伝統的植物性医薬品指令
伝統的植物性医薬品指令(でんとうてきしょくぶつせいいやくひんしれい、英: Traditional Herbal Medicinal Products Directive[A 1]、THMP指令)は、欧州連合法の一つで、欧州連合(EU)における伝統薬的植物薬[A 2][R 1][R 2]の新薬承認手続き[A 3]の簡略化を目的とする指令である。 以前には、EU全体に亘る公式な承認手続きが存在しなかったので、それぞれのEU加盟国が、国家レベルでこの種の製品に対して規制を設けていた[R 3]。 この規制の基で、経過措置を経て、全ての植物薬(HMPs)についてEU域内で販売認可の取得が義務付けられた。 承認の必要の無い処方植物薬だけが、THMP指令の条項から除外される[R 4][R 5]。 植物薬は、最終製品の品質保証と安全性の実証のために医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準(GMP)[R 6][A 4][R 7][R 8][R 9][R 10]に従って製造されなければならない[R 11]。 THMP指令は、植物薬が少なくともEU内で30年間またはEU内で15年間かつEU外で30年間に亘る利用の証明を企業に義務付けている[R 11]。 もはや広く使用されておらず30年ルールを満たせない30年前の幾種かの植物薬は、売れ残っている可能性があるが、販売中止にされる場合がある、と懸念されている。 また、このルールは、30年以上前に一般的に用いられていたがその後に使われなくなった伝統的な植物薬が認可されない可能性もある、ということを意味する。 本法令に基づく植物薬の主要な適格性基準は下記のとおりである[R 12]。
また、植物薬の有効成分が良好であることを証明できる場合、公開された科学文献への詳細な参照によって非臨床試験および臨床試験の結果を置き換えられる規定がある。 具体的には、EU内における10年間以上の使用と有効性と許容レベルの安全性が求められる[R 13]。 THMP指令は最終製品のラベルにおける薬効の表示を認めているが、最終的な文言には制限が適用される[R 14]。 上記の制度は欧州医薬品庁(EMA)の植物性医薬品委員会に管轄されている。 註釈·出典
関連項目外部リンク
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