北斗の拳バトルメダル
北斗の拳バトルメダルとは、2013年12月より稼働を開始したセガのメダルゲームである。 ジャンルは大型マスメダルプッシャー機に属する。 概要武論尊、原哲夫による漫画作品「北斗の拳」を題材にしたプッシャー機。筐体中央に巨大なラオウ像が存在する。サテライト数は6で、同時に二人でプレイすることも可能。 液晶画面の手前に釘が配置されており、これと鉄球を用いた「自分で狙う」盤面物理抽選を搭載している点が大きな特徴である。その他にもメダルを射出してプッシャーテーブル上に投入するコントローラーや獲得方法が全く異なる2種類のジャックポットなど、他のメダルゲームではあまり見られない独自のシステムが数多く取り入れられている。 演出の多くは「北斗の拳 剛掌」および「北斗の拳 百裂」から流用されており、パチスロシリーズではお馴染みの「北斗の拳」ロゴや死兆星の役物などを模した演出も展開される。予告やリーチ演出は、冗長であったり徒に派手であったりするものに関してはメダルゲームでの展開に合わせ省略もしくは簡略化されている。 部品調達難に伴い、2022年2月28日を以って修理サポートが終了する予定[1]。 遊び方本機はクレジット制のプッシャーメダル機であり、サテライト側方の投入口からメダルを投入することでクレジットが加算される。Aimeカードに対応している店舗ではメダルバンクとの連動により、バンクから直接クレジットを入れることも可能である。また100円硬貨にも対応しており、投入することで既定数のクレジットを加算することができる。 各サテライトには2台のコントローラーが設置されており、握るようにして持つ。左右にある程度メダルシューターの向きを変えることができるようになっており、コントローラー側面のボタンを押すとメダルを1枚ずつ単射、コントローラーを手前に引くと連射することができる。射出したメダルの枚数分クレジットが消費される。プッシャーテーブル上段の手前側に6つのチャッカ―があり、ここにメダルを通すことでスロットが回転する(チャッカ―を通過したメダルは回収される)。スロットの保留数は最大8個で、保留が8個の時にチャッカ―にメダルを通すと保留の上書き抽選が行われる(後述)。プッシャーテーブル下段の手前にある奈落にメダルを落とすとその枚数分クレジットが加算される仕組み。スロットの図柄を3つ揃えるなどすると配当を獲得できる。 フィールド払い出しは2サテライトごとに共通のメダル払い出し機から払い出される。100枚以上の払い出しの際は、原則としてメダル払い出し機に付属しているカプセルから100枚単位で払い出され、残りの枚数を通常払い出しする。 サテライト抽選各サテライトごとに液晶画面のすぐ手前に存在する抽選機で、ボール発射口と多数の釘、および最下段の6つのポケットから構成されている。この装置は激闘バトルボーナスのほか、チャレンジバトルと百裂乱舞リーチで使用される。抽選の際にはボール発射口が左右に動き、プレイヤーが任意のタイミングでボールを発射して当たりのポケットを狙う。キャッチコピーは「己の腕で当たり(勝利)を掴み取れ!」。 スロットの図柄と配当カッコ内は図柄のキャラクター。
以下は特殊な配当であり、通常モードのみで当選する。
百裂チャンス通常時に3または7図柄がリールに停止すると1つにつき0.5本分の「百裂ゲージ」が溜まる(ただし図柄が揃った場合や、百裂乱舞リーチ発展および擬似連演出で3,7図柄が停止した場合はゲージは増加しない)。百裂ゲージは画面左上に表示されている。この百裂ゲージが最大(10本)になると「百裂チャンス」に突入する。 プッシャーテーブル上段に「百裂チャッカ―」が現れ、左右に動く百裂チャッカーを狙ってメダルを100枚連射するミニゲームであり、百裂チャンス中はクレジットを消費せずメダルを撃つことができる。片方のコントローラーのみ使用可能という制限があり、制限時間は30秒。残りメダル残量の目安は百裂ゲージの残量で示されている。 