兵庫県立明石公園第一野球場
兵庫県立明石公園第一野球場(ひょうごけんりつあかしこうえん だいいちやきゅうじょう)は、兵庫県明石市の兵庫県立明石公園内にある硬式野球が行える野球場。施設は兵庫県が所有し、公益財団法人兵庫県園芸・公園協会が指定管理者として運営管理を行っている。 なお、神戸市東灘区に本社を置くトーカロが命名権を取得しており、2011年7月から「明石トーカロ球場」の呼称を用いている(詳細は後述)。 歴史開場以来、全国高等学校野球選手権兵庫大会の決勝戦[1]や全国高等学校軟式野球選手権大会の本大会が行われることから「もうひとつの甲子園」とも呼ばれ、アマチュア野球の公式戦などが行われている。 プロ野球では、キャンプ地として読売ジャイアンツが戦前の1940年から3回、戦後は1949年から1959年の間の9回、本球場で春季キャンプを挙行している。長嶋茂雄が巨人に入団した1958年の春季キャンプ地であり、巨人軍投手だった馬場正平(後のプロレスラー:ジャイアント馬場)が馬場元子夫人と初めて出会ったのも、この明石キャンプの時である。 本球場は数回の改築や改修が行われていて、戦後の1960年代初頭には大洋ホエールズも当時の親会社だった大洋漁業が明石発祥の企業である縁から、本球場で春季キャンプを3回行っていたことがある。また、水原茂監督時代の中日ドラゴンズも本球場でキャンプを行っていた。 1949年5月に公式戦の南海ホークス対大陽ロビンス戦が行われて以降、近年は公式戦が開催されることはなくなったが、オープン戦は主に阪神タイガースやオリックス・バファローズの主催により不定期で開催されている他、近年は宮城県を本拠地としている東北楽天ゴールデンイーグルス主管の試合(東北地方の気候条件と、球団オーナーの三木谷浩史が兵庫県出身であるため)を年1回程度開催している。 2009年から2010年までは関西独立リーグに所属していた明石レッドソルジャーズの本拠地としても使用された。 2011年3月11日14時46分に東日本大震災が発生した際、本球場では楽天対千葉ロッテマリーンズのオープン戦が行われていた。本球場に被害はなかったものの楽天の選手の家族や関係者の安否確認のため試合は8回表終了で打ち切られた。 2021年、県は老朽化の進行を踏まえ大規模改修に向けた調査を開始。調査の結果、スタンドが満席になった際に上部に強度不足が生じることが判明、2022年以降はスタンドの利用を一部制限することとなった[2]。 照明設備について当球場には照明設備がない。国指定史跡区域内に位置していること、隣接して国指定重要文化財の明石城櫓があることなどから、固定式の照明設備の設置が困難な環境にある。2009年の関西独立リーグ発足前には、兵庫県議会で当時の井戸敏三知事が、移動式の照明設備を「整備の方向」で検討したいと答弁したことがあった[3]が、実現していない。 命名権2011年6月、表面処理などを手掛けるトーカロが兵庫県立明石公園第一野球場の命名権を年額300万円(税別)で取得した。契約期間は2011年7月1日から2016年3月31日までの4年9ヶ月で、命名権により「明石トーカロ球場」の呼称を使用している[4][5]。2015年12月に契約更新を発表し、2016年4月1日から2021年3月31日までの5年間についても同じ名称で使用される[6]。 施設概要
公園内その他の施設→「兵庫県立明石公園」も参照
プロ野球開催実績公式戦2018年終了時点で7試合を開催。内訳は1リーグ時代3試合、セ・リーグ2試合、パ・リーグ2試合。
オープン戦
交通画像
脚注
関連項目外部リンク |
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