メリディアン (人工衛星)メリディアン(ロシア語: Меридиан、ラテン文字表記の例:Meridian、日本語で「子午線」「経線」の意味)とは、ロシア連邦の通信衛星である。GRAUコードは、14F112である。衛星の軌道は、モルニヤ軌道をとる(近地点高度約1,000km、遠地点高度約39,800km、傾斜角62.8度)。開発は、ISSレシェトニェフ社が担当。メリディアンの運用はロシア宇宙軍が行っており、軍用通信あるいは民間通信の両方で使われる。旧型の通信衛星モルニヤ1T, 3の代替衛星であり、軍事通信衛星パルスの通信機能も代替するかもしれない。衛星の設計寿命は7年を予定している。衛星バスはウラガンMのバスを基にしており、本体は与圧構造を取っている。 衛星一覧→「en:Meridian 1」および「en:Meridian 2」も参照
シリーズ最初の衛星メリディアン1は、2006年12月24日にソユーズ2-1a/フレガートで、プレセツク宇宙基地から打ち上げられた[1]。約2トンの衛星は、打ち上げ3時間後にフレガート上段ロケットにより1,012 × 39,816 km の楕円軌道に乗せられた。その後衛星は順調に動作を続けたが2009年5月に機能を停止した。製造会社の報告ではスペースデブリとの衝突が原因と推測された[2]。 次の衛星メリディアン2は、2009年5月21日に同様にソユーズ2-1a/フレガートで、プレセツク宇宙基地から打ち上げられた[3]が、フレガート上段ロケットの第2回目の終了時に不調となり、第3回目の噴射は実行されなかった。このため予定した軌道に乗ることができず、打ち上げは失敗に終わった[4]。 3番目の衛星メリディアン3は、2010年11月2日に、同様にソユーズ2-1a/フレガートで、プレセツク宇宙基地から打ち上げられた。打ち上げは無事成功した[5]。 7番目の衛星は2014年10月30日に打ち上げられた。メリディアンの打ち上げはこの7号機が最後となり、2016年からは後継機の打ち上げが開始される予定とされている[6]。
脚注
外部リンク
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