モンスターズ (製作会社)

モンスターズ（MONSTER'S）は1980年に設立した特殊造形の制作会社。

経歴

コスモプロダクションに所属していた造形家の若狭新一が20歳の誕生日に設立^[1]。社名はアメリカの雑誌『Famous Monsters of Filmland』に由来する^[1]。

当初、会社は雀荘の地下に構え^{[注釈 1]}、アルバイトとして原口智生も通っていた。

設立当初は、高橋章がデザインを手掛けたオリジナルキャラクター『マッハロイドX』を制作し、売り込みを行っていた^[3]。

平成ゴジラVSシリーズの頃は、スタッフの多くは怪獣映画が途絶えていた時代にガンダムシリーズや『ドラゴンボール』を観ていた世代が多く、怪獣のことを本当に知っているスタッフは3人ぐらいであったという^[4]。

代表作

映画

公開年月日	作品名	制作（配給）	担当キャラクター
1991年 6月1日	咬みつきたい	東宝キャストス MMI
1993年 12月11日	ゴジラvsメカゴジラ	東宝映画（東宝）	ラドン^[4]^[5]^{[注釈 2]} （ファイヤーラドン^[4]^[5]）
1994年 7月9日	ヤマトタケル		海神ムーバ^[4]^[6]^{[注釈 3]}
1994年 12月10日	ゴジラvsスペースゴジラ		スペースゴジラ^[4]^[7]^{[注釈 4]} リトルゴジラ^[4]^[7]^{[注釈 5]}
1995年 12月9日	ゴジラvsデストロイア		デストロイア（集合体・飛翔体・完全体）^[4]^[8]^{[注釈 6]}
1996年 7月13日	ガメラ2 レギオン襲来	大映日本テレビ博報堂富士通日本出版販売（東宝）	群体レギオン
1996年 12月14日	モスラ	東宝映画（東宝）	デスギドラ^[9]^{[注釈 7]}
1997年 12月13日	モスラ2 海底の大決戦	東宝映画（東宝）	ダガーラ^[10] ベーレム^[10]
1997年 12月20日	北京原人 Who are you?	東映テレビ朝日バンダイ東北新社
1998年 12月12日	モスラ3 キングギドラ来襲	東宝映画（東宝）	現代型キングギドラ^[11]^{[注釈 8]}
1999年 12月11日	ゴジラ2000 ミレニアム		ゴジラ^[12]^{[注釈 9]}
2000年 12月16日	ゴジラ×メガギラス G消滅作戦		ゴジラメガニューラ^[13]^{[注釈 10]} メガヌロン^[13]^{[注釈 11]}
2002年 12月14日	ゴジラ×メカゴジラ	東宝映画（東宝）	ゴジラ^[14]^{[注釈 12]}
2003年 12月13日	ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS		ゴジラ^[15]^{[注釈 13]} モスラ^{[注釈 14]} カメーバ^{[注釈 15]}
2004年 12月4日	ゴジラ FINAL WARS		ゴジラ^[16]^{[注釈 16]} アンギラス^[16]^{[注釈 17]} ラドン^[16]^{[注釈 18]} キングシーサー^[16]^{[注釈 19]} ミニラ^[16]^{[注釈 20]} モスラ^[16]^{[注釈 21]}
2009年 3月7日	ヤッターマン	日活日本テレビ読売テレビ文化放送タカラトミー松竹バップジェイ・ストームホリプロオー・エル・エムタツノコプロ
2011年 1月29日	GANTZ	東宝映画（東宝）

