ヴァン・ヘルシング (映画)
『ヴァン・ヘルシング』(Van Helsing)は、2004年のアメリカ映画。またそれに合わせ製作された前章となるアニメ『ヴァン・ヘルシング アニメーテッド』がある。他にもノベライズ版、ゲーム版、日本未発売のものではコミック版など、多方面に展開している。 モンスター・ハンターであるヴァン・ヘルシングの活躍を描くモンスターアクション映画である。本来、ヴァン・ヘルシングとは、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』で、ドラキュラと戦う大学教授の名であるが、本作では大胆に設定を変更して「不死身のモンスターハンター」というヒーロー像を作り上げた。 ストーリー1887年、トランシルバニアのフランケンシュタイン城では、フランケンシュタイン博士がドラキュラ伯爵の命令でフランケンシュタインの怪物を創造した。しかし、フランケンシュタイン博士はドラキュラが怪物を悪用しようとしたことに反発して殺される。怪物はフランケンシュタイン博士の遺体を抱き逃亡するが、裏切った助手イゴールに扇動された村人たちに追い詰められ、逃げ込んだ風車小屋ごと燃え落ちる。 1年後。バチカンに拠点を置く聖騎士団に所属し、モンスターハンターとして活動していた記憶喪失の男、ヴァン・ヘルシングは、パリで連続殺人犯であるジキル博士とハイド氏を退治する。バチカンに帰還したヴァン・ヘルシングは、トランシルバニアを支配するドラキュラの抹殺、そしてドラキュラと400年間戦い続けているヴァレリアス一族を保護するように命令を受け、相棒のカールと共にトランシルバニアに向かう。同じ頃、ヴァレリアス一族の王子ヴェルカンは妹アナ王女と共にドラキュラ配下の狼男を退治しようとしていたが、ヴェルカンは狼男と相打ちになり川に落ちてしまう。ヴァレリアス一族はドラキュラを倒すまでは天国に行けない宿命を負っているため、最後の一人となったアナ王女が使命を果たせないまま殺されれば、一族全員の魂が成仏できなくなる瀬戸際の状態にあった。 ヴァン・ヘルシングとカールはヴァレリアス一族の城がある村に到着するが、アナや村人に他所者扱いされ追い出されそうになる。そこにドラキュラの花嫁たちがアナを襲いに現れた。大混乱の中、ヴァン・ヘルシングはカールの作った武器を手に花嫁たちと戦い撃退する。ヴァン・ヘルシングを認めたアナは彼を城に迎え入れるが、その夜、狼男となって生き延びていた兄ヴェルカンに襲われてしまう。ヴァン・ヘルシングはヴェルカンを殺そうとするが、アナは肉親の情から兄を逃がし、彼を救いたいとヴァン・ヘルシングに嘆願する。家族を知らないヴァン・ヘルシングはアナの想いに心打たれ、二人はヴェルカンを追いフランケンシュタイン城へと向かう。 そこではドラキュラが、フランケンシュタイン博士の装置を利用して、生ける屍である花嫁たちが産んだ子供たちに命を与えようと企んでいた。アナは装置の電撃を増幅する導体にされて苦しむヴェルカンを助けに向かい、ヴァン・ヘルシングはドラキュラと対峙するが、ドラキュラには吸血鬼を倒す通常の手段が全く効かず、しかもヴァン・ヘルシングの失った過去を知っていると言う。動揺を誘われ窮地に追い込まれるヴァン・ヘルシングだったが、その時、博士の装置で命を得たはずの子供たちが、村を襲っている最中に次々と死んでしまう。狼男となったヴェルカンの力をもってしても電力が足りなかったのだ。その隙を突いてドラキュラから逃れたヴァン・ヘルシングは、兄を助けられなかったアナと合流してフランケンシュタイン城から脱出する。ヴェルカンは狼男の毒が回りきって、アナの目の前で自我を失いドラキュラの忠実なしもべに成り果ててしまったのだった。 二人は風車小屋の跡地まで逃げるが、その地下でフランケンシュタインの怪物を発見する。装置の導体にするために創り出されたと言う怪物は、「自分が捕まれば、ドラキュラは残っている子供たちに永遠の命を与える」と警告した。ヴァン・ヘルシングは怪物を保護してバチカンに向かう。その道中、ブダペスト近くの森でドラキュラの花嫁と狼男に襲撃されるが、罠を仕掛けて撃退する。しかしヴァン・ヘルシングは狼男となったヴェルカンを殺した際に噛み傷を負い、自らも狼男の呪いに侵されてしまう。さらに隙を突かれてアナも花嫁に連れ去られてしまった。 ドラキュラの提案により、ブダペストの仮面舞踏会でアナと怪物を交換することになったヴァン・ヘルシングは、取引を拒否して舞踏会場でアナを奪還する。