伽羅橋駅
伽羅橋駅(きゃらばしえき)は、大阪府高石市羽衣五丁目にある、南海電気鉄道高師浜線の駅。駅番号はNK16-1。 同線唯一の中間駅である。 歴史
駅構造単式ホーム1面1線を有する高架駅。ホームは2階、線路から見て西側にある。ホーム長は3両分程度あるが、現在は2両編成なので途中で塞がれている。1階のコンコースは高架の柱がむき出しとなっている。 無人駅のため窓口は封鎖されている。構内にトイレが設置されている。
高架化工事に伴う代行バス停留所2021年5月22日から2024年4月5日までの期間は羽衣駅 - 当駅間の高架化工事による運休のため代行バスが運行されていたが、当駅付近の道路が狭隘で駅前への代行バス車両の乗り入れが難しいため、駅前へ続く通路を含め駅構内は閉鎖され、当駅からおよそ300 - 400メートルほど離れた大阪府道204号堺阪南線上に当駅の代替として伽羅橋(北)停留所と伽羅橋(南)停留所の2停留所が設置されていた。設置場所は下記の通り。伽羅橋(南)停留所は高師浜駅にも近い位置にあった[6]。なお、伽羅橋(北)停留所と伽羅橋(南)停留所の相互間のみの代行バスの利用はできなかった[8]。
利用状況2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員は1,539人(乗車人員:785人、降車人員:754人)である。
伽羅橋の由来![]() 室町時代、南朝の後村上天皇に所縁を持つ大雄寺の門前、芦田川に架けられた紀州街道の木橋で、材木に香木の沈香 (伽羅) を使用していたという由来が伝わる。「泉州志」という書物に「昔、この橋板沈香なり、ある人これを売って千貫の銭を得た。ゆえに千貫橋という」と記されている[11]。1865年 (慶応元年) に大鳥郡今在家村(現高石市羽衣)・吉次郎が発起人となり石橋が架け替えられた。長さ11.1m、幅4.5m、勾欄・床板・主桁から橋脚まで、花崗岩の方形切り石を組み、緩いアーチを描く桁橋。3連桁の間には、各1列、30cm角の松材が用いられた。取り付き部は石垣とする。1988年 (昭和63年) に芦田川の改修工事に伴い、臨海部にある高砂公園に移設。2008年 (平成20年) 4月18日、登録有形文化財となった[12]。 駅周辺![]() ![]() 駅前の伽羅橋公園はツツジ、サツキ、センダンの大木がシンボルとなっており、大阪みどりの百選に選定されていた[13]が、高師浜線高架工事に伴い2020年4月13日から事業終了まで仮駐輪場となっており、樹木は伐採されている。駅周辺は大正期に高級住宅地として開発され、伽羅橋駅の南東には洋風住宅十数棟や噴水公園などが盛り込まれた「キヤラバシ園」が開かれた[14]。
赤木宗成家住宅![]() 銀装羽衣工場の南東にあった赤木宗成家住宅は「キヤラバシ園」の邸宅の一つで、2000年4月28日に以下の2点が有形文化財に登録されたが、解体により、2023年2月27日に抹消された[15]。
隣の駅
脚注出典本文中の出典
利用状況の出典
関連項目外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia