レンダリングレンジャーR2 ジャンル
アクションゲーム 対応機種
スーパーファミコン 開発元
Rainbow Arts 発売元
Virgin Interactive Entertainment プロデューサー
Thomas Brockhage デザイナー
en:Manfred Trenz 音楽
Jesper Olsen Stefan Kramer 美術
Jørgen Trolle Ørberg Stephan Lethaus Tobias J. Richter 人数
1人 発売日
1995年11月17日 (SFC) 2022年8月2日(SNES復刻版) 2025年4月3日(Nintendo Switch) テンプレートを表示
『レンダリング・レンジャーR2 』(レンダリング・レンジャー ダブルアール )とは、1995年にドイツのRainbow Arts社が開発し、ヴァージン・インタラクティブ・エンターテインメント 社から発売されたスーパーファミコン 用の横スクロールアクションゲームである。海外の有名クリエーターであるマンフレッド・トレンツの作品であるにもかかわらず、日本市場でごく少数しかリリースされなかったことから、スーパーファミコン/Super Nintendo Entertainment System (SNES)用ゲームの中でも最もレアなゲームの1つとされる[ 1] 。
2022年6月、Ziggurat Interactive社が、このゲームをMicrosoft Windows、 Nintendo Switch、 PlayStation 4、およびPlayStation 5に移植すること、あわせてLimited Run Games社がSNES用の物理カートリッジとして発売することを発表した[ 2] 。
2024年4月3日、ZigguratよりNintendo Switch版がリリースされた。『レンダリング・レンジャー』のベースとなった未発売ゲーム『Targa』も収録されている。
ゲーム内容
プレイヤーはゲームでレンダリング・レンジャー「ダブルアール」を操作する。「レンダリング・レンジャー」とは、非道なエイリアンの侵略から地球および生き残った住民を守る任務を負った特殊部隊の兵士である[ 3] 。得点が常に画面に表示されているアーケードスタイルのゲームであり、さまざまな種類のレーザー銃を使いこなしながらポストアポカリプス的なステージをクリアする、いわゆる『コントラ 』タイプのゲームである。オプションで残機は3機-7機から設定できる。ただし、コンティニューがないので、かなり難しい。ヒットポイントは5個あるが、穴落ちすると残りヒットポイントに関係なく1機を失う。武器アイテムはいわゆる『R-TYPE 』方式で、色ごとに異なる種類の銃を装備できる。
開発及びリリース
このゲームは、 『タリカン 』シリーズのディレクターとして知られるマンフレッド・トレンツによって製作された[ 4] [ 5] 。このゲームは日本でのみのリリースだったが、ゲーム中はすべて英語である。発売中止となったこのゲームのPAL/北米版は、『Targa』と呼ばれるはずであった[ 6] 。トレンツのインタビューによると、このゲームはもともと『Targa』というタイトルで、もともとのグラフィックは全てドット絵だったが、『スーパードンキーコング 』のヒットをみた会社の要求でプリレンダリングCGのグラフィックに変更されたため、それに従ってゲームのタイトルも変更されたとのこと[ 7] 。しかしそれによってリリースが大きく遅れ、ゲームが最終的に完成した時点では既に次世代機戦争真っただ中のスーファミ市場最末期となっており、ゲームのパブリッシングに手を挙げたのは、ヴァージン・インタラクティブ日本支社だけであった[ 5] 。
このゲームは1995年11月17日に日本だけでリリースされた[ 8] 。1万本しか製造されなかったという[ 9] [ 10] 。そのためコレクターの間でプレミアがついている[ 5] 。『マジカルポップン 』などのタイトルと並んで、スーパーファミコンの最もレアなゲームの1つと見なされており[ 10] 、例えば2016年発売のムック『懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド』では、スーファミ用にリリースされた最もレアなタイトルとして挙げられている[ 11] 。
2022年1月13日、Ziggurat Interactive社がゲームの版権を取得したと発表した[ 12] 。
評価
リリース当時の評価では、ファミ通クロスレビューで40点満点中22点を獲得した[ 8] 。Eurogamerのライターである Tom Massey は、これを「Turrican とContra の出会い」と表現し、画面の慣性について不満を漏らした[ 5] 。イギリスのゲーム誌『Nintendo Life』では100点満点中90点だった[ 15] 。
脚注
出典
^ “Collector's Corner: Rendering Ranger: R2”. GamesTM (Imagine Publishing ) (136): 138–139. (June 2013).
^ “Classic side-scrolling action game Rendering Ranger: R2 coming to PS5, PS4, Switch, and PC ” (英語). Gematsu (2022年6月6日). 2022年7月17日閲覧。
^ Zverloff, Nick (2017年5月4日). “Rendering Ranger: R2 ”. Hardcore Gaming 101. 2019年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ Rainbow Arts 『Rendering Ranger: R2』(Super Famicom )Virgin Interactive Entertainment 、1995年、レベル/エリア: Staff。
^ a b c d Massey, Tom (2015年1月25日). “A guide to gaming's most valuable treasures ”. Eurogamer . Gamer Network . 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ Brown, Peter (2018年2月7日). “Analogue Super Nt Review: A Blast From The Past - Now you're playing with super power ”. GameSpot . CBS Interactive . 2019年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ G., Evan (2016年5月7日). “Targa/ Rendering Ranger R2 ”. Snes Central. 2019年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ a b c “NEW GAMES CROSS REVIEW: レンダリング・レンジャーR2” . Famitsu (ASCII Corporation ) (362): 30. (24 November 1995). https://www.famitsu.com/game/title/4913/reviews 2020年7月21日閲覧。 .
^ “Rendering Ranger: R2 [Rewind ]”. My Nintendo Store(マイニンテンドーストア) . 2025年7月8日閲覧。
^ a b Kojima, Takayuki (2019年4月2日). “1000本以上のスーパーファミコン用ゲーム、ヤフオクで「1480万円」からの出品。コレクターが数十年掛けて集めた"コンプリートパック" ”. DenfaminicoGamer . Mare Inc.. 2019年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ 『レンダリング・レンジャーR2』 2巻、Magazine Box〈Perfect Guide〉、2016年9月、50頁。ISBN 9784866400082 。
^ Rousseau, Jeffrey (2022年1月14日). “Ziggurat acquires over 80 retro titles in deal with Rainbow Arts” . GamesIndustry.biz (英語). 2024年8月4日閲覧 .
^ Bergeret, Alix (2014年9月29日). “Test de Rendering Ranger : R2 sur SNES par jeuxvideo.com ” (フランス語). Jeuxvideo.com . Webedia . 2016年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
^ Ehrle, Oliver (February 1996). “Nintendo Nation: Rendering Ranger” . M! Games (ドイツ語版 ) (Cybermedia) (28): 44. https://archive.org/stream/MANiAC.N028.1996.02#page/n43/mode/1up .
^ a b Lopes, Gonçalo (2016年5月30日). “Rendering Ranger: R2 Review (SNES) - Shoot or Die ”. Nintendo Life . Nlife Media. 2019年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ 。2020年7月21日閲覧。
外部リンク