灰色の海(はいいろのうみ)は、日本のウィキペディア利用者。2019年(平成31年)より参加しています。略して「灰色」などと読んで下さっても構いません。
自己紹介
アカウント作成日は2016年(平成28年)2月28日ですが、このときには編集方法がよくわからず行わなかったため、初編集は2019年(平成31年)1月15日です。IPで編集を行ったことはありません。編集内容は文学、過去の人物、事件、施設など雑多な範囲に及びます。
個人的には「スタブ状態で立項しない」、「infobox等のテンプレートは積極的に活用する」、「プレビュー機能を活用し無駄に版を重ねない(但し見落しがあり連続投稿を行ってしまうことも時折あります)」「日本の事物が主題である場合、和暦を併記する」等を心掛けています。
「町・字」記事については一通りの記述を行った上で立項しておりましたが、「良質な記事」にある同様の記事を拝見し、甚だ自分の記事が不充分であるように思われてきたため、現在は新規作成を停止しております。立項済の記事の質の底上げを行った上で、いずれ立項も再開したいと考えております。
2022年(令和4年)9月、感謝賞を頂きました。誠にありがとうございます。
主な編集記事
人物
千野敏子 - 戦後間もない1946年(昭和21年)に栄養失調により22歳で死去し、その後、女学生時代から書きつけていた手記「真実ノート」が、遺稿集『葦折れぬ』として出版されベストセラーとなった女性。『葦折れぬ』は最後の単行本出版から50年近くが経ち、非常に入手困難な状態のため、個人的に復刊を望んでいます。
井亀あおい - 1977年(昭和52年)に17歳で自殺を遂げた、福岡県北九州市の女子高校生。その後、両親によって遺稿集と日記の2冊が刊行され、深い思索と内省に満ちた内容に、全国から反響が寄せられました。
山川彌千枝 - 1933年(昭和8年)に15歳で病死し、のちに遺稿集『薔薇は生きてる』で著名となった女学生。特に意識していませんでしたが、歿後90年目の立項でした。
清水澄子 (さゝやき) - 1925年(大正14年)に15歳で自殺を遂げ、遺稿集『さゝやき』がベストセラーとなった長野県上田市の女学生。スタブを全面改稿しました。記念碑があるそうですがネットや書籍資料には写真が全く見当たらず、機会があれば現地確認に赴きたいところ。
事件・事故
施設
富士山縦覧場 - 1887年(明治20年)に東京府東京市浅草区の浅草公園六区に建設された、木造の富士山の模型。写真ではそこまで高く見えませんが、32メートルの高さがあり、多くの人々が同時に「登山」することができたといいます。
日本パノラマ館 - 明治時代の浅草に存在したパノラマ館。富士山縦覧場の跡地に建てられました。パノラマ館というものは今の日本には存在しないようですが、中々に幻想的な巨大空間のようですし、再現してみたら却って新鮮な感じがして人気を博すかも、などとも思いました。
船原ホテル - 天城湯ケ島町にかつて存在した巨大ホテル。1億3,000万円の「純金風呂」で知られましたが、のちに横井英樹に買収され、火災で閉館し、純金風呂は盗難に遭い、と数奇な経緯を辿りました。記事には組み込めませんでしたが、建物の大部分は取り壊されたものの、ロビー部分は現在も現役施設の一部として利用されているようです(追記:2024年末で閉館)。
文学作品
宣告 - 加賀乙彦による、1979年(昭和53年)刊行の長編小説。実際の死刑囚をモデルとした作品で、著者が実際に東京拘置所の医務官だったことから、リアリティと主題の重厚さは素晴らしく、立項に至りました。
海市 - 愛と死を追究し続けた作家、福永武彦による1968年(昭和43年)の長編小説。新潮文庫版は絶版になってしまいましたが、最近になってペーパーバックで復刊されました。
忘却の河 - 同じく福永武彦による、1964年(昭和38年)刊の長編小説。こちらは新潮文庫版が現在も刊行されています。
安土往還記 - 辻邦生による、1968年(昭和43年)刊の長編小説。新潮文庫版が現在も刊行されています。陽の目を見ることなく埋もれた手記を掘り起こした、という設定は、辻の他の作品にも共通しますが、本作はこの設定を誤解した読者によるトラブルが続出してしまったとか。
廻廊にて - 同じく辻邦生による、1963年(昭和37年)刊の長編小説。辻の初の長編でもあります。薄幸な亡命ロシア人画家マーシャの生涯を、死後に彼女の日記や知人の証言から追っていく、という体裁の作品。
邪宗門 (高橋和巳) - 高橋和巳による、1966年(昭和41年)刊の長編小説。新興宗教団体「ひのもと救霊会」が、長きに渡って国家による弾圧を受け続けた末、〈世なおし〉を実現すべく武装蜂起を起こして滅亡する……という、「有り得なかった昭和の歴史」を描く壮大な小説。没後は忘れ去られながら、最近になって河出文庫で続々と復刊され始めた高橋作品の一つでもあります。
憂鬱なる党派 - 同じく高橋和巳による、1965年(昭和40年)刊の長編小説。たった1ヶ月余りの間に、主人公とその友人たちがことごとく破滅していくという展開は、現実にはそうそう有り得ないような話ですが、多くの欠陥が指摘されながらも異様な迫力を持つ、『邪宗門』と並ぶ高橋の代表作です。