百裂チャッカ―にメダルを通すと1枚につきスコアが1~9上昇、または保留玉が得られる(上位のものが得られる場合もある)。さらに終了後にボーナスとして追加でスコア+50、またはボール1個が得られる場合がある。最終的に得られたスコアの分だけメダルが払い出される。 リザルト画面ではスコアによりランクによる評価がされる(C,B,A,AA,AAA,S,SS,SSS)。 保留の種類スロットの保留は通常青色であるが、8個保留が貯まった状態でチャッカ―にメダルが入ると上書きされ、それ以外の色の保留に変化することがある。
乱世モード通常モード時に図柄を揃える、またはフィールドからボールを落とすことで突入する回数限定の確変モード。図柄を揃えた場合は8回、ボールを落とした場合は6回からスタートする。大当たり確率は1/8。乱世モード中はリーチがかかると強敵が出現し、「乱世バトル」に発展。液晶上の演出でケンシロウが勝利すれば大当たり。または黒王号が出現し、その背にラオウが乗っていれば大当たりである。図柄が揃った場合は再び8回から継続する。回数以内に図柄が揃わなかった場合は終了して通常モードに移行する。乱世モード中にボールを落とすとストックされ、残り回数が無くなった時にストックを1つ消費して継続することができる。この時の追加回数は4~8回、または99回のいずれか。なお2015年のアップデート以前はボールがストックされずに落としたその場で回数が加算される仕様であり、落とした直後に大当たりすると加算した回数がリセットされてしまっていた。 七星チャレンジ乱世モード中にスロットの保留が8個(最大数)溜まった状態でチャッカ―にメダルを入れると液晶画面左に表示されている「七星ストック」を獲得できることがある。獲得できる七星ストックは最大8個(北斗七星の7つ+死兆星の1つ)で、死兆星のストックまで獲得した後は過剰なチャッカーへの投入は無効となる。乱世モード終了時にストック1つにつきアイテムを1つ入手することができる。色は5種類あり、青<黄<緑<赤<虹色の順で期待度が高い。どの色のストックが獲得できるかはランダムだが、死兆星は必ず虹色となる。 アイテムの種類は以下の通り。
チャレンジバトルチャレンジバトルはサテライト抽選を用いた物理抽選である。ケンシロウと強敵が戦い、ケンシロウが勝利することでジャックポットチャンスを獲得することができる。 強敵ステップとケンシロウレベルチャレンジバトルに挑戦する権利を得るためには「強敵ステップ」を3つ集める必要がある。画面右には4人(サウザー、シン、ユダ、ジャギ)の強敵ステップが表示されており、偶数図柄が揃うと図柄のキャラクターに対応したステップを獲得。強敵ステップを3つ溜めるとその強敵とのチャレンジバトルに挑戦できる。また画面左下にはケンシロウレベルが表示されており、このレベルが高いほどチャレンジバトルでの勝利期待度が上昇する(最大Lv5)。Lv5の場合は強敵の種類、サテライト抽選の結果にかかわらず必ず勝利できる。 1,5図柄が揃った場合ケンシロウレベルが1増加するとともに、強敵ステップを1つ獲得できるが、どの強敵ステップが得られるかはルーレット形式の演出で決定される。まれにこの中にアミバが含まれていることがある。アミバにはステップがなく、アミバが選ばれるとそのままアミバとのチャレンジバトルへ進む。アミバとのチャレンジバトルはサテライト抽選の結果にかかわらず必ず勝利できるようになっているため、実質的なダイレクトJPCといえる。 チャレンジバトルのルールサテライト抽選のチャンスは1st, 2ndの2回(ケンシロウレベルが1の時は1stのみの1回)である。 1stチャレンジ(先制攻撃抽選)ボールを1球落とし、ケンシロウと強敵のどちらが先制するかを抽選する。ポケットは以下の3種。ケンシロウが先制すれば勝利確定。強敵が先制した場合は、ケンシロウレベルが2以上であれば2ndチャレンジに進むことができるが、1の場合は強敵の攻撃をそのまま受けてしまい敗北する。
