台湾国家宇宙センター台湾国家宇宙センター(たいわんこっかうちゅうセンター、正体字:國家太空中心、通用ピン音:Guójia Tàikong Jhongsin、ピン音:Guójiā Tàikōng Zhōngxīn、英:Taiwan Space Agency, TASA)は、中華民国(台湾)の宇宙機関である。中華民国行政院国家科学及技術委員会に所属する財団法人国家実験研究院の下で運営されている[1]。TASAが携わる事業は、宇宙探査、人工衛星(「FORMOSAT」(福爾摩沙衛星)シリーズなどの地球観測衛星を含む)の製造開発およびそれに関連する技術開発や基盤整備、航空宇宙工学、遠隔探査、天体物理学、大気科学、情報科学 、宇宙兵器などの関連技術の研究そして中華民国の国家安全保障などである。 産学官連携組織「台湾太空産業発展協会」を通じて企業と協力し、宇宙関連産業の育成や技術の開発・応用にも取り組んでいる[1]。 観測ロケット計画→詳細は「zh:台灣探空火箭」を参照
地対空ミサイル「天弓2号(Sky Bow II)」を元にして独自に開発した観測ロケットが2014年10月までに計10回打ち上げられ、9回成功している。長さ約8m、重さ約2トン[2]。2018年までに計15回打ち上げる予定である[2]。
SLV計画台湾初の人工衛星打ち上げロケット(Satellite Launch Vehicle, SLV。中国語で「小型發射載具」と記述、以下同)の特性についてはわずかなことしか公的には明らかにされていないが、50kgほどの超小型衛星を、近地点500kmから遠地点700km、軌道傾斜角(軌道傾角偏差)22.3°、地軸への傾斜率(衛星入軌姿態)10°以下の軌道に投入することができると見られている[3]。このSLVはおそらく既存の観測ロケットを改良したもので、四段式の固体燃料ロケットに、同じく固体燃料の2機の補助ロケットを装備し、搭載能力はインドが開発したSLV-3ロケットと同程度であると考えられる。 打ち上げの準備段階として観測ロケット(探空火箭)を10回から15回打ち上げた後に、2004年から2018年の第二期宇宙計画(第二期太空計畫)の間に台湾製の衛星を打ち上げる予定になっている[4]。 衛星FORMOSAT
計画
中止
将来的な発展および長期計画台湾の第一期宇宙計画には、2005年のFORMOSAT/COSMICの発射で一定の成果を上げたと考えられている3回の衛星計画を構築し維持するための、人的および技術的資源の開発が含まれている。現在、機体や機器が台湾において、地元や外国企業の協力の下に設計され組み立てられており、アメリカの商業軌道輸送サービス会社のところに発射のために搬送される予定になっている。NSPOおよび中山軍事科学技術機関(中山科學研究院)もまた、大気圏上層部研究のために観測ロケットを開発中である。 第二期宇宙計画は2004年から2018年の間に予定され、総合技術および小型衛星コンステレーション開発のための小型化の技術をさらに発展させ、併せて地元の航空宇宙産業を振興させることが目標とされている。 NSPOの地位を国立の調査機関に高めるべきだとの提案もなされているが、2007年時点、中華民国立法院で審議中である[8]。 注記
外部リンク
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