一畑電車大社線
大社線(たいしゃせん)は、島根県出雲市の川跡駅から出雲大社前駅に至る一畑電車の鉄道路線である。 1990年(平成2年)に西日本旅客鉄道(JR西日本)の大社線が廃止された後は、出雲大社に達する唯一の鉄道路線となっている。一部の列車は北松江線に直通している。直通列車をのぞき、電鉄出雲市駅または松江しんじ湖温泉駅方面に向かう場合には川跡駅での乗り換えが伴うが、ほとんどの列車が川跡駅で両方面の列車に接続するため、利便性はさほど悪くない。 ワンマン運転開始後はワンマン対応改造されたデハ1形3・6が長らく大社線専用として運用に就いていた。1994年(平成6年)以降一畑電車の近代化が進むとこれらの車両は定期運用に就く最後の旧型車両となっていたが、それも1998年(平成10年)に終わりを迎えた。 路線データ
中間の交換可能な駅はなし。 運行形態→北松江線直通列車については「一畑電車北松江線#過去の接続路線」も参照
おおむね1時間あたり1 - 2本の割合で運転している[2]。平日、および休日の朝・夕方以降は川跡駅で北松江線の列車と接続する線内折り返しの列車が中心である。休日の日中は出雲大社へ向かう参拝客の便宜を図るため、松江しんじ湖温泉駅・電鉄出雲市 - 出雲大社前駅間の北松江線直通列車が中心となる。 列車種別急行日中に松江しんじ湖温泉駅 - 出雲大社前駅間に1往復、平日に川跡発出雲大社前行きが7時台に2本と18時台に1本、出雲大社前発雲州平田行きが19時台に1本運行されている[2][3]。大社線内では松江しんじ湖温泉発着列車を除き、途中浜山公園北口駅に停車する。2021年(令和3年)10月1日のダイヤ改正以前は、夕方の列車は大社線内ノンストップであった。 2025年(令和7年)4月1日のダイヤ改正より、日中に松江しんじ湖温泉駅 - 出雲大社前駅間の列車が1往復新設された[3][注 1]。この急行は浜山公園北口駅を通過する[2]。 普通案内放送では「各駅停車」と呼称される。平日および休日の朝と夕方以降は北松江線の列車に接続する線内折り返し運転を基本とするほか、平日には電鉄出雲市発出雲大社前行きが2本、雲州平田発出雲大社前行きが1本ずつ運行されている[2]。また休日の日中および初詣の臨時ダイヤでは北松江線直通列車が主体となる。 過去の列車特急北松江線に直通して、休日に電鉄出雲市発出雲大社前行きが1本設定されていた[2][4]。大社線内ではノンストップである。松江しんじ湖温泉方面との接続は行われていない。 2013年(平成25年)4月1日のダイヤ改正で新設され、2017年(平成29年)4月1日のダイヤ改正までは電鉄出雲市駅 - 出雲大社前駅間に2往復半運行されていたが[5]、2017年(平成29年)4月1日のダイヤ改正から2021年(令和3年)10月1日のダイヤ改正までは1往復に削減され[6][7]、2021年(令和3年)10月1日のダイヤ改正から2024年(令和6年)4月1日のダイヤ改正までは4往復半運行されていた[8]。 2025年(令和7年)4月1日のダイヤ改正で、大社線内での運行が廃止となった[3]。 急行「出雲大社号」北松江線に直通して、休日に出雲大社前発松江しんじ湖温泉行きが1本運転されていた。5000系が長らく限定で運用されていたが、2013年(平成25年)9月21日からは「ご縁電車しまねっこ号」として登場した2100系2104編成が運用されていた。電鉄出雲市方面との接続は無い。2017年(平成29年)3月26日までは松江しんじ湖温泉発出雲大社前行きも運行されており、川跡駅で電鉄出雲市発川跡行きの特急の接続を受けていた[9]。2021年(令和3年)10月1日のダイヤ改正で廃止された[8]。 歴史出雲大社方面への延伸は1923年(大正12年)の株主総会で決定された。大社方面に路線を延伸するにあたって、当初は北松江線の武志駅から南下して出雲大社に至るルートが計画されていたが、国鉄大社線と競合することから現在のルートが採用された。北松江線とは異なり、開通当初から電化路線である。
駅一覧
脚注注釈出典
参考文献
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia