二枚落ち
△持駒 -
二枚落ち(にまいおち、nimai-ochi The 2-Piece)は、将棋の手合割の一種であり、上手が大駒二枚(飛車と角行)を落として指す将棋のこと。したがって、上手には玉将と小駒のみが残されている。 下手には通常どおり20種類のセットアップがある。二枚落ちは、日本将棋連盟公式の手合割である。 二枚落ちの下手棋力については、『将棋世界』2007年9月号「イメージと読みの将棋観」のテーマ「プロに二枚落ちで勝つには?」として、6人の棋士が答えているが、多面指しや10局のうちの1局、上手が通常の指し手で進めるなら初段あれば勝てるであろうが、1対1で真剣勝負であると、アマチュア三、四段ないと勝てないであろうとしている。 上手5三銀-6三玉型
二枚落ちは上手に角行が無いので、下手は角道を生かして4筋と3筋の位をとることができ、上手が2筋方面は金銀で守ることになって金銀が分散することになる。 図は序盤の二枚落ちにおいての典型的な進め方である。 上手の玉は6三に構えて、図のような象眼型から6二に構えた金を△7三金から△6五歩-6四金や△8四金~8五金~7六金、または△8四歩~8五歩~8四金などと活用する。 上手陣の左側は、△2四歩から2三銀と立て直してくる指し手もある。
二歩突っ切り戦法
二歩突っ切り (Two-Pawn Sacrifice Push ni fu tsukkiri). 12手目. ▲3八飛. から、下手は浮き飛車の袖飛車に構える。その後、▲6八銀. 下手は カニ囲い を築く。 この構えでの下手の一般的な攻撃方法は、右銀を4六~3五に配してからの▲4四歩。以下、△同歩と取って▲同銀△同銀であると▲同角で、△5三銀なら▲同角成△同玉▲4五桂などと、攻めが続く。 ただし、上手は▲3五銀に△5五歩としてくる場合もあるため、▲3五銀の前に▲5六歩としておく場合もある。 銀多伝
→詳細は「多伝囲い § 銀多伝戦法」を参照
銀多伝 (Silver Tandem gin taden)。図のように金と銀二枚を縦に並べた囲い(多伝囲い)を用いる戦法。 下手は中飛車に構える。 攻め方は、▲5五歩からの歩交換から▲5九飛や、▲5五歩△同歩▲4五歩で、これも△同歩ならば▲5五銀から4五銀と進める。 上手5三銀-5五歩型
上手は下手の角筋の利きを緩和する目的で、図のように△5五歩と5筋の位をとる指し方もある。 これを▲同角とすると、△5四銀から4筋の位の歩もとってしまおうという意図。▲同角と応じなくても上手は△5四銀から取りにいくので、下手は▲4八飛から位を確保し、▲3八銀から右銀をくりだして位を確保する。図の続きでは上手は左銀を前線に活用し、△6四銀から7六の歩を狙うので、下手も10手目▲6八銀から左銀を繰り出して備えることになる。
上手5二玉型
上記の続き。図の上手の構えでは、王将は6三の地点には配置できないので、5二と中住まいの構えにする。 図の下手は上手の狙いの△7六銀にかまわず、▲5五銀左から△8七銀不成に▲6六角を狙う。 なお、この△7六銀が気になるなら、右銀の4六銀進出よりも左銀の7七銀~6六銀の進出を先にする手段もある。
上手5二金型上記と違って、上手は居玉。
上手5四金-5二玉型
この上手の構えは今度は金将で、下手の4筋と3筋の位を狙っている。下手はまずは▲4八飛で4筋の位を確保する。
参考文献
関連項目外部リンク
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