三木家住宅 (美馬市)
三木家住宅(みきけじゅうたく)は徳島県美馬市木屋平字貢にある日本の古民家。日本国の重要文化財に指定[1]されている。本項目では本住宅に隣接している三木家資料館(みきけしりょうかん)についても述べる。 概説阿波忌部民の後裔[2]である郷士(地方武士)の一族とされる阿波三木氏の本家が江戸時代前期(17世紀代)当時に自家の本拠としていた阿波国麻植郡三ツ木村[注 1]に建てた民家である。建築の年代は、それを示す棟札が腐食して読む事が出来なかったため、建物の特徴から判断されたものである[3]。現在も阿波三木氏の本家筋の一族によって管理されている。 三木家住宅の西隣には、古代大和朝廷の大嘗祭において忌部の民のうち御衣御殿人[注 2]として麁服[注 3]を準備し、江戸時代当時においては三ツ木村の庄屋も務めた、阿波三木家の歴代における各種資料を公開している三木家資料館がある。内部に収蔵されている文書のうちのひとつである「三木家文書」は徳島県の有形文化財に指定されている[2]。資料館の運営は地元のボランティアによるものであるため、施設の運営(開館時間など)に関してはボランティア人員の都合によって左右される[3][注 4]。 中世山岳武士の家屋状況を現代に伝える貴重な遺構[1]として、1976年(昭和51年)2月3日に国の重要文化財に指定された[1]。 構造南面の木造平屋建。寄棟造、茅葺[1]。桁行22.2m、梁間9.3m[1]。南面・西面及び北面庇付、鉄板葺[1]。土間3間、座敷(囲炉裏・調場を含む)7間。 屋内は整型八間造[2]。当初、土間は2間となっていたが、のちに土間に一番近い座敷を新土間に転換させ[2]ており、西側4間が土間3間と囲炉裏の間となっている。 東側4間が座敷になっており北東の隅が家主専用の床の間である「テングノマ」となっている。厠などはテングノマの西隣となる奥の間と、囲炉裏の間の東隣となる中奥の間、双方の「奥の間」を挟んで北に延びた廊下の先端にある。 見学利用基本的には住宅および資料館、双方共通。ただし住宅に対しては外観の見学だけであるならば時間外でも可能。
アクセス郊外地にあるため自家用車かタクシーなど、車での来訪が推奨される。駐車場完備、普通自動車15台分[4]。
注釈
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