創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会
創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会(そうぞうアイデアロボットコンテストぜんこくちゅうがくせいたいかい)とは、全日本中学技術家庭科研究会の主催するロボット競技(ロボコン)の1つ[1]。平成12年度(2000年度)に第1回大会が開催された[2]。 参加資格大会に参加出来るロボットは、中学校の技術、家庭科、総合的な学習の時間、もしくは部活動などで製作されたロボットであることが条件である[1]。 部門平成12年度(2000年度)の第1回大会ではA部門、B部門、C部門の3部門。平成14年度(2002年度)の第3回大会からA1部門、A2部門、B部門、C部門の4部門[2]。 平成21年度(2009年度)から授業内部門・応用部門・映像部門の3つになった。選択授業の廃止等に伴いB部門が廃止になり授業内部門が新設された。(A→授業内、B→応用と思われがちであるが前述の授業内容の変更、またレギュレーションや大会内での扱いからA→応用、B→廃止、授業内新設と考えるのが正しい)。 平成27年度(2015年度)に基礎部門、活用部門、応用部門の3部門に変更となった(授業内部門が活用部門になり、モーター2個で製作可能な初心者向けルールの基礎部門を新設)。 令和3年度(2021年度)に基礎部門、計測・制御部門、応用・発展部門の3部門に変更となった(従来の基礎部門が廃止され、活用部門が基礎部門に、応用部門が応用・発展部門となり、計測・制御部門が新設)[1]。令和6年度(2024年度)に基礎部門、制御部門、応用部門に変更となった(計測・制御部門が制御部門に、応用・発展部門が応用部門に省略[1])。 基礎部門モーター4個で製作可能なロボットによる競技。以前の授業内部門・活用部門と同様の難易度となっている。3つの部門の中では特に出場するチームが多い。 制御部門モーター3個までの自律制御ロボットによる競技。人間による遠隔操縦は不可。 発展部門モーターが最大で6個まで使用可能なロボットによる競技。もっとも複雑な内容となっている。 地区大会概要地区大会は、各県、地区の技術家庭科研究会によって行われる。地区大会には、都道府県単位で行う都道府県大会と、全国を六地区に分けた単位で行うブロック大会がある。 参加する生徒は、まず都道府県大会に参加し、ブロック大会、全国大会へと進んでいく形となる[3]。 各地区大会で共通に定められているのはブロック大会から全国大会への推薦数のみであり、そのほかの事項は各地区および都道府県の技術家庭科研究会によって決定されるため、各地区大会の形式には若干違いがある。(例 賞の種類、総当りかトーナメントか、など) 大会は中学校や公共施設の体育館などで行われることが多い。 全国大会概要全国大会は全日本技術家庭科研究会により主催される。参加できるのは各ブロック大会で推薦を得たチームである[1]。 また、出場状況により次点、また次点の次点が出場することが出来る。 全国大会への推薦を得たチームはロボットの画像と説明を大会前に提出しなければいけない。ブロック大会からの大幅なロボットの変更は認められておらず、審査時に提出した写真と比較される。 試合一日目に審査員に対するロボットのプレゼン及び全ての試合(予選リーグと決勝トーナメント)、二日目に表彰式が行われる。 予選は各ブロックに分かれての総当たり戦で、上位2チームが決勝に進むことができる。決勝はトーナメント形式で行われる。 横須賀大会概要神奈川県横須賀市にて、横須賀市教育委員会と横須賀市技術・家庭科研究会を主催として開催される、神奈川県横須賀市の中学校が出場する唯一の市単位での大会である。 第1回大会は平成16年度(2004年度)に開催された。 特徴都道府県大会・ブロック大会・全国大会には直接は繋がらない大会となっている[4]。そのため競技の結果が都道府県大会などへの出場に影響することはない。 