テレビドラマ

ウルトラマン80（1980年） - 怪獣造形^[4]^[17]
アンドロメロス（1983年） - キャラクター造形^[4]^[17]
ウルトラマンティガ（1996年） - 怪獣造形^[17]
ウルトラマンダイナ（1997年） - 怪獣造形^[17]
ウルトラマンガイア（1998年） - 怪獣造形^[17]
ウルトラマンコスモス（2001年） - 怪獣造形^[17]
大魔神カノン（2010年） - 造形^[17]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 美術監督の高橋章は、ショッカーのアジトのような場所と称している^[2]。
^ 粘土原型は山田太一（1/1サイズ）、伊藤成昭（1/2サイズ）^[5]。
^ マケット制作は伊藤成昭^[6]。
^ 原型制作は若狭新一（マケット）、伊藤成昭（粘土原型）、山田陽（手原型）^[7]。
^ 原型制作は伊藤成昭（マケット）、山田陽（粘土原型）^[7]
^ 原型制作は、伊藤成昭（幼体マケット、完全体マケット、完全体頭部）、江久保暢宏（飛翔体マケット）、寒河江弘（集合体1/3サイズ原型）、山田陽（集合体1/1サイズ頭部）、八木将勝（飛翔体原型、コスモプロダクション所属）^[8]。
^ 原型制作は伊藤成昭（頭部）、山岡英則（翼）、寒河江弘（小サイズモデル）^[9]。
^ 原型制作は横山拓史（マケット）、若狭新一（頭部）、藤原カクセイ（首）、織田尚（2/3サイズ）^[11]。
^ 原型制作は若狭新一^[12]。
^ 原型制作は江久保暢宏^[13]。
^ 原型制作は山田陽^[13]。
^ 原型制作は若狭新一（頭部）、本田憲拡（1/2モデル、初代ゴジラ頭蓋骨）、伊藤成昭（初代ゴジラスーツ）^[14]。
^ 原型制作は若狭新一（傷跡）^[15]。
^ 原型制作は本田憲拡（幼虫）、涌井裕子（成虫頭部）、小此木謙一郎（成虫胴体）^[15]。
^ 制作は伊藤成昭（頭部原型）、吉田茂正（造形）^[15]。
^ 原型制作は若狭新一（頭部）、山田陽（胴体）^[16]。
^ 造形は伊藤成昭^[16]。
^ 原型制作は藤原カクセイ^[16]。
^ 原型制作は藤原カクセイ^[16]。
^ 原型制作は山田陽^[16]。
^ 造形は涌井裕子^[16]。

出典

^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 277–279, 「若狭新一インタビュー」
^ 若狭新一 2017, p. 276, 「関係者インタビュー美術高橋章」
^ 若狭新一 2017, p. 268, 「円谷プロ・その他作品」
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 240–241, 「第7章平成ゴジラシリーズを作った男たち若狭新一」
^ ^a ^b ^c 若狭新一 2017, pp. 5–18, 「『ゴジラVSメカゴジラ』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 27–30, 「『ヤマトタケル』」
^ ^a ^b ^c ^d 若狭新一 2017, pp. 31–62, 「『ゴジラVSスペースゴジラ』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 63–90, 「『ゴジラVSデストロイア』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 91–104, 「『モスラ』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 105–110, 「『モスラ2 海底の大決戦』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 111–144, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 145–158, 「『ゴジラ2000ミレニアム』」
^ ^a ^b ^c ^d 若狭新一 2017, pp. 159–188, 「『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』」
^ ^a ^b 若狭新一 2017, pp. 189–202, 「『ゴジラ×メカゴジラ』」
^ ^a ^b ^c ^d 若狭新一 2017, pp. 205–228, 「『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』」
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l 若狭新一 2017, pp. 233–260, 「『ゴジラ FINAL WARS』」
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 若狭新一 2017, p. 279, 「若狭新一& MONSTERS,INC.主要作品プロフィール」

参考文献

西川伸司『日本特撮映画師列伝 1 ゴジラ狂時代』（講談社） ISBN 978-4-06-334265-9
『平成ゴジラクロニクル』川北紘一特別監修、キネマ旬報社、2009年11月30日。ISBN 978-4-87376-319-4。
若狭新一『ゴジラの工房若狭新一造形写真集』洋泉社、2017年10月21日。ISBN 978-4-8003-1343-0。

[3] 美術監督の高橋章は、ショッカーのアジトのような場所と称している^[2]。

[7] 粘土原型は山田太一（1/1サイズ）、伊藤成昭（1/2サイズ）^[5]。

[9] マケット制作は伊藤成昭^[6]。

[11] 原型制作は若狭新一（マケット）、伊藤成昭（粘土原型）、山田陽（手原型）^[7]。

[12] 原型制作は伊藤成昭（マケット）、山田陽（粘土原型）^[7]

