ローズ・フレンチ (初代フレンチ女男爵)初代フレンチ女男爵ローズ・フレンチ(英語: Rose ffrench, 1st Baroness ffrench、旧姓ディロン(Dillon)、1805年12月8日没)は、アイルランド貴族。夫の姓フレンチは一般的な姓と違い、頭文字が小文字でffrenchのように書かれる。 生涯パトリック・ディロン(Patrick Dillon)とメアリー・ブラバゾン(Mary Brabazon、アンソニー・ブラバゾンの娘)の娘として生まれた[1]。 1761年6月25日、チャールズ・フレンチ(1784年7月没、1779年に準男爵に叙爵)と結婚[1]、2男5女をもうけた[2]。
1798年3月12日、アイルランド貴族であるゴールウェイ県におけるキャッスル・フレンチのフレンチ女男爵に叙された[1](継承権者は夫である初代準男爵サー・チャールズ・フレンチの男系男子に限定され、叙爵時点ではチャールズと次男マーティンがすでに死去していたため実質的には長男トマス・ハミルトンおよびその男系男子に限定されている)。本来ならば息子トマス・ハミルトンが叙爵されるはずだったが、国王ジョージ3世がカトリック信者への叙爵を拒否したため、厳格なカトリック教徒であるトマス・ハミルトンと違い名目上だけでもプロテスタント信者であるローズが叙爵された[1][2]。トマス・ハミルトンが叙爵される理由については『完全貴族名鑑』では「ローズの夫も息子も親族も議会入りしたことがなく、政治などで貢献したわけでもない。息子が政府を代表してローマ・カトリック委員会の成員数名を誘導しただけだった」とし[1]、『クラクロフト貴族名鑑』はトマス・ハミルトンが第10代ウェストモーランド伯爵ジョン・フェインのアイルランド総督在任期(1790年 – 1794年)にカトリック連盟の指導者の1人として政府に貢献したとした[2]。 1805年12月8日にダブリンで死去、息子トマス・ハミルトンが爵位を継承した[1]。 出典
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