しかし、墓地に隠していた怪物がイゴールに捕まり、ドラキュラ城に連れ去られてしまった。一行はヴァレリアス城に戻るが、そこでカールがドラキュラ城に繋がる入り口を発見し、3人はドラキュラ城へと乗り込む。ヴァン・ヘルシングはイゴールを捕まえ、ドラキュラの居場所と狼男の呪いを解く薬の在処を聞き出す。ドラキュラの弱点が狼男の牙だと突き止めた一行は、ヴァン・ヘルシングが狼男に変身してドラキュラを殺し、なおかつ毒が回りきる前に薬を与えるというギリギリの作戦を立てる。アナとカールに薬を取りに行かせ、ヴァン・ヘルシングは怪物を助け出しドラキュラを倒すために実験室へ向かう。 アナとカールは薬を手に入れるが、花嫁やイゴールに襲われてなかなかヴァン・ヘルシングの元へたどり着けない。そこにヴァン・ヘルシングの助けで装置から脱出したフランケンシュタインの怪物が飛び込み、二人を助ける。一方ヴァン・ヘルシングは狼男に変身してドラキュラと戦っていた。ドラキュラはヴァン・ヘルシングの失った記憶を蘇らせることを提案して味方に引き込もうとするが、過去を振り切ったヴァン・ヘルシングに噛み殺される。実験室に到着したアナはヴァン・ヘルシングに薬を打ち込んで呪いを解くことに成功したが、自我を失いかけていた彼に殺されてしまう。悲しみに暮れるヴァン・ヘルシングはアナを荼毘に付したが、葬儀のさなか、アナの魂が一族と共に天へと昇っていく姿を目撃する。アナが救われたことを知ったヴァン・ヘルシングは、カールと共にトランシルバニアを後にする。 登場人物・キャスト
日本語吹替
スタッフ
用語解説歴代のモンスター映画に多くのオマージュを捧げつつ、三大モンスターの設定を相互に絡ませ合いながら現代風にアレンジしており、独自の設定が多く用意されている。
作品解説アメリカ映画であるが、作品舞台が古き時代の欧州という事もあり、アメリカ人俳優はほとんど出ていない。1888年のヨーロッパという舞台設定を活かし、翌年のパリ万博に向けて建設途中のエッフェル塔や、発明されたばかりのガトリング砲、OVAでも建設途中のタワーブリッジなど、時代を感じさせる事象が多く出てくる。 1930~40年代のユニバーサル古典ホラー映画に多くのオマージュを捧げており、知っている人が見るとニヤリとする仕掛けが随所に存在する。日本では本作公開を記念して、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)から『オリジナル・モンスター・コレクション』として『魔人ドラキュラ』など8作が復刻DVDリリースされた。 ジャンルはホラーだが、潤沢な予算を投じて制作されたCGクリーチャーは恐ろしいというよりも力強く、モンスターハンターの主人公が活躍する性質的にもアクションアドベンチャーに近い。 主人公の出で立ちについて、ソマーズはオーディオコメンタリーで「『インディ・ジョーンズ』や『吸血鬼ハンターD』のイメージかと聞かれるけど、シルエットで誰だかわかるようにデザインさせた結果ああなっただけで、真似したわけではない」と語っている。ただ、映画秘宝のインタビュー[7]に対しては「この映画を撮影し始めた頃にスタッフに勧められて『バンパイアハンターD』を見て、面白かった。若手スタッフたちがみんなこのアニメに夢中で、武器デザインがすっかり影響されてしまっていた」とも語っており、影響の大きさを伺わせる。ゲーム版には『悪魔城ドラキュラ』のパロディが仕込まれているなど、過去の色々な吸血鬼作品・ハンター作品の要素を取り込んでいることが察せられ、それらのパブリックイメージの集大成となった本作は、原作とは異なる若く肉体派のヴァン・ヘルシング像と共に、帽子とコートの魔物ハンター像も後の作品に大きく影響した。 日本語吹き替え版のエンディングテーマに氷室京介の楽曲「Wild Romance」を起用している[8]。 公開・反響ユニバーサル・モンスターズの3大怪物であるドラキュラ伯爵・フランケンシュタインの怪物・狼男が一堂に会することでも話題になった。ユニバーサル映画で3大怪物が共演するのは『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948年)以来56年振りの事である。 アメリカでは2004年5月3日にプレミア上映されたのち、5月7日に3575館で公開され、週末興行成績で初登場1位になり、トップ10内に5週間いた。