初期配置は先制1つ、失敗5つだが、失敗ポケットがいくつか先制ポケットや?ポケットに変化する場合もある。 2ndチャレンジ(攻撃回避抽選)ケンシロウレベルが2以上で強敵に先制された場合、2ndチャレンジに進む。ボールを1球落とし、強敵の攻撃を回避できるかの抽選を行う。ポケットは以下の2種。攻撃を回避できれば勝利確定。
復活、特殊演出強敵の攻撃を受けてしまった場合でもケンシロウが攻撃に耐えたり、ユリア、リン、バットが現れてケンシロウが立ち上がり復活する場合がある。復活演出が発生すると勝利確定。その他にも特殊な演出により勝利が確定することがある。
勝利が確定するとケンシロウが奥義(無想転生、北斗百裂脚、北斗百裂拳、蹴りのいずれか)を繰り出す。奥義の種類はジャックポットチャンスの抽選に影響し、先に述べたものほど期待度が高くなる(後述)。チャレンジバトルに勝利した場合はケンシロウレベルは1に戻るが、敗北した場合は据え置きとなる。 ジャックポットチャンスチャレンジバトルに勝利するとジャックポットチャンスに進む。 概要本作のジャックポットチャンスは12マスのルーレット形式であり、ラオウ像手前にある物理抽選機構を用いて行われる。抽選が開始すると巨大なボールが打ち出され、ラオウ像手前のレールを左右に往復し始める。レール中央の手前にはポケットと( )の形をした回転するバンパーが配置されており、ボールがバンパーの隙間を通過して手前のポケットに落下した時点でルーレットの針が差しているボーナスを獲得できる。 ボーナスの種類は以下の通り。
奥義アタック抽選開始前にまず「奥義アタック」が行われる。ルーレットのマスの初期配置は結魂JPが1つ、激闘BBが1つ、200が2つ、150が2つ、100が6つであるが、奥義アタックによりメダルマスの配当が増えたり、メダルマスが激闘BBマスに昇格する。なお結魂JPマスは増加することは無い。 奥義アタックはボタン連打で行う。前半と後半に分かれており、前半がメダルマスの配当増加、後半がメダルマスの激闘BBマスへの昇格である。前半のメダルマスの配当増加は100→150、150→200、200→250のように必ず50枚ずつ増加する。250のマスは前半ではこれ以上昇格しない。後半のメダルマスの激闘BBマスへの昇格はどの枚数のマスであっても一度で激闘BBに昇格する。 チャレンジバトル時にケンシロウが繰り出した奥義によって昇格の期待度が変化する(より多くのマスが昇格する)。なお公式HPによれば、昇格するマスの位置は完全にランダムで決定されている。 ルーレット昇格ジャックポットチャンスには時間制限があり、抽選が一定時間決着しないと画面に残り時間バーが出現する。このバーの残りが0になってもなお抽選が決着しないとルーレット昇格が発動し、結魂JP以外のすべてのマスが激闘BBマスに昇格するとともにバンパーの動きが停止、抽選が終了する。 ジャックポットチャンスTURBO7図柄揃いでのみ挑戦することができる特別なジャックポットチャンス。通常のものと比べて以下の点が異なる。
激闘バトルボーナススロットで3図柄を揃える、またはジャックポットチャンスで激闘BBマスに入賞すると100枚のメダルが払い出されるとともに激闘バトルボーナスを獲得できる。 概要とルールケンシロウとラオウが戦い、ケンシロウが倒れるまでメダルを獲得できる継続型のボーナスである。20連荘以上を達成すれば昇天ジャックポットを獲得できる。基本的な流れはチャレンジバトルと同様で、ケンシロウが先制、またはラオウの攻撃を回避することで、メダルを獲得できるとともにバトルボーナスが継続する。 1stチャレンジ(先制攻撃抽選)ボールを1球落とし、ケンシロウとラオウのどちらが先制するかを抽選する。ポケットは以下の3種。ケンシロウの先制で継続確定。ラオウが先制した場合は2ndチャレンジに進む。