日本の悪霊 - 同じく高橋和巳による、1969年(昭和44年)刊の最後の長編小説。推理小説のような体裁を取った、比較的読みやすい作品ですが、事件の真相は読者にも提示されず、裁判でも無罪判決により闇に葬られるというように、高橋らしい重苦しさが全編に漂っています。映画はこれを、パロディ的な軽妙さで換骨奪胎してしまったということですが、未見。
その他
刃物を持たない運動 - 1960年(昭和35年)末から1年間行われた社会運動。中々に猛烈なものだったようで、刃物業界に打撃を与えたり、映画の内容にまで影響を及ぼしたりしていますが、きっとこれで救われた命もあったのだろうとも、考えさせられます。また、当時の盛り上がりに比して後世で振り返られる機会は少ないようです。
阿波の土柱 - 徳島県阿波市阿波町に存在する侵食地形。なぜか日本語版に先行して複数の他言語版に記事があったため、執筆したものです。今も侵食は続いており、台風で柱が折れることもあったそうですが、阿波市を代表する名所として、末永く残ってほしいところ。
高岡の七本杉 - 富山県高岡市にかつて存在したスギ。2025年(令和7年)1月に高岡市立博物館を訪れた際、このスギに関する特別展示があったことから存在を知り、関心を持って立項に至りました。自分としても珍しい執筆経緯で、富山旅行の土産的な感覚での立項でもありましたが、選出して頂き大変幸甚です。
新規立項した項目
=強化記事・新着記事
=月間新記事賞
=良質な記事――に選出して頂きました。ありがとうございます。
- 事件・事故
- 文学・絵画作品
- アニメーション映画
- 富士市の町・字
全面改稿した項目
大幅加筆した項目
覚え書
課題
気になるけれどまだ手付かずの記事の覚え書き。他の方が改善して下さるのも歓迎です。
- 早稲田大学高等学院生殺人事件 - 加筆したいのと、恐らく記事名が独自研究。当時は単に「祖母殺し事件」と呼ばれていたようだが、「世田谷祖母殺し事件」の用例も複数あるため、この記事名が相応しいと思う。母親が息子である犯人の名を題名に冠してこの事件に関する著書を出しているので、少なくとも参考文献名は伏字にする必要はないとの合意が形成済み。
- 波勝崎 - 岬の名前だが、当地に存在するサル園、波勝崎モンキーベイへのリダイレクトになってしまっている。リダイレクト起こしをしたいところ。
- 浅草公園 - 浅草公園六区はあるが、公園全体の項目がなく、現状は浅草寺#浅草公園にリンクせざるを得ない状態。曖昧さ回避のページとしては余り意味をなしていないと思うので、記事化したい。
- 雪の断章 - この小説を映画化した、雪の断章 -情熱-へのリダイレクトになってしまっている。この小説は未読なので、読了済で関心のある方がおられれば記事化して頂きたいところ。
分割できそうな項目
※分割した項目の名称は仮のもの。
事件関係者の氏名について
事件・事故などの関係者の氏名に関しては、現在の日本語版では原則として伏せることとなっている。加害者に関しては著書の出版などにより積極的に氏名公開の意思が認められる場合に限って、その掲載が可能である。但し、被害者・加害者のいずれにおいても、当該人物が死亡しており、且つ遺族が積極的にその氏名を公開している場合に関しては、プライバシー侵害と訴えられる虞はないものと思われる。過去の議論では以下のようなものがある。
データベース紹介
- 国立国会図書館デジタルコレクション - パブリックドメインの宝庫。扱いが「インターネット公開」になっているものは、何の承諾も要らず自由に使えます。著作権保護期間中で中身自体は見られない書籍も、ここで目次を見ることができます。
- 国立国会図書館サーチ - 全国の図書館の資料を検索できるデータベース。ここにキーワードを入れてみて殆ど何もヒットしなかった場合、それに関する記事を立項するのは厳しい場合が殆どのように思います。
- 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス - 人物の生没年をひとまず確認するのに有用。ここに生没年が載っていないけれども手元に典拠たり得る資料がある、という方は、著作者情報公開調査の対象であるかもしれないため確認してみて下さい。
- 映連データベース|一般社団法人日本映画製作者連盟 - 日本映画のデータベース。文化庁の日本映画情報システム亡き今(今でも十数年かけて作り上げたデータベースを、国が捨て去ったことが信じられません)、一番有用なのがここではないかと思います。
- 裁判例検索 - 裁判所 - 判決文のデータベース。ただし収録されていないものも多いため、ここになければ「D1-Law.com(第一法規法情報総合データベース)」或いは「TKCローライブラリー」の利用できる図書館へ出向く、というやり方が良さそう。
- ADEAC - 全国の様々な市町村が利用している、デジタルアーカイブのプラットフォームシステム。パブリックドメインの古写真など、Wikipediaで使えるものも多々あります。