しかし、生徒たちの本戦である都道府県大会への出場を促進させるはたらきを持っており、神奈川県大会では特に横須賀市からの出場が多い[5]。 部門は同様に基礎部門・制御部門・応用部門で分けられ、決勝トーナメントが行われる場合もある。実施要項や競技の内容などは都道府県以上の大会と同様である。 競技ルールの決定それぞれの部門のルールは全国ロボコン運営事務局のルール検討会議によって決定される。 ルール検討会議により選出された代表県が原案を作成し、それにルール検討会議で若干の修正を加え最終的に決定した案を発表する形となっている。 毎年大会ホームページで発表される[1]。 競技ルール2024年被災地の復旧が大きなテーマとなっており、支援物資の運搬や瓦礫の撤去などが競技の内容となっている。 計測・制御部門が制御部門へ、応用・発展部門が応用部門と名称変更された。また、レギュレーションが一部変更され、基礎部門がモーター数3個まで、制御部門は電源電圧が9.6Vまでとなった。
2023年応用・発展部門「もっと支援物資を運搬せよ!」 2022年度前回に引き続き、各部門がオンライン対戦を意識したルールになり、全国大会は実際にZoomによるオンライン開催となった。 基礎部門のレギュレーションが「3年間で複数回参加可能」に戻された。 基礎部門「Ace in the hole 2」
計測・制御部門「ドキドキ! ロボット収穫祭」
応用・発展部門「支援物資を運搬せよ!」 2021年度部門が再編。新型コロナウイルス感染症の影響により、各部門がオンライン対戦を意識したルールになり、全国大会は実際にZoomによるオンライン開催となった。 基礎部門のレギュレーションが「3年間で操縦者・アシスタント含め1回のみの参加」と設定され、1,2年生が基礎部門に出場した場合、次年度以降の大会の基礎部門には参加できなくなった。 基礎部門「Ace in the hole」
計測・制御部門「ドキドキ! ロボット収穫祭」
応用・発展部門「ロボットレスキュー隊出動!」
2020年度新型コロナウイルス感染症の影響により、全国大会は2021年度に「延期」となった。 2019年度基礎部門「BASIC DIVISION 2019」 活用部門「Lift or drop a block」
応用部門「復興への願い2」
2018年度基礎部門「BASIC DIVISION 2018」 活用部門「Pile up a block」
応用部門「復興への願い」 2017年度基礎部門「はじめてのおつかい2017」
活用部門「Put or take colorball」
応用部門「つむつむライン」
2016年度基礎部門「はじめてのおつかい2016」
活用部門「積んで、回して、Pコップ」
応用部門「The 綱引2」
2015年度基礎部門「はじめてのおつかい2015」
活用部門「Reversi of Paper cup」
応用部門「The 綱引」
2014年度授業内部門「Gether & Put 2014」
応用部門「Shooting Star Second-season」
2013年度授業内部門「Gether & Throw 2013」
応用部門「Shooting Star」
2012年度授業内部門「Gather & Throw」
応用部門「フライング・ゲット!!」
2011年度基本的なルールのベースは2009年度のものになっている。 授業内部門「お掃除ロボットFinal」
応用部門「商品陳列」
2010年度基本的なルールのベースは2009年度のものになっている。 授業内部門「お掃除ロボット2010」
応用部門「大収穫」
2009年度大幅な部門変更があり、授業内部門、応用部門になった。 授業内部門「お掃除ロボット2009」 17.5時間程度の取り組みを想定して作成されている。
ばら撒く数は15個、全国大会は20個。(20個ばら撒く地方大会もある) 応用部門「大きな木に花を咲かせましょう」 ルール
コート
解説