2ndチャレンジ(攻撃回避抽選)ラオウに先制された場合、2ndチャレンジに進む。ボールを1球落とし、ラオウの攻撃を回避できるかの抽選を行う。ポケットは以下の2種。回避ポケットに入賞すれば攻撃を回避でき継続確定。ラオウが繰り出してくる攻撃は4種類(パンチ、北斗百裂拳、北斗剛掌波、天将奔烈)。後に述べたものほど強力な攻撃であり、回避や復活がしにくくなる。
3rdチャレンジ(奥義選択抽選)ケンシロウが先制またはラオウの攻撃を回避、あるいは後述の復活演出により継続が確定した場合3rdチャレンジに進む。ボールを1球落とし、入賞したポケットによりケンシロウが繰り出す奥義を選択。奥義によって獲得できるメダル枚数が異なる。奥義の種類は以下の通り。
3rdチャレンジ終了後に獲得したメダルの払い出しが行われ、次のラウンドが開始する。 激闘バトルボーナス中の演出について復活演出ラオウの攻撃を受けてしまった場合でもケンシロウが攻撃に耐えたり、ユリア、リン、バットが現れてケンシロウが立ち上がり復活する場合がある。復活演出が発生すると継続確定。 逆転先制1stチャレンジで失敗ポケットに入賞した時、まれに逆転演出が発生してケンシロウが先制することがある。 カットインラウンド開始時のカットインの背景には種類がある。
BGM変化ラウンド開始時にBGMが変化することがある。BGMが変化したラウンドは継続確定。変化の順番は決まっており、「Beginning of the Legend」(通常BGM)→「愛をとりもどせ」→「タフボーイ」→「ピエロ」の順。「ピエロ」以降は変化しない。 無想転生ストック3rdチャレンジで無想転生ポケットに入賞する、もしくはラオウ突発当たりを経由してバトルボーナスに突入する(この場合は最初から所持している)と入手できるストック。所持していると画面左下に「無想転生」「次回継続確定」と書かれたアイコンが表示される。 無想転生ストックを所持していると、2ndチャレンジで失敗ポケットに入賞した時に自動で消費され、1回だけ回避扱いにしてバトルボーナスを継続することができる。所持できるのは1つまでで、所持している状態で無想転生ポケットに入賞しても2つ以上は同時に所持できない。また注意点として、キリ ンカットインやBGM変化などにより既に継続が確定しているラウンドであっても、2ndチャレンジで失敗ポケットに入賞すると消費されてしまう。 高継続モード激闘バトルボーナスには通常モードと高継続モードが存在し、突入時にモードの抽選を行っている。高継続モードでは1stチャレンジでの?ポケット入賞時のケンシロウ先制率およびラオウの攻撃を受けたときの復活率が優遇されている。 3図柄揃いおよび通常のジャックポットチャンス経由の場合は通常モードが選択される可能性が高い一方、ジャックポットチャンスTURBO(7図柄揃い)およびラオウ突発当たり経由では必ず高継続モードが選択される。復活演出の際にユリアが登場した場合、そのバトルボーナスは高継続モードであることを示唆している。 昇天JPバトルボーナスで20連チャンを達成(19ラウンドを突破)すると昇天JP獲得が確定する。昇天JPは結魂JPと同様にプログレッシブ形式であり、全サテライト合わせて200枚メダルが投入されるごとに1枚上昇する。初期値は店舗によって異なるが最低でも2500枚(アップデート以前は初期値の最低枚数は2000枚であった)。払い出し方法は結魂JPと同様である。 20連チャン以降もバトルボーナスは継続することができ、この際は1stチャレンジの配置は特殊なものとなる。
なお、無想転生ストックを所持している場合は19ラウンド以前と同様の配置になり、ラオウに先制された場合は2ndチャレンジも発生する。無想転生ストックがなくなると通常の配置に戻るが、再び無想転生ストックを入手すると元の配置に戻る。 脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia