ルーズリーフ
![]() ルーズリーフ (loose leaf[注釈 1]) とは、綴じるための穴が開いたノート用紙、またはそのノート用紙をバインダー[注釈 2]などに綴じたものを指す語である[1]。また、そのような紙を加除式バインダーで綴じるような柔軟な製本システムのことも指す。 ルーズリーフ式の書籍は加除式書籍と呼ばれる。ページの抜き差しが容易なことが特徴であり、螺旋綴じにされた場合にはルーズリーフとは呼ばない。容易に改竄できるため、実験ノートとしての利用には不適である。 ルーズリーフの用紙には規定の個数・間隔の穴が開けられ、適合したバインダーに綴じることができる。ルーズリーフの「ルーズ」とは、紙に開けられた穴によってバインダーから自由に取り外しができるという意味である。バインダーはリング式も多い。 歴史→「加除式書籍」も参照
ルーズリーフが発明されたのは1854年[3]。ルーズリーフを利用した出版形態(加除式書籍)は、プレンティスホール (Prentice Hall) の創設者リチャード・プレンティス・エッティンガーによって1913年に考案された。プリンストン大学の租税法学の教授の下で助手をしていた当時19歳の彼は、自分の責任で教授本を出版するという金になる仕事を任せられた。初刷の売れ行きが好調であったため彼は印刷所に重刷を注文したが、この第2刷が到着したちょうどその日に、アメリカ合衆国議会は時代遅れだった租税法を改正してしまった。この逆境に直面したエッティンガーは、ページをバラバラに切り離せるようにし、穴を開けてリング式のバインダーに収め、改正がなされたページは取り替える、という方法を思いついた。この方法はコストがかかるが、該当するページを交換するだけで、将来のいかなる法改正にも簡単に対応できるという利点を持っていた。 用紙用紙は10枚単位や100枚単位といったパックで販売されていることが多い。以下のような種類がある[4]。
規格2穴式ISO規格・JIS規格で、穴の間隔は80mm。 多穴式ISO規格では、穴間隔 8.47mm (1/3 インチ)の用紙が用いられる。多くのリング綴じ製本と等しい。 日本日本では、JIS Z 8303に基づく用紙が用いられる[注釈 3][注釈 4]。 脚注注釈
出典
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