劇場版 ドーラといっしょに大冒険
『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』(げきじょうばん ドーラといっしょにだいぼうけん、原題: Dora and the Lost City of Gold)は、2019年に公開されたアメリカ合衆国の冒険映画。監督はジェームズ・ボビン、主演はイザベラ・モナーが務めた。本作はニコロデオンで放送されたテレビアニメ『ドーラといっしょに大冒険』を原作としている。 本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年12月25日にBlu-ray+DVDセットが発売された[2]。 ストーリーペルーのジャングル地帯。冒険家(コールとエレーナ)の娘、ドーラは従兄弟のディエゴや猿のブーツと一緒にジャングルを探検する日々を送っていた。冒険をキツネの泥棒、スワイパーに妨害されることもあったが、ドーラは楽しい生活を送っていた。ドーラが6歳になったとき、ディエゴ一家はロサンゼルスに引っ越していった。その一方、コールとエレーナはインカ文明における伝説の都市、パラパタの所在地を突き止める作業に没頭するのだった。 それから10年後、コールとエレーナはついにパラパタの所在地を突き止め、現地に赴くことにした。ドーラは同行を志願したが、両親はドーラをロサンゼルスの高校に通わせることにした。ドーラはディエゴ一家の元に下宿し、高校生活をスタートさせた。ドーラは同級生のサミーやランディと親しくなったが、ディエゴはジャングル育ち故に奔放な振る舞いをするドーラに困惑しきっていた。そんなある日、ドーラたちは課外学習の一環で博物館を訪れることになった。保管庫にあった名品に気を取られていたばかりに、ドーラたちは犯罪者集団に誘拐され、そのままペルーへと連行されてしまった。ほどなくして、ドーラたちはアレハンドロと名乗る男によって救出された。アレハンドロはコールとエレーナの友人なのだという。アレハンドロは「コールとエレーナは行方不明になっている。犯罪者集団はパラパタの財宝を狙っており、その手掛かりを得るために2人を狙っているのだろう」と一行に告げた。ドーラはアレハンドロと共に両親の救出に向かうことを決めた。巻添いを食らって誘拐されたディエゴ、ランディ、サミーも「ドーラと一緒に行動した方が救助される可能性が上がる」と考え、ドーラに協力することにした。 ドーラ一行は数々の困難を乗り越えてパラパタに到着した。そこには、コールとエレーナの姿もあった。両親との再会を喜ぶドーラだったが、ここで思わぬ事実が判明した。実は、アレハンドロは犯罪者集団の仲間だったのである。アレハンドロとその手下によって、ドーラ一行と彼女の両親は囚われの身となった。しばらくして、途方に暮れるドーラたちの目の前にブーツがひょっこりと現れ、脱走を手助けしてくれた。ドーラたちは「両親を解放するには、犯罪者たちより先に財宝を見つけ、それを交渉材料にするしかない」と考え、インカ帝国が残した最大の謎の解明に挑むことにした。 キャスト※括弧内は日本語吹替
製作2017年10月23日、マイケル・ベイ率いるプラチナム・デューンズがテレビアニメ『ドーラといっしょに大冒険』の実写映画化の企画を進めており、ジェームズ・ボビンが監督に起用されたとの報道があった[3]。2018年8月14日、ベイは自身の公式Twitterで「去年10月の報道は誤報であり、私とプラチナム・デューンズは『ドーラといっしょに大冒険』の実写化に一切関与していない」という趣旨のことを述べた[4]。本作の主要撮影は2018年8月6日にオーストラリアのクイーンズランド州で始まり[5][6]、同年12月上旬に終了した[7]。 なお、モナーは主人公のドーラを演じるに当たってケチュア語を勉強したのだという[8]。 公開・マーケティング当初、本作は2019年8月2日に全米公開される予定だったが、後に公開日が同年8月9日に延期されることになった[9]。 2019年3月23日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]。7月9日、本作のオフィシャル・トレイラー第2弾が公開された[11]。 興行収入本作は『Brian Banks』、『スケアリーストーリーズ 怖い本』、『ザ・キッチン』、『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』と同じ週に封切られ、公開初週末に2050万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[12]、実際の数字はそれを若干下回るものとなった。2019年8月9日、本作は全米3735館で公開され、公開初週末に1743万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[13]。 評価本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには81件のレビューがあり、批評家支持率は81%、平均点は10点満点で6.48点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「イザベラ・モナーの見事な演技のお陰で、『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』は原作となった子供向けアニメの精神を保持しつつも、ファミリー層に受ける冒険映画に仕上がっている。」となっている[14]。また、Metacriticには15件のレビューがあり、加重平均値は63/100となっている[15]。なお、本作のCinemaScoreはAとなっている[16]。 脚注注釈出典
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