2008年度A部門「ロボット種蒔き2008」 アイテム置き場にあるソフトテニスボール8個とコーヒーの空き缶3個をコート上の傾斜がついたベニア板に開いた11カ所の穴に置いていく競技、両アイテムとも1点で得点が多い方が勝ち。テニスボールは穴に乗っているだけなので、相手チームはベニアの下から取り除く事ができる、空き缶は取り除いてはいけない、置いては取り除かれの応酬になることが予想されるが、取り除かれないようにボールにふれたままでいることは禁止である。今までの競技以上に、相手に合わせた戦い方が要求された。 B部門「巨人の指輪」
2007年度A部門「ぱったんゴロゴロ2007」 相手コートへ積み木のようなアイテムを送り込む競技。 アイテム置き場にある2×2材で作られたアイテムをぱったん(プラスチックダンボールをガムテープで蝶番風に取り付けられたもの)まで運び、相手コートへ送り込む、ぱったん以外で相手コートへ送り込むことは認められていない。残り30秒で2倍の大きさ・得点の「おかわりアイテム」も使用することができる。また送り込まれたアイテムは何度でも相手コートへ送り返す事ができる。当年度は、掴んで運んだり、すくって運んだりと多種多様のロボットが見られた。また、ロボットの高さに45cmの制限が設けられた。 B部門「The お片付け」 コート上に配置されている木槌を自分のネットタワーに片付ける競技。 木槌は床、中央のネットタワーの側面、上面にそれぞれ配置されている。木槌をネットタワーの上半分に片付けると2点、下半分に片付けると1点となる。全てのアイテムを2点エリアに片付けるとパーフェクトとなり、その時点で勝利が決まる。 この競技は非常に難易度が高く、全国大会でパーフェクトを達成したチームは一チームもなかった。 2006年度A部門「どきどきタワー2006」 不安定な三段重ねのタワーからアイテム(ペットボトルの蓋とピンポン玉を接着剤で接合したもの)を取り出し、所定の場所に運ぶ競技。 一点、二点、四点エリアがあり、得点が高いエリアほどアイテムを置くのが難しい。二点エリアと四点エリアには1×4材の段差を超えなければ行くことは出来ない。フォークのようなアームでアイテムを一気に取り込むロボットが多かった。 また、この競技は相手と得点を競う対戦形式であるが、
などの点から、A部門では珍しい並行式の対戦競技であるといえる。 B部門「The Robot 笠地蔵」 頭と胴体が別々の場所に置かれた地蔵を組み立て、祠に見立てた得点ゾーンに運ぶ競技。頭は上下逆さの状態で置かれている為ひっくり返して組み立てる必要がある。 2005年度A部門「THE ROBOT BOUHIKI 2005」 金属ネットに刺さっている紙製の棒(100円ショップのラック作製部品)をお互いに引きあう競技。引いて自陣に落とせば1点、6か所ある棒を立てる部分に立てれば5点。 ローラーの摩擦で引くもの、つかんで引くものなど、さまざまなロボットが見られた。 また相手を見ながら、相手が狙っている棒を先に引く戦術などが楽しめた。 2004年度A部門「3-Seesaws 2004」 コート中央に設置された3つのシーソーに、アイテム(フィルムケース、スタイロフォーム)を置いて自陣のほうに傾ける競技。アイテムを掴んで持ち上げてから置いたり、かき集めていっきに置くなどのさまざまなロボットがみられた。 シーソーに体当たりして敵が置いたアイテムを落としたり、3か所のどこにアイテムを置いて傾けるかなど瞬時の戦略でめまぐるしく攻勢が入れ替わるスリリングな対決が多かった。また3つのシーソーがどちらに傾いているかを見ればよいだけなので、タイムアップ時に瞬時に勝敗が分かった。 2003年度A部門「11-Ball Shooter」 コート内にある計11個のボールを相手コートに送り合う競技。相手コートにボールを送るために、中央にトンネルが、左右に坂が付いている。全国大会では、相手コートにボールを飛ばして送るロボットが多かった。 2002年度A部門「Build up Barricade」 コート中央に置かれたフイルムケースを、自分のエリアの階段状のアイテム置き場に置く競技。高さが三段階あり、高いところほど得点が高い。 脚注
外部リンク
関連項目 |
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