北川昇
北川 昇(きたがわ のぼる、1983年4月2日[1] - )は日本の作曲家、合唱指揮者。兵庫県神戸市出身、兵庫県立長田高等学校、大阪音楽大学音楽学部作曲学科卒業。同大学院音楽研究科作曲研究室修了。アルティ声楽アンサンブルフェスティバル実行委員、コーラスめっせ幹事[2]。 来歴大学在学中の2004年、新潟アジア文化祭Asian Youth Choir 2004のオーディションに合格し、テノールとして参加したほか、2002年から2010年にかけてジャパンユース合唱団にも所属した[2]。 作曲を下村正彦、千原英喜に師事。2005年4月2日に行われた「ジャパンユース合唱団 第5回演奏会 東京公演」にて、自身の処女作である合唱曲「ウソ」が初演され、作曲家としてスタートラインに立つ[1]。それ以降は作曲活動の傍ら、さまざまな合唱団の客演指揮や講師、コンクール審査員としても活動する[2]。 合唱団員として淀川混声合唱団(アンサンブルトレーナー)、なにわコラリアーズに所属している。Ensemble Radiance主宰。2015年には女声合唱団のEnsemble Spirandiを創設し、指揮者として指導にあたっている。 平成27年度全日本合唱コンクール課題曲に男声合唱曲「またある夜に」(作詩:立原道造)が採用された。また、2015年9月25日に放送されたTBS系テレビドラマ『表参道高校合唱部!』最終話のエンディングにおいて、北川が作曲した「ここから始まる」(作詩:みなづきみのり)の演奏シーンが放送された。 音楽北川が合唱界で頭角を現したのは、合唱指揮者伊東恵司の推薦によるところが大きい。ジャパンユース合唱団や伊東傘下の各合唱団で歌いながら、「団員の中に作曲ができる人材がいる、ということは、合唱団にとって、そしてその指揮者にとって大きな財産である」[3] として重宝され、すでに2006年には伊東の指揮により初の出版譜である「シャガールと木の葉」の初演に至っている。このとき「誰もが歌っていて楽しくあるように」[4]とした作曲のコンセプトは、後の北川作品の多くに引き継がれている。 「シャガールと木の葉」について松下耕は「この人(北川)も合唱団員であるから、パートの音域設定、リズム、旋律の運動性に無理と無駄がない。そして詩の韻律に忠実で、どの言葉もはっきりと理解できるように書かれている。そして、詩の持つドラマ性にあらがうことなく、寄り添い、理解と共感を伴いながら進んでゆく構成は、万人を納得させるものであろう」「北川さんは今後、合唱経験の中で、さらに多様な表現、イディオムを身に着けていかれることだろう。今後の活躍が、大いに期待される人である」[5]と評している。 作品混声合唱
男声合唱
女声合唱
脚注出典参考文献
外部リンク
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