[14] 原型制作は、伊藤成昭（幼体マケット、完全体マケット、完全体頭部）、江久保暢宏（飛翔体マケット）、寒河江弘（集合体1/3サイズ原型）、山田陽（集合体1/1サイズ頭部）、八木将勝（飛翔体原型、コスモプロダクション所属）^[8]。

[16] 原型制作は伊藤成昭（頭部）、山岡英則（翼）、寒河江弘（小サイズモデル）^[9]。

[19] 原型制作は横山拓史（マケット）、若狭新一（頭部）、藤原カクセイ（首）、織田尚（2/3サイズ）^[11]。

[21] 原型制作は若狭新一^[12]。

[23] 原型制作は江久保暢宏^[13]。

[24] 原型制作は山田陽^[13]。

[26] 原型制作は若狭新一（頭部）、本田憲拡（1/2モデル、初代ゴジラ頭蓋骨）、伊藤成昭（初代ゴジラスーツ）^[14]。

[28] 原型制作は若狭新一（傷跡）^[15]。

[29] 原型制作は本田憲拡（幼虫）、涌井裕子（成虫頭部）、小此木謙一郎（成虫胴体）^[15]。

[30] 制作は伊藤成昭（頭部原型）、吉田茂正（造形）^[15]。

[32] 原型制作は若狭新一（頭部）、山田陽（胴体）^[16]。

[33] 造形は伊藤成昭^[16]。

[34] 原型制作は藤原カクセイ^[16]。

[35] 原型制作は藤原カクセイ^[16]。

[36] 原型制作は山田陽^[16]。

[37] 造形は涌井裕子^[16]。

[若狭277-1] 若狭新一 2017, pp. 277–279, 「若狭新一インタビュー」

[若狭276-2] 若狭新一 2017, p. 276, 「関係者インタビュー美術高橋章」

[若狭268-4] 若狭新一 2017, p. 268, 「円谷プロ・その他作品」

[平成C240-5] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 240–241, 「第7章平成ゴジラシリーズを作った男たち若狭新一」

[若狭5-6] 若狭新一 2017, pp. 5–18, 「『ゴジラVSメカゴジラ』」

[若狭27-8] 若狭新一 2017, pp. 27–30, 「『ヤマトタケル』」

[若狭31-10] 若狭新一 2017, pp. 31–62, 「『ゴジラVSスペースゴジラ』」

[若狭63-13] 若狭新一 2017, pp. 63–90, 「『ゴジラVSデストロイア』」

[若狭91-15] 若狭新一 2017, pp. 91–104, 「『モスラ』」

[若狭105-17] 若狭新一 2017, pp. 105–110, 「『モスラ2 海底の大決戦』」

[若狭111-18] 若狭新一 2017, pp. 111–144, 「『モスラ3 キングギドラ来襲』」

[若狭145-20] 若狭新一 2017, pp. 145–158, 「『ゴジラ2000ミレニアム』」

[若狭159-22] 若狭新一 2017, pp. 159–188, 「『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』」

[若狭189-25] 若狭新一 2017, pp. 189–202, 「『ゴジラ×メカゴジラ』」

[若狭205-27] 若狭新一 2017, pp. 205–228, 「『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』」

[若狭233-31] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l 若狭新一 2017, pp. 233–260, 「『ゴジラ FINAL WARS』」

[若狭279-38] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 若狭新一 2017, p. 279, 「若狭新一& MONSTERS,INC.主要作品プロフィール」

[1]

[注釈 1]

[3]

[4]

[5]

[注釈 2]

[6]

[注釈 3]

[7]

[注釈 4]

[注釈 5]

[8]

[注釈 6]

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[注釈 7]

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[注釈 8]

[12]

[注釈 9]

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[注釈 10]

[注釈 11]

[14]

[注釈 12]

[15]

[注釈 13]

[注釈 14]

[注釈 15]

[16]

[注釈 16]

[注釈 17]

[注釈 18]

[注釈 19]

[注釈 20]

[注釈 21]

[17]

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モンスターズ (製作会社)

経歴

代表作

映画

テレビドラマ

脚注

注釈

出典

参考文献

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