ロシアの諸言語訳聖書ロシアの諸言語訳聖書(ロシアのしょげんごやくせいしょ、英語: Bible translations into the languages of Russia)ではキリスト教聖書のロシア連邦に組み込まれている共和国・地区の言語への翻訳をおもに扱う。ロシアはアジアとヨーロッパにまたがっている。 スラブ語圏の様々な言語への聖書翻訳は、ストックホルムに本部がある聖書翻訳研究所(IBT)が行っている場合が多い。 ロシア語→詳細は「ロシア語訳聖書」を参照
アジアブリヤート語→「ブリヤート語訳聖書」および「en:Bible translations into Buryat」を参照
ヤクート語サハ共和国(中心都市:ヤクーツク)のサハ語(ヤクート語)訳聖書は、1897年に英国外国聖書協会がカザン宣教協会が行なっている。四福音書は1898年6月に3000部をカザンで出版された。 新しい翻訳が現在聖書翻訳研究所のサポートで行われていて、有名な作家ニコライ・ルギノフ(Nikolai Luginov)と翻訳者のアイタ・シャポスニコヴァ(Aita Shaposnikova)がたずさわっている。「新約聖書」は2004年に完成し、2008年に再版された。「詩編」は2010年に出版された。
ヨーロッパカルムイク語→詳細は「en:Bible translations into Kalmyk」を参照
クリャシェン語クリャシェン語はヴォルガ・タタールでも早くからロシア正教に改宗したので「受洗タタール」と呼ばれて今はクリャシェン人と呼ばれる人々が使う言葉で[1]、タタール語とほぼ似た言語である。 1891年から、ロシア正教の(Nikolay Ilminsky)神父が四福音書から始めて、典礼文、使徒の手紙などを当時はアラビア文字を使ってクリャシェン語に翻訳したので、これをキリル文字にして現在も使っている。2005年には、ロシア聖書協会は現代語クリシャン語新約聖書を発行した[2]。 クリミア・タタール語クリミア・タタール語はクリミア共和国を中心に居住するクリミア・タタール人によって話されていて、テュルク諸語に属する。伝統的にはアラビア文字を使っていたが、20世紀になってラテン文字、次にキリル文字、さらにウクライナではラテン文字に戻り、ロシア国内ではキリル文字になっている。 クリミア・タタール語訳聖書については、1912年以前に英国外国聖書協会(BFBS)が聖書の一部分を翻訳した。1996年には、聖書翻訳研究所(IBT)が四福音書と使徒言行録を、またその後新約聖書のさらなる部分訳、旧約聖書の部分訳を行なっている。
タタール語タタール語はロシア連邦のタタールスタン共和国の公用語で、タタール人に使われているテュルク諸語に属する。伝統的にはアラビア文字を使っていたが、20世紀になってラテン文字、次にキリル文字が使われ、21世紀になってラテン文字に戻る決定をしたが、ロシア連邦の新しい規定でキリル文字に戻された。 タタール語のクリャシェン方言の聖書は、上に述べたように、19世紀末に行われた[3]。最近、聖書翻訳研究所が現代語のタタール語聖書を発行している[4]。
チュヴァシ語おもにチュヴァシ共和国(中心都市:チェボクサル)のチュヴァシ人が使うチュヴァシ語訳聖書は、1911年に英国外国聖書協会が行った。新しい翻訳は1990年代にロシア聖書協会で始まり、新約聖書はバプテスト教会で、旧約聖書はロシア正教会で行なわれて、聖書全書が2009年に出版された。
脚注関連項目 |
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