世界ゴルフ選手権

世界ゴルフ選手権(せかいゴルフせんしゅけん, World Golf Championships WGC)は1999年度から2023年度まで行われていたゴルフの国際トーナメント群のことをいう。世界の4大メジャー大会(マスターズ全米オープン全英オープン全米プロゴルフ選手権)に次ぐ規模のビッグトーナメントを実施しようと企画された。全大会ともPGAツアー・インターナショナル・フェデレーション管轄競技として行われ、フェデックスカップ、ヨーロピアンツアーのレース・トゥ・ドバイのポイント加算の対象にもなっていた。

大会一覧

大会 期間 形式
WGC選手権 1999–2021年 個人ストロークプレー
WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 1999–2023年 個人マッチプレー
フェデックス・セントジュード招待 1999–2021年 個人ストロークプレー
WGCワールドカップ 2000–2006年 チームストロークプレー
WGC-HSBCチャンピオンズ 2009–2019年 個人ストロークプレー

概要

現在4つの大会が開催され、世界ランキング上位の選手をはじめ世界各地のツアーで活躍するトッププロゴルファーが参加している。WGCマッチプレーの出場資格は「世界ランキング64位以内」であり(有資格者が欠場した場合は繰り上げ出場がある)、個人戦ストロークプレーの2大会においては、フェデックス・セントジュード招待の出場資格は「世界ランキング50位以内」と指定された大会の優勝者、WGC選手権の出場資格は世界ランキング50位以内と指定されたツアーの賞金ランキング上位者である。さらに2011年4月には南アフリカで「トーナメント・オブ・ホープ」の開催が決定された[1]。本大会は2013年から実施される予定だったが[2][3]、2013年2月に捻挫された。

2001年の「アメリカン・エキスプレス選手権」は9月第2週に開催が予定されていたが、その週に米中枢同時テロが発生した影響で中止となったことがある。

WGCワールドカップは2000年から世界選手権シリーズに加えられ、2004年までは「EMCワールドカップ」という名称で開かれていた。しかし2005年から「アルガーブ・ワールドカップ」(Algarve World Cup)という名称に変更された。1953年に「カナダカップ」という名称で始まったこの大会は、歴史が長いため、いろいろな変遷をたどってきていたが、2007年以降、撤退が決まっている。

毎年8月末に行われる第3戦も、1999年から2005年までは「NECインビテーショナル」という名称だったが、スポンサー変更のため2006年から「ブリヂストン・インビテーショナル」に名称変更された。2019年からはテネシー州メンフィスに舞台を移して「フェデックス・セントジュード招待」として開催予定。3月の第2戦も2006年までは「アメリカン・エキスプレス選手権」の名称であったが、2007年から2010年まで「CA選手権」に変更されていた。

それぞれの大会の優勝者には3年間のPGAツアーシード権が与えられる[4]

2022年からはWGC選手権フェデックス・セントジュード招待が対象外となり、WGCとして開催される大会はWGCマッチプレーHSBCチャンピオンズの2試合となった。

