モノフルオロ酢酸

モノフルオロ酢酸
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  炭素, C
  水素, H
  酸素, O
  フッ素, F
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 1739053
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.005.120 ウィキデータを編集
EC番号
  • 205-631-7
Gmelin参照 25730
KEGG
RTECS number
  • AH5950000
UNII
国連/北米番号 2642
特性
化学式 C2H3FO2
モル質量 78.04 g mol−1
外観 白色の固体
密度 1.369 g/cm3
融点

35.2 °C, 308 K, 95 °F

沸点

165 °C, 438 K, 329 °F

への溶解度 水とエタノールに溶ける
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
強い毒性と腐食性
GHS表示:
腐食性物質急性毒性(高毒性)水生環境への有害性
Danger
H300, H314, H400
P260, P264, P270, P273, P280, P301+P310, P301+P330+P331, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P310, P321, P330, P363, P391, P405, P501
致死量または濃度 (LD, LC)
7 mg/kg (ラット, 経口)
関連する物質
関連物質
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

モノフルオロ酢酸(モノフルオロさくさん)は化学式C2H3FO2化学物質で、カルボン酸の一種である。フルオロ酢酸(fluoroacetic acid)、gifblaar poison とも呼ばれる。

酢酸のメチル基を構成する水素の1つが、フッ素原子に置き換わったものである。

日本では毒物及び劇物取締法(毒劇法)により、特定毒物に指定される物質である。

毒性

フッ素の原子半径は小さいため、モノフルオロ酢酸は酢酸と間違えられて好気性代謝(酸素呼吸)の経路に取り込まれる。やがてフルオロクエン酸へと変換を受け、これが細胞の主たるエネルギー生産手段であるクエン酸回路を阻害、結果としてその生物を死に至らしめる[1]

この毒性は、上記代謝に依存する生物であれば動物、植物を問わない。

用途

モノフルオロ酢酸ナトリウム(別名:1080)が殺鼠剤に、モノフルオロ酢酸アミド殺虫剤に使われる。

いずれもモノフルオロ酢酸の単体と同様、上記の法律で特定毒物に指定されている。

所在

南半球を中心に、モノフルオロ酢酸塩(カリウム塩)を含む有毒植物が産する。別名の由来となった gifblaar (カイナンボク科、学名:Dichapetalum cymosum) は、南アフリカ等のアフリカ南部産の有毒植物である。この植物の周囲の土壌には上述の物質が含まれるため、他の植物は全く生育できず、土が剥き出しになるほどである。有機フッ素化合物が天然に存在する数少ない例の一つである。

脚注

関連する物質

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