中村美亜
中村 美亜(なかむら みあ、旧名 中村 究(なかむら きわむ)[1]、1968年(昭和43年)8月18日[2]-)は日本の性科学者、音楽学者、トランスジェンダー[5]。セクシャリティ、音文化、アートマネージメント、芸術社会学などを専門とし、現在は九州大学大学院芸術工学院 コミュニケーションデザイン科学部門[6] 准教授。同大学ソーシャルアートラボで副ラボ長も務める[7]。Ph.D(セクシャリティ研究所[注釈 1]・2004年)[8][9]、博士(学術)(東京芸術大学・2012年)[10]。 来歴・人物1993年東京芸術大学音楽学部卒業[11][12]。修士課程に進学した後、1994年に渡米しコーネル大学に留学[12]。その後ミシガン大学修士課程に移り、同課程を修了[11][12]。セントルイス・ワシントン大学博士課程に進学するが単位取得退学し、セクシャリティ研究所[注釈 1]の修士課程・博士課程でMPHとPh.Dを取得する[11]。 2003年に帰国後は、東京芸術大学特別研究員[13]、助教[14]を務め、お茶の水女子大学などで非常勤講師も担当した[注釈 2]。現在は九州大学芸術工学院 コミュニケーションデザイン科学部門で准教授を務める[15]。2018年現在、九州大学ソーシャルアートラボでは副ラボ長を[7]、共創学会では企画・事業担当の理事を務めている[4]。 近年はアートを通じたメモリーワーク[注釈 3]の研究に従事し、「東日本大震災後の追悼や復興と音楽の関わりに関する学際的研究」に取り組んでいる[16][15]。また、音楽関係ではヴェルディやマーラー[17]を対象とした研究や、宝塚歌劇団[18]や女流義太夫を対象としたジェンダーに関連した音楽に関する研究[19]などでも実績がある[8]。2018年には文化庁との共同事業に採択され、「文化芸術による社会包摂の在り方」などのテーマに取り組んでいる[20][21]。 なお、第二次性徴の頃に体が男らしくなっていくことに嫌悪感と苦痛を感じ[22]、滞米時の2000年3月からは周囲に性別違和感を表明するようになった[23]。中村は男性として生きていくことを断念したが[5]、性同一性障害の概念に思うところがあり、自身をトランスジェンダーと呼んでいる[5]。同年、 第2回社会包摂デザイン研究会にて、多様性の社会のためにデザインについて工藤真生らと討論した。 著書単著
共著・分担執筆(共著)
(分担執筆)
編集・翻訳(編集) (翻訳)
主な著作学位論文
論文
紀要
脚注注釈
出典
関連文献
外部リンク
(関連動画)
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