古小路重男
古小路 重男(こしょうじ しげお、1957年11月13日 - )は、宮崎県出身の元騎手・調教助手。 来歴1978年3月に栗東・夏村辰男厩舎からデビューし、同4日の阪神第5競走障害5歳300万下・オーゴンサム(11頭中5着)で初騎乗[1]を果たすと、11日の阪神第1競走アラブ4歳以上オープン・ポットグリンで初勝利[2]を挙げる[3]。7月9日の中京では初の特別勝ちと初の1日2勝[4]、11月25日・26日の京都では初の2日連続勝利[4]を挙げるなど、1年目の同年から2桁勝利の14勝[5]をマーク。 2年目の1979年には17勝、3年目の1980年には自己最多で唯一の20勝台となる29勝をマークし、1981年まで4年連続2桁勝利を記録[5]。 1980年には山本正司厩舎のジョーアルバトロスに昆貢から乗り替わりで主戦騎手となり[6]、中京障害ステークスで人馬共に重賞初勝利[6] [3] [7]を挙げたほか、馬主の上田けい子も重賞初勝利となった。続く阪神障害ステークス(秋)も制して[3] [8]重賞を連勝し[6]、1981年11月8日に第1回ジャパンカップ2週間前の前哨戦[9]として行われた東京第9競走4歳以上オープンに出走した際も騎乗[10]。この競走は招待外国馬が出走した日本初の国際競走で、後の富士ステークスの前身となる競走[9]となったが、唯一の外国馬オウンオピニオン(インド)に大差を付けて[9]の6着に入った。 1981年にはセイユウ記念をユーショウマンナで制して平地重賞初勝利[3] [8]を挙げ、兄弟子の武田悟・夏村洋一・小屋敷昭と共に[11]師匠・夏村のリーディング獲得[12]に貢献。 1982年にはタマトップで金杯(西)を制して3年連続重賞勝利[3] [13]を挙げたが、9勝と5年連続2桁勝利には届かなかった[5]。 1983年には秋の福島戦で7勝[14]を挙げ、2年ぶりで最後の2桁勝利となる13勝[5]をマーク。 1984年からはフリーとなったが、1986年には夏村厩舎に復帰し、夏村が死去した1989年には山内研二厩舎に移籍。 1985年秋の福島戦からは境直行厩舎のフレッシュボイスに騎乗し、10月6日の新馬では11頭中7番人気という評価であったが、不良馬場を逃げ切ってデビュー勝ちを挙げた[15]。中1週での2戦目きんもくせい特別は6番人気であったが、境の指示で逃げから一転、後方からの追い込みを決めて連勝を果たす[16]。福島3歳ステークス3着で3歳を終え[15]、明け4歳となった1986年はシンザン記念から始動。中央場所と重賞は初参戦であったが、境からは終いを重視するように指示される[17]。レースでは指示通りに9頭中8番手を確保して平均ペースを追走し[17]、逃げ馬が垂れて後方待機の馬が台頭する展開となる中、フレッシュボイスも末脚を生かして進出[18]。初めは、最後方待機から追い込む1番人気ファイブホマレに後れを取ったが、並びかけて横並びとし、2頭が先頭を争う叩き合いとなった[17]。決勝線通過まで続いた叩き合いをクビ差制して重賞初勝利[19]に導き、古小路は4年ぶりの重賞勝利[3] [20]、境は開業3年目での重賞初勝利となった[17]。 次走の毎日杯は障害騎乗中の落馬負傷で田原成貴に乗り替わり[21] [15]、以後は田原の騎乗が引退直前まで続くことになったが、反対に古小路の騎乗は、シンザン記念が最後となった。 1987年にはホクトボーイ産駒ダイテンスパルタで阪神障害ステークス(春)を制し[22] [3]、3月29日の阪神第8競走4歳以上400万下・タマトップエースが最後の平地勝利[20]となった。 1990年には阪神障害ステークス(春)でシンチェスナッツに騎乗しパンフレットの3着[23]に入り、東京障害特別(秋)では7頭中7番人気のシンクロトロンで制し3年ぶりの重賞勝利[3] [24]を挙げる。 1991年には京都大障害(秋)でシービークロス産駒エーコークロスに騎乗し[25]、メジロワース・ナムラモノノフを抑えて逃げ切る[26]。 1993年には障害転向初戦のコガネタイフウで大差勝ちし[27] [28]、1994年からは再びフリーとなり、1995年にはグレートリーフで京都大障害(秋)2勝目と5年ぶりの重賞勝利[3] [29]を挙げる。 1996年には東京障害特別(春)でポレールを重賞初勝利に導き[30]、阪神障害ステークス(春)ではナリタライジンでポレールに5馬身差付けて逃げ切る[3] [31]。 1998年12月20日の阪神第5競走障害4歳以上勝利をテイエムモンスターで勝利したのが最後の騎乗[32]となり、1999年2月28日付で現役を引退[3]。 引退後は池添兼雄厩舎の調教助手を務め、メイショウベルーガ・メイショウヨウドウを担当[33] [34]。 騎手成績
脚注
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