興行収入は1億2千万ドルを超え、アメリカでの2004年公開作品中16位。オープニング3日間で世界累計興収が1億ドルを超え、当時のユニバーサル映画史上最高記録を更新した。 日本では同年9月4日に日比谷スカラ座1系列他で全国公開され、全国週末興行成績で初登場1位となった。 第31回サターン賞ではホラー映画賞、音楽賞、メイクアップ賞、衣装デザイン賞、特殊効果賞でノミネートされ、このうち音楽賞を受賞している。また、同年の視覚効果協会賞にもノミネートされた。 なお、公開時の成績こそ華々しかったものの失速し、最終的な世界興行収入は3億ドルほどに留まった。制作費1億6千万ドルに対して大成功とはいえず、批評家の評価も振るわなかった。映画評論サイトRotten Tomatoesの評価では、226人の批評家のうち肯定的評価をしたのは24%に留まり、点数は10点満点中4.28点だった。映画評論家のミック・ラサール(英語: Mick LaSalle)は本作を大いに嫌い、「脚本やキャラクター造形を犠牲にして、派手さだけで人を2時間引きつけようとしている」と酷評した[9]。 2004年の第27回スティンカーズ最悪映画賞(英語: 2004 Stinkers Bad Movie Awards)では『最悪の作品』部門に本作が、『最も迷惑な偽アクセント(女性)』部門に本作のケイト・ベッキンセイルがノミネートされており、『最も迷惑な偽アクセント(男性)』部門は本作のリチャード・ロクスバーグが受賞した(二人とも東欧訛り風の発音で演技している)。 当初はシリーズ化も予定されていたが見送られた。 続編構想『RIVER EDGE ENTERTAINMENT NEWS』誌(2004年4月1日号)が報じたところによると、ソマーズ監督は『VAN HELSING:ARMAGEDON 1889』(仮題)として、復活したドラキュラとヴァン・ヘルシングがパリ万博を舞台に戦い、二人の堕天使としての過去が明かされる続編を構想していた。だが、推定制作費が2億ドルを超え断念。代替案として、プレミア版2時間を含む全21話からなるTVシリーズが、2005年秋からHBO局で放送という話が持ち上がった。総合プロデューサーはフランク・スポトニッツが就任し、ソマーズは監修に回ることになった。当時ヒュー・ジャックマンはスケジュールがすでに埋まっており、ヴァン・ヘルシング役は撮影地カナダの若手俳優に変更される予定だった。 スポトニッツによると、TVシリーズは当初は映画の前日譚の予定だったが、主人公のピンチにスリルがなくなってしまうため、舞台は映画から10年後の1898年としている。フランケンシュタインの花嫁、オペラ座の怪人などが登場予定だったほか、ソマーズは「前後編くらいの日本妖怪編を作って、バチカンの日本支部長には丹波哲郎を起用したい」と語った。 2時間プレミア『VAN HELSING The series :End of the Century』はイギリスに襲来した火星人との戦いが予定されていた[10]が、残りのTVシリーズを含めいずれも実現はしなかった。 逸話・裏話等19世紀末の街並みをバックに撮影するため、主なロケはチェコで行われた[11]。仮面舞踏会はプラハ市内の聖ニコラス(ミクラーシュ)教会で撮影された[12]が、外気温-5℃に対し石造りの聖堂内は-20℃にもなり、ドラキュラの吐く息が白くなってしまったため後から消す必要があったという。また、ロープの設置や火気の持ち込みなどいずれも厳禁であったため、綱渡りや火吹き芸人はすべて合成。演出はシルク・ド・ソレイユが担当している。(オーディオコメンタリーより) アナ役にケイト・ベッキンセイルを起用するにあたっては、『アンダーワールド』で似たような役柄を演じていることもあり、当初は避ける予定だった。だがキャスティングが難航し、最終的にはベッキンセイル側のマネージャーから打診があったという。(オーディオコメンタリーより) メディア展開アニメ映画『ヴァン・ヘルシング』のプロローグとなるストーリーが描かれている。北米では2004年5月11日、日本では8月27日に発売。 詳細は『ヴァン・ヘルシング アニメーテッド』を参照。アニメーション・ディレクターとしてプロダクションI.Gの黄瀬和哉が参加している。 サウンドトラックも発売されている。 キャスト()内はオリジナルキャスト/日本語吹き替えキャスト。
