利用者:メガネくん/sandbox1
『うる星やつら』(うるせいやつら)は、高橋留美子による同名の漫画を原作とする、日本のアニメーション作品。本記事では、その中でも1981年10月 - 1986年3月にフジテレビ系列ほかにて放送されたテレビアニメ(1981年版)に関連した、OVA全12作品について解説する。 『うる星やつら』のOVAは、テレビアニメ(1981年版)放送終了後の1986年8月21日に発売された「了子の9月のお茶会」を皮切りに、1991年までに11作品が製作・発売された。テレビアニメ(1981年版)は1986年3月19日に本放送を終了したが、この時点で原作漫画はまだ連載中であったため、翌年春の連載終了までに掲載されたエピソードが映像化されない状態であった。OVAではそうしたエピソードをアニメ化しているが、作品によって制作スタッフが異なり、各作品ごとに作風が異なる。特にキャラクターデザインに違いがあるほか、原作に準じてアニメ化した作品に対し、原作に大幅なアレンジを加えている作品もある。 なお、第1作「了子の9月のお茶会」、第2作「アイム・THE・終ちゃん」はキティ・フィルム主催によるファン大会向けの総集編ビデオとして制作されたほか、第12作「うる星やつら ザ・障害物水泳大会」は2008年に開催された高橋留美子の原画展で上映するために制作された「特別編」であるため、これら3作品はOVAとして扱われないことがあるが[注 1]、映像ソフト化されていることを踏まえ、OVAとして記載する。 了子の9月のお茶会『うる星やつら』初のOVA作品。1985年9月24日より全国各地で行われた、キティ・フィルムが運営する公式ファンクラブ『うる星やつら ファン・クラブ』主催のイベント「第3回うる星やつらファン大会」にて公開されたのち、映像ソフトとして1986年8月21日に発売された。本作は総集編形式のアニメオリジナル作品となっている。面堂了子がラムをはじめとする女性キャラクターとともに「お茶会」をし、各人がそれぞれの思い出を語り合う。「総集編」ではあるがオリジナルの映像も多く含まれる。また、テレビアニメ本編の映像が使用されているものの、声を当て直していて本放送での映像とセリフが異なる箇所もある。 あらすじ(1)退屈しのぎがしたい了子。「そうだわ、お手紙をお書きしましょう!」と、突然了子は手紙を書き出す。その内容は、「9月のお茶会」をするというもの。手紙は黒子たちによってラムやしのぶ、ラン、竜之介、テン、コタツネコ、キツネ(純情ギツネ)、飛鳥のもとに届けられた。 こうして面堂邸に集まったラムやしのぶたち招待客。なぜか錯乱坊(チェリー)もいた。了子を中心にどんどん話が広がっていくが、了子はまた、何かを企んでいるわけであり…。 登場人物・キャスト(1)主要人物はそれぞれの項、それ以外は「うる星やつらの登場人物」を参照
スタッフ(1)
主題歌(1)
〈メモリアル・アルバム〉アイム・THE・終ちゃん登場人物・キャスト(2)→詳細は「うる星やつらの登場人物」を参照
スタッフ(2)
主題歌(2)
夢の仕掛人、因幡くん登場!ラムの未来はどうなるっちゃ!?通算3作品目のOVA作品[注 2]。1987年7月18日にVHSで発売され、同日より全国各地で「もう待てないっちゃ 復活うる星やつら夏まつりダ!」と題した、キティアニメーションサークル(KAC)[注 3]が主催するイベント・上映会も行われた。レーザーディスク(LD)版は同年10月21日に発売された[1]。 原作漫画の「扉を開けて」から「明日へもういっちょ」までの長編ストーリーをアニメ化したもので、1988年に公開された劇場版アニメ第5作『うる星やつら 完結篇』とほぼ同じスタッフで制作された。1981年版テレビアニメでは登場しなかった因幡が初登場する作品である。 あらすじ(3)セミが鳴く夏のある日、三宅しのぶは買い物の途中、道端に着ぐるみを着た男が倒れているのを見つけ、食べ物を求めているその男にニンジンをあげる。男はお礼にデートをしようと言うも、しのぶに突き飛ばされてしまい、亜空間へと消えていった。その男は因幡(いなば)といい、「運命製造管理局」のはしくれ局員であった。 因幡は一本の鍵を落として行ったが、そこに現れたラムはその鍵を「亜空間の鍵」だと言い、諸星あたるの家の玄関の扉を改造して亜空間に入るドアを作る。しのぶが鍵を使って扉を開けると、中には「運命の部屋」という、大量の扉が浮かんだ空間が広がっていた。あたるたち3人はその中のうちひとつの扉を開ける。 中にはあたるたちが暮らす「友引町」が広がっていた。3人は町を回っているうちに見覚えのる人物を目撃するが、何かが違っていた。