ヤング・ゼネレーション
『ヤング・ゼネレーション』(Breaking Away)は、ピーター・イェーツ監督による1979年のアメリカ映画である。 ストーリーインディアナ州、ブルーミントンの町。 デイブは、ハイスクールの課程を終えたばかりだが大学に進む気はあまりない。彼の父親は、昔はストーン・カッター(石切工)であったが今は中古車の販売業を営んでいる。デイブの趣味は自転車レースで愛用の自転車を乗り回していた。彼はイタリアのレーシング・チャンピオンに憧れ、その影響でイタリアかぶれになっており、ことあるごとに怪しげなイタリア語を口にし、イタリアのクラシック音楽ばかり聞いていた。 彼の仲間マイク、シリル、ムーチャーの3人の父親たちも、デイブの父親と同業のストーン・カッターあがりだった。4人組のリーダー格はマイクだったが、彼らは大学に進まない故に、カッターと呼ばれ、大学生たちからは疎外されていた。彼らは、昔石切場だった岩肌をたまり場としており、自然にできたプールで泳いだり話したりしていた。 しかし、この縄張りを荒しに来る者がいた。ロッドという大学生と彼の仲間の学生たちだ。デイブは、この中のキャサリンという学生をふとしたことから知り、恋心をいだくようになった。ある夜ギターを弾けるシリルを伴ってキャサリンら女学生たちが寄宿している家の窓下で、イタリー語でセレナードを歌ったデイブはキャサリンに強い印象を与えることに成功する。 大学生たちが集まる食堂で、ある日キャサリンと席を共にすることになったデイブは、彼女に自分はイタリアで生まれた生粋のイタリア人であると嘘をついた。一方、ムーチャーは交際中のガールフレンド、ナンシーと結婚する決意をしていた。 やがて、デイブは父の反対を押し切ってレースに参加するが、あと一歩で優勝というところでイタリアのチャンピオンの1人に妨害されチェーンを切られたため転落しレースから脱落する。 レースにすべてを賭けていたデイブは、イタリアかぶれだった自分に愛想がつき、それまでのイタリア中心の生活を一変することにした。そして、キャサリンにも自分がイタリア人でないことを告げた。しかし、彼女は彼が嘘をついていたことを怒って波に平手打ちをくわせて立ち去った。悲観したデイブに一番同情し慰めたのは、日ごろ厳しかった父だった。 そして、ブルーミントンで毎年開催されているリトル500バイシクル・レースと呼ばれる競輪が行なわれる日がきた。デイブも、マイクら3人とともに「カッターズ」というチーム名で参加する。多くのチームが参加する中、優勢だったカッターズがデイブの負傷で一時は絶望かと思われるが、再び奮起したデイブが終幕、大学チームのロッドを追い抜き、見事優勝。大観衆の前で“カッターズ”の4人はトロフィーをかかげる。 キャスト
評価アメリカン・フィルム・インスティチュートが選んだ『感動の映画ベスト100』では8位となった。 受賞とノミネート
リメイク1992年にボリウッドで『Jo Jeeta Wohi Sikandar』としてリメイクされた。 参考文献
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