ゲームヴィヴェンディ・ユニバーサルゲームズから2004年5月6日に発売。PS2/Xbox。日本では9月9日に翻訳版が発売された。ファミ通での評価は29/40[13]。海外ではプリマゲームズから攻略本も刊行されている。ゲームの開発チームはSaffire(英語: Saffire (company))。 デビルメイクライ風のアクションゲームで、映画のストーリーと大筋は同じだが、ソロプレイゲームとして体験できるように流れを改変してある。大半のキャラクターボイスを俳優本人が演じており、ドラキュラとの因縁について映画よりもさらに深く切り込んだムービーシーンが挿入されている。 映画に出てきた二丁拳銃、TOJOブレード、ショットガンといった武器のほか、映画では使うことのできなかったガトリングガンなども入手できる。トランシルバニアの村やドラキュラ城などのマップを自ら歩き回り調べることで、様々なテキストを読んで楽しむことができる[14]。また、アイテムを手に入れることで敵や自分の見た目を変更したり、全ステージで帽子を落とさずにクリアすることでコスチュームが手に入るなど、お遊びやコレクションの要素も充実している。 隠しコマンドを入力することで400年前にドラキュラとの間に何があったかを2分半のボーナスムービーで見ることができる(ただし、日本語版でもこの隠しムービーには日本語字幕がついておらず、英語字幕だけが表示される。)ほか、ゲームのコンセプトアートや初期案なども閲覧できる。 日本未発売だがゲームボーイアドバンス版もあり、ボイスなどはついていないものの、こちらはより映画にストーリーの流れが近い。特に、狼男に変身した状態以外ではドラキュラにダメージを与えられないラストバトルはこのゲームでしか体験できない。 キャスト順番とキャラ名表記はゲームクレジットによる
小説映画に合わせてハーパーコリンズ・エンターテインメントから2004年5月4日に出版。ケヴィン・ライアン著。日本では竹書房から村雨麻規の翻訳で8月19日に独占刊行された。 フランケンシュタイン博士の前日譚がプロローグとして収録されているほか、ヴァン・ヘルシングの背中に三角形の傷があるなど、映画では語られない設定を読むことができる。多くのセリフは映画のままだが、映画のオーディオコメンタリーで順番を変更したと語られる場面が小説では変更前の順番になっているなど、初期段階の映画脚本に基づいて書かれていると思われる。 映画には存在しない、アナとヴェルカンの幼少期の回想や、フランケンシュタイン博士の埋葬、ラストシーンでのアナ目線のモノローグなど、多くの補完シーンがあるが、日本語翻訳版ではほとんどカットされている。 日本未発売だが、ハーパーフェスティバルからジュニア向けの小説も同時刊行されている。カーラ・ジャブロンスキー著。 コミックダークホースコミックスから本文22ページの読み切り『Van Helsing: From Beneath the Rue Morgue』(直訳:モルグ街の下から)が2004年5月7日に発売されている[15]。ジョシュア・ダイサート(英語: Joshua Dysart)脚本、ジェイソン・ショーン・アレグサンダー(英語: Jason Shawn Alexander)作画。日本未発売。 ハイド氏との戦いの後にヴァン・ヘルシングが巻き込まれる事件を描いたもので、『モルグ街の殺人』、『透明人間』、『モロー博士の島』などの要素が組み込まれている。 ストーリー
パチンコ2010年9月にリリースされた『CRヴァン・ヘルシング〜ハンティングラッシュ〜』は、映画のグラフィックや設定をアレンジして若者向け路線を打ち出し、人気ミュージシャン清春による黒夢セルフカバーアルバム『MEDLEY』から2曲(Like @ Angel、MARIA)を使用しているほか、モバイルゲーム連携なども行った[16]。グラフィックはCGゲーム風で、ヴァン・ヘルシングがヴィジュアル系歌手のような細身の男性だったり、花嫁たちが怪物の姿に変身しないなど、より日本の若者受けを意識したデザイン。しかし、筐体についている時計が12時になるとドラキュラと戦えるなど、原作再現も凝っているほか、一部の大当たり演出では映画のクライマックスの映像も流れる。当時の規則の抜け穴を突く形で擬似的に天井に近い機能を搭載[17][18]して人気を博し、パチンコ・パチスロ AWARD 2010ではパチンコ部門でMIP賞を受賞した[19]。 2013年2月には同タイトルでパチスロ化もされた。 2014年5月、新規則に対応するようシステムを刷新して豪華声優を起用した『CRヴァン・ヘルシングII』[20]がリリースされ、『MEDLEY』からさらに2曲(少年、BEAMS)が追加された。なお、いずれも現在は設置可能期間が終了している。 キャスト()内は初代キャスト/Ⅱキャスト。
