メンフィス・ブルース (シンディ・ローパーのアルバム)

専門評論家によるレビュー
総スコア
出典	評価
Metacritic	45/100[2]
レビュー・スコア
出典	評価
オールミュージック	[3]
ニューヨーク・ポスト	[4]
ローリング・ストーン	[5]

『メンフィス・ブルース』(Memphis Blues) は、アメリカ合衆国の歌手シンディ・ローパーの11枚目のスタジオ・アルバムで、古典的なブルースの楽曲のカバー・バージョンを収録した内容となっている。このアルバムは、2008年の彼女のカムバックに続いた作品であり、2010年6月22日の彼女の57歳の誕生日にリリースされ、2010年を対象とした第53回グラミー賞にもノミネートされた。ブラジルの日刊紙『オ・グロボ (O Globo)』の報道によると、このアルバムは、2010年11月までに、世界全体で60万枚を売り上げたとされる^[6]。『ニューヨーク・ポスト』紙の企画した2010年の最優秀アルバムの投票では、『メンフィス・ブルース』は第7位に入り^[7]、また、『ビルボード』誌によれば、2010年に最大の売り上げとなったブルースのアルバムであった。このアルバムに合わせて、ローパーは、彼女にとって最大規模のツアーとなったメンフィス・ブルース・ツアー（英語版）を展開し、140以上の公演をおこなった。

2009年12月、ローパーは彼女の公式Twitterで、ブルースのアルバムを作成したいと表明した。2010年3月には、テネシー州メンフィスのエレクトラフォニック・スタジオ（英語版）で、プロデューサーにスコット・ボマー（英語版）を迎え、ローパーにしばしば協力してきたビル・ウィットマン (Bill Wittman) に加え、スペシャル・ゲストとしてB.B.キング、チャーリー・マッスルホワイト、アン・ピーブルス、アラン・トゥーサンが参加した^[8]。

6月14日、ローパーはこのアルバムからの楽曲を『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン (Late Show with David Letterman)』で披露し^[9]、次いで6月21日には『The Joy Behar Show』、6月22日には『The Howard Stern Show』と『エレンの部屋 (The Ellen DeGeneres Show)』、6月23日には『グッド・モーニング・アメリカ (Good Morning America)』、6月24日には『Live with Regis and Kelly』^[10]、さらに7月20日には『ジ・アーリー・ショー (The Early Show)』^[11]、8月30日には『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ (The Tonight Show with Jay Leno)』に出演した^[12]。

ローパーは、このアルバムに合わせてメンフィス・ブルース・ツアーを展開した^[13]。

ローパーは、2010年の米国レコード小売業協会（英語版） (NARM) の賞を受け、授賞式で『メンフィス・ブルース』に収録した数曲を演奏した^[14]。

『メンフィス・ブルース』は、アメリカ合衆国の『ビルボード』誌のトップ・ブルース・チャートで初登場第1位となり、公式アルバム・チャートである Billboard 200 でも初登場第26位となって、最初の週だけで 16,000枚以上売り上げるそこそこの成功を収めた^[15]。このアルバムは、ローパーにとって『シーズ・ソー・アンユージュアル (She's So Unusual)』と『トゥルー・カラーズ (True Colors)』に次いで、Billboard 200 において3番目に高い成績を残した作品となった。このアルバムは、ブルース・チャートでは、13週にわたって首位を守り、通算40週にわたってチャートに留まった。このアルバムは、アメリカ合衆国において、2016年5月までに 76,000枚を売り上げた^[16]。2011年、このアルバムは、独立系音楽企業協会（英語版） (IMPALA) からダブル・シルバーの認定を受けたが、これはヨーロッパ全域で 40,000枚以上を売り上げたことを意味していた^[17]。ブラジルでは、このアルバムはおよそ 10,000枚を売り上げた^[6]。

このアルバムからは、『ビルボード』誌のブルース・デジタル・ソング・チャートのトップ25に、7曲が入り、なかでも「クロスローズ」はチャートの首位に立った^[18]。

^[19]

• シンディ・ローパー – リードボーカル、プロダクション
• チャーリー・"スキップ"・ピッツ（英語版） - ギター
• レスター・スネル (Lester Snell) – ギター^[20]
• チャーリー・マッスルホワイト - ハーモニカ
• アラン・トゥーサン – キーボード
• ウィリアム・ウィットマン (William Wittman) - ベース、エンジニア
• リロイ・ホッジズ（英語版） – ベース
• ハワード・グライムズ（英語版） – ドラムス
• マーク・フランクリン (Marc Franklin) – トランペット
• デリック・ウィリアムズ (Derrick Williams) – テナー・サクソフォーン
• カーク・スマザース (Kirk Smothers) – バリトン・サクソフォーン
• B.B.キング – ボーカル、ギター（「アーリー・イン・ザ・モーニン」）^[21]
• ジョニー・ラング – ボーカル、ギター（「ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット」、「クロスローズ」）
• アン・ピーブルス – ボーカル（「ローリン・アンド・タンブリン）
• スコット・ボマー – プロダクション

週間チャート

チャート（2010年 - 2011年）	最高位
アメリカ合衆国 ARIAチャート[22]	59
ベルギー ベルギー・アルバム・チャート（ワロン地域）[23]	79
ベルギー ベルギー・アルバム・チャート（フランデレン地域）[24]	77
カナダ カナダ・アルバム・チャート	45
フランス フランス・アルバム・チャート[25]	31
ドイツ ドイツ・アルバム・チャート	77
ギリシャ ギリシャ・アルバム・チャート[26]	45
日本 オリコン・アルバム・チャート[27]	41
スイス スイス・アルバム・チャート[28]	77
イギリス 全英アルバムチャート[29]	105
イギリス Independent Albums[30]	13
イギリス Album Downloads Chart[31]	89
アメリカ合衆国 ビルボード Billboard 200[32]	26
アメリカ合衆国 ビルボード Blues Albums[32]	1
アメリカ合衆国 ビルボード Digital Albums[33]	21
アメリカ合衆国 ビルボード Independent Albums[32]	2
アメリカ合衆国 ビルボード Internet Albums[34]	10
アメリカ合衆国 ビルボード Tastemaker Albums[35]	12

年間チャート

チャート（2010年）	順位
アメリカ合衆国 ビルボード Blues Albums	1

楽曲

表 話 編 歴 シンディ・ローパー
スタジオ・アルバム	シーズ・ソー・アンユージュアル トゥルー・カラーズ ア・ナイト・トゥ・リメンバー ハット・フル・オブ・スターズ シスターズ・オブ・アヴァロン メリー・クリスマス…ハヴ・ア・ナイス・ライフ アット・ラスト シャイン ブリング・ヤー・トゥー・ザ・ブリンク〜究極ガール メンフィス・ブルース ディトゥアー 〜回り道〜
コンピレーション・アルバム	ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-
リミックス・アルバム	シンディ・ローパー・フロア・リミキシーズ
楽曲	ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン タイム・アフター・タイム トゥルー・カラーズ ホワッツ・ゴーイン・オン 涙のオールナイト・ドライヴ サリーズ・ピジョンズ セット・ユア・ハート ホープ
関連項目	キンキーブーツ
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