しのぶは母親になった「しのぶ」と、「しのぶ」の息子であたると性格が似ている「こける」を見つけ、一方あたるとラムは、結婚して2人の子どもを育てている「サクラ」と「尾津乃つばめ」、「レイ」と結婚した「ラム」、「面堂終太郎」が社長の会社で働く「あたる」を見つける。そう、3人が入り込んだのは近未来だった。自分は将来あたると結婚するのだと絶望するしのぶ、レイと結婚する未来に納得できないラム、面堂の下で働くこと未来を認めたくないあたる。すると、無くした鍵を探していた因幡が、「他の未来」があると言い、あたるたちを運命の部屋のロッカールームへ連れて行く。そこで運命製造管理局の制服に着替えた3人は[注 4]、運命の部屋 登場人物・キャスト(3)主要人物はそれぞれの項、それ以外は「うる星やつらの登場人物」を参照
スタッフ(3)
主題歌(3)
怒れ!!シャーベット登場人物・キャスト(4)主要人物はそれぞれの項、それ以外は「うる星やつらの登場人物」を参照
スタッフ(4)
主題歌(4)
渚のフィアンセスタッフ(5)
主題歌(5)
電気仕掛けの御庭番スタッフ(6)
主題歌(6)
月に吠えるスタッフ(7)
主題歌(7)
ヤギさんとチーズスタッフ(8)
ハートをつかめスタッフ(9)
主題歌(9)
乙女ばしかの恐怖スタッフ(10)
霊魂とデートスタッフ(11)
主題歌(11)
ザ・障害物水泳大会1991年に公開された劇場版アニメ第6作「うる星やつら いつだって・マイ・ダーリン」以来となる『うる星やつら』のアニメ化作品。高橋留美子の原画展「高橋留美子展」向けに制作され、2008年12月23日より会場で上映された。OVAとしては通算12作品目である[注 6]。本作は『うる星やつら』の一連のアニメ作品では初めてのデジタル作画による映像作品である。アニメーション制作は『犬夜叉』を手掛けたサンライズが担当した。 作品の特徴(12)ストーリーとしては、原作漫画の「ザ・障害物水泳大会」を主軸に、「風鈴樹の音色」と「失われたモノを求めて」の内容を組み込んでいる[注 7]。 本作品はそれまで製作された一連のアニメ作品[注 8]とは大きく異なる点が多い。1981年版アニメでは友引高校の校舎は洋風建築の木造校舎であったが、本作では原作と同じ鉄筋コンクリート建築の校舎である。また、1981年版アニメのオリジナルキャラクターであるラム親衛隊の4人(メガネ、パーマ、カクガリ、チビ)は登場しない。代わりにあたるの悪友・白井コースケがアニメ初登場を果たしている。このように、本作は原作の初期設定をベースに制作された。 友引高校の女子生徒の制服にも若干の変化がある。ラムのスカーフの色が黄色なのはこれまでのアニメと同じであるが、三宅しのぶをはじめとする女子生徒たちは青いスカーフを身に着けているほか、ランのスカーフは桃色になっている[注 9]。なお、ランは原作の該当エピソードには登場していないが、本作では障害物水泳大会の参加者として登場する。 キャストはほとんど1981年版アニメと同じであるが、藤波竜之介の父親役が安西正弘から大川透に変更されている[注 10]。白井コースケ役は山口勝平が、ラン役は小宮和枝がそれぞれ担当した[注 11]。また、1981年版アニメでのトップクレジットはラム役の平野文だったが、本作では初めて諸星あたる役の古川登志夫がトップクレジットとなった。 あらすじ(12)夏休みのある日、友引高校で水泳大会が開催されることになった。あたる達は全く乗り気でなかったが、クラス担任の温泉マークから、優勝者には夏休みの宿題が免除になる特権が与えられると聞き(逆に棄権者には夏休みの宿題5年分が与えられる)、一同は宿題免除のために俄然張り切る。 しかし、これはただの水泳大会ではなかった。一同はまず体育館からスタートして校舎内の指定されたコースを進み、プールまでたどり着くという道程を乗り越えなけらばならない。しかも、その道中には教師陣が仕掛けた罠が多数あり、生徒たちは次々に脱落していく。 あたる、ラム、面堂、しのぶたちは様々な障害を乗り越えてどうにかプールまでたどり着く。ここで、温泉マークから優勝者のご褒美として宿題免除の他に校長からの接吻が与えられると聞き、一同はやる気を失う。そして、水泳大会本戦が幕を開けた。 登場人物・キャスト(12)→詳細は「うる星やつらの登場人物」を参照
スタッフ(12)
主題歌テレビアニメシリーズとは異なり、歌詞テロップは表示されない。
DVD / Blu-ray
脚注注釈
出典
外部リンク
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