サウンドトラック初代、Ⅱともにサウンドトラックがあり、各種楽曲配信サイトで購入できる。プレイ中に流れるマップ音楽のほか、勝利時などに聞けるオリジナルのキャラクターイメージソングが多数収録されている。 初代のイメージソング3曲はLeo Figaroが手がけた。Ⅱの6曲は佐藤希久生が作曲している。 リブート本作のリブート作品が制作されるとの話題は度々持ち上がっている。2012年の時点では脚本にアレックス・カーツマンとロベルト・オーチー、主演はトム・クルーズの名前が挙がっていた[21]。脚本のカーツマンによれば、映画『ダークナイト』のような方向性を目指していたとのこと[22]。 だがその後、この布陣でのリブートは『ハムナプトラ』に譲られ[23]、ダーク・ユニバースとして世界観を共有する[24]『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)が制作された。このダーク・ユニバースではチャニング・テイタムがヴァン・ヘルシング役を務めるという噂[25]や、ジョン・スペイツとエリック・ハイセラーが脚本を務めるという報道[26]もあったが、ダーク・ユニバースの頓挫に伴い、リブートは立ち消えとなった。 その後音沙汰がなかったが、2020年12月、ジェームズ・ワン製作、ジュリアス・エイバリー(英語: Julius Avery)監督でのリブートが発表された[27]。ヴァン・ヘルシングは主人公ではないが、吸血鬼ハンターもの(R指定になる可能性もある)になる予定と報じられている[28]。3年ほど音沙汰がなかったが、2023年4月現在、『まだ明かせることはないが脚本は執筆中』だと続報があった[29]。 サウンドトラックVan Helsing: Original Motion Picture Soundtrack(英語: Van Helsing (soundtrack))として2004年5月4日にデッカ・レコードから発売。日本ではユニバーサルミュージッククラシックから8月21日に発売された。日本版はディスクに映画のフォトギャラリー、ゲーム版のCMなどが収録されているCD EXTRA仕様。評価は英語版記事に詳しい。
また、日本未発売(非公式?)の「Complete Original Motion Picture Score」も存在し、こちらは2枚組でより細かく収録されている。 関連イベント2004年7月31日からウォークスルータイプのアトラクションとして開催された。入場料600円。 ヴァン・ヘルシングもしくはアナ王女がアテンダントとして付き添う。 同じフロアの「J-POP CAFE ODAIBA」では9月11日までコラボ飲食メニューが用意され、グッズの抽選もあった。[30]
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの13区ビルに2004年~2006年11月4日まで設置されていたウォークスルー型のアトラクション。 映画のセットの中を探検できるお化け屋敷で、怪物と間近に接することができる。 アトラクション閉鎖後、2007年3月31日にオープンした『ユニバーサル・ハウス・オブ・ホラーズ(英語: Universal's House of Horrors)』に引き継がれた。新アトラクションも同じウォークスルーのレイアウトを使用し、フランケンシュタインの研究室の2階建てエリアはそのまま残された [31]。13区ビルは、『ドラキュラの要塞』が出来る前はヴァン・ヘルシングと同じソマーズ監督作である『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』などのアトラクションもあった建物だが、5代目であった『ハウス・オブ・ホラーズ』が2014年9月に閉鎖された後、同年11月に道路拡張のために取り壊された。 脚注
外部リンク
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