三井住友銀行横浜支店
三井住友銀行横浜支店(みついすみともぎんこう よこはましてん)は、神奈川県横浜市中区本町4丁目に所在する建築物である。1931年(昭和6年)に完成した。横浜本町2丁目プロジェクト(仮称)の推進に伴い、建て替えが計画されている。支店コードは588。 歴史本町通り沿いに、1931年(昭和6年)に三井銀行横浜支店として建設された。設計はアメリカのトロウブリッジ・アンド・リビングストン建築設計事務所。同事務所は、東京の三井本館(1929年竣工)や、同行の大阪市の旧川口支店・旧船場支店(川口・船場とも建物は現存せず[2])、名古屋市の上前津支店なども設計している[3]が、建築当時のまま三井住友銀行の店舗として営業しているのは横浜支店と上前津支店のみである[4]。 本町通り周辺は「ハマのウォール街」と呼ばれ[3]、神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行)や損保ジャパン横浜馬車道ビル(旧川崎銀行)、ラ・バンク・ド・ロア(旧露亜銀行)、旧富士銀行横浜支店などの昭和初期に建てられた銀行建築があるが、現役で銀行として使用されているのはこの建物のみである[4]。 建て替え築90年が経過し、老朽化が進んでいることから、低層部に現建物を復元した形で、地下1階、地上16階建てのビルへの建て替えが計画されている。2025年6月の着工、2028年3月の竣工を目指し、設計は日建設計が担当する[5][6]。 建築正面に4本、側面に2本のイオニア式の柱が特徴で、縦に溝が彫られた円柱と、柱頭に渦巻状の装飾が乗る。内部はコリント式の柱列が吹き抜けの天井を支える。軒には40cmの庇が張り出し、上部窓の下の壁面には、帯状にギリシア雷文が彫られている。外壁は2~3年ごとにサンドブラストで研磨され、美観が保たれている[4]。細部の造形は、アメリカより現物大の石膏模型が送られてきて、これに基づいて製作された[1]。 脚注
参考文献
外部リンク |
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