歴代優勝者

マッチプレー 招待 選手権 ワールドカップ
1999年 アメリカ合衆国の旗 ジェフ・マガート英語版 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (1/19) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (2/19)
2000年 北アイルランドの旗 ダレン・クラーク (1/2) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (3/19) カナダの旗 マイク・ウェア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
タイガー・ウッズ (4/19)
デビッド・デュバル
2001年 アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ストリッカー アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (5/19) 大会中止 [5] 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
アーニー・エルス (1/3)
レティーフ・グーセン
2002年 アメリカ合衆国の旗 ケビン・サザーランド英語版 オーストラリアの旗 クレイグ・パリー英語版 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (6/19) 日本の旗 日本
丸山茂樹
伊沢利光
2003年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (7/19) 北アイルランドの旗 ダレン・クラーク (2/2) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (8/19) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
ロリー・サバティーニ英語版
トレバー・イメルマン
2004年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (9/19) アメリカ合衆国の旗 スチュワート・シンク 南アフリカ共和国の旗 アーニー・エルス (2/3) イングランドの旗 イングランド
ポール・ケーシー
ルーク・ドナルド (1/2)
2005年 アメリカ合衆国の旗 デビッド・トムズ アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (10/19) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (11/19) ウェールズの旗 ウェールズ
ブラッドリー・ドレッジ英語版
ステファン・ドッド英語版
2006年 オーストラリアの旗 ジェフ・オギルビー (1/3) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (12/19) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (13/19) ドイツの旗 ドイツ
ベルンハルト・ランガー
マルセル・シェム英語版
2007年 スウェーデンの旗 ヘンリク・ステンソン アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (14/19) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (15/19)
2008年 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (16/19) オーストラリアの旗 ジェフ・オギルビー (2/3) フィジーの旗 ビジェイ・シン
マッチプレー 選手権 招待 チャンピオンズ
2009年 オーストラリアの旗 ジェフ・オギルビー (3/3) アメリカ合衆国の旗 フィル・ミケルソン (1/3) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (17/19) アメリカ合衆国の旗 フィル・ミケルソン (2/3)
2010年 イングランドの旗 イアン・ポールター (1/2) 南アフリカ共和国の旗 アーニー・エルス (3/3) アメリカ合衆国の旗 ハンター・メイハン英語版 (1/2) イタリアの旗 フランチェスコ・モリナリ
2011年 イングランドの旗 ルーク・ドナルド (2/2) アメリカ合衆国の旗 ニック・ワトニー オーストラリアの旗 アダム・スコット (1/2) ドイツの旗 マルティン・カイマー
2012年 アメリカ合衆国の旗 ハンター・メイハン英語版 (2/2) イングランドの旗 ジャスティン・ローズ (1/2) アメリカ合衆国の旗 キーガン・ブラッドリー イングランドの旗 イアン・ポールター (2/2)
2013年 アメリカ合衆国の旗 マット・クーチャー英語版 アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (18/19) アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ (19/19) アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (1/6)
2014年 オーストラリアの旗 ジェイソン・デイ (1/2) アメリカ合衆国の旗 パトリック・リード (1/2) 北アイルランドの旗 ローリー・マキロイ (1/3) アメリカ合衆国の旗 バッバ・ワトソン (1/2)
選手権 マッチプレー 招待 チャンピオンズ
2015年 アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (2/6) 北アイルランドの旗 ローリー・マキロイ (2/3) アイルランドの旗 シェーン・ローリー スコットランドの旗 ラッセル・ノックス英語版
2016年 オーストラリアの旗 アダム・スコット (2/2) オーストラリアの旗 ジェイソン・デイ (2/2) アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (3/6) 日本の旗 松山英樹 (1/2)
2017年 アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (4/6) アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (5/6) 日本の旗 松山英樹 (2/2) イングランドの旗 ジャスティン・ローズ (2/2)
2018年 アメリカ合衆国の旗 フィル・ミケルソン (3/3) アメリカ合衆国の旗 バッバ・ワトソン (2/2) アメリカ合衆国の旗 ジャスティン・トーマス (1/2) アメリカ合衆国の旗 ザンダー・シャウフェレ
2019年 アメリカ合衆国の旗 ダスティン・ジョンソン (6/6) アメリカ合衆国の旗 ケビン・キスナー英語版 アメリカ合衆国の旗 ブルックス・ケプカ 北アイルランドの旗 ローリー・マキロイ (3/3)
2020年 アメリカ合衆国の旗 パトリック・リード (2/2) 大会中止 [6] アメリカ合衆国の旗 ジャスティン・トーマス (2/2) 大会中止 [7]
2021年 アメリカ合衆国の旗 コリン・モリカワ アメリカ合衆国の旗 ビリー・ホーシェル英語版 メキシコの旗 アブラハム・アンセル英語版 大会中止 [8]
2022年 アメリカ合衆国の旗 スコッティ・シェフラー 大会中止 [9]
2023年 アメリカ合衆国の旗 サム・バーンズ

脚注

  1. ^ “Sunshine Tour announces major coup for SA golf” (Press release) (英語). Sunshine Tour. 12 April 2011. 2011年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2011年4月15日閲覧.
  2. ^ International Federation of PGA Tours to sanction South Africa tournament” (英語). ヨーロピアンツアー (2012年2月11日). 2012年3月2日閲覧。
  3. ^ “Tournament of Hope in South Africa to join World Golf Championships” (英語). 全米プロゴルフ協会. AP通信. (2012年2月12日). http://www.pga.com/news/pga-tour/tournament-hope-in-south-africa-join-world-golf-championships-in-2013 2012年3月2日閲覧。 
  4. ^ 2015-16 PGA TOUR Medical Extensions”. PGA Tour. 2016年2月15日閲覧。
  5. ^ アメリカ同時多発テロ事件のため
  6. ^ 新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため
  7. ^ 新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため
  8. ^ 新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため
  9. ^ 新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため

関連項目

外部リンク

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