語: Préfecture de M'diq-Fnideq、アラビア語: عمالة المضيق الفنيدق)は、 タンジェ=テトゥアン=アル・ホセイマ地方の北部に位置する県。県都はメディック。ジブラルタル海峡と地中海に面している。また、メディック・フニデク県にはモロッコ国王のムハンマド6世の別荘が存在する。メディックの別荘やテトゥアンの王宮はモロッコ国王の夏の休息地の一つとなっている[3]。 地理北はジブラルタル海峡、東は地中海に面している。南はテトゥアン州、西はファフス=アンジュラ州に隣接している。また、県の北東ではスペインの飛び地のセウタと接している。 地中海沿岸は平野がある。その中でもマルティル周辺の平野は広い。一方、西から北にはリフ山脈があり、険しい山に囲まれている。北にはムーサー山がある。また、県内にはリフ山脈から地中海に注ぐいくつもの川が存在し1つのダムが設置されている。森林面積は8,630ha[4]。 気候地中海性気候に区分される。夏は気温が高く降水量が少なく、冬は気温が低くなり降水量が増加する。平均年間総雨量は800mm。県内は高低差が激しいため年間雨量は場所によって大きく異なる。年中を通し地中海から東風のシェルキ風が吹ている[4]。 人口2020年の人口は253,679人と推定される。都市人口割合は95,21%であり、241,530人である。都市人口の割合はタンジェ=アシラー県の94.84%よりも高くタンジェ=テトゥアン=アル・ホセイマ地方で一番高い数値である[1][4]。 経済・産業メディック・フニデク県には3つのフリーゾーン(自由貿易地区)がある。マルティルのTETOUAN SHOREは22ha、20以上の企業が出店しており約1500人の雇用を生み出している[5]。また、その近くには商業に特化したCABO SHOPPING VALLEYがあり現在は約10haの敷地にイケアが開業している。今後、70haまで拡張し北アフリカ最大の商業施設エリアを目指す[6]。フニデクの国境付近には物流に特化した10ha、53の企業が出店しているFNIDEQ ECONOMIC ACTIVITY ZONEがあり、76の倉庫がある。今後95haに拡張する予定である[7]。 産業別データ[4]
教育2014年の国勢調査によるとメディック・フニデク県の識字率は75.8%であった。 2016年時点の各施設数:
交通鉄道メディック・フニデク県内には鉄道は走っていない。 道路高速道路国道
空港県内に空港はないが、隣接するテトゥアン州にはサニア・ラメル空港がある。 ![]() メディック・フニデク県は3つの都市コミューンと2つの田舎コミューンの合計5つのコミューンから形成される。
脚注注釈出典
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