善通寺駐屯地
善通寺駐屯地(ぜんつうじちゅうとんち、JGSDF Camp Zentsuji)は、香川県善通寺市南町二丁目1番1号に所在し第14旅団司令部等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。特定重要施設と認められることから、特別注視区域として指定されている[1]。 ![]() 概要駐屯地司令は、第14旅団副旅団長が兼務する。 国分台演習場、高屋射撃場(射場)、大池訓練場、大麻山弾薬庫等が近隣に所在し、善通寺駐屯地業務隊が管理する。 演習場は、大野原演習場(佐賀県、長崎県)、小野演習場(愛媛県)、高知訓練場(高知県)、日本原演習場(岡山県)、饗庭野演習場(滋賀県)など。 戦前は陸軍第11師団などがおかれ同駐屯地を中心に善通寺は軍都として栄えた、戦後は四国地区の防衛警備等を担任する第14旅団の司令部およびその主力部隊、業務隊などが置かれており、旧軍時代から四国地方における最大・最重要駐屯地である。 駐屯地内には、ベトナム独立戦争に参加し、戦死した石井卓雄(元陸軍少佐)を顕彰する石碑がある。 駐屯地内にある旧陸軍第11師団兵器庫跡3棟は、それぞれ1909年(明治42年)、1911年(明治44年)、1921年(大正10年)に完成した歴史的建造物である。これらはいずれも2階建ての赤レンガ造りで、明治期の2棟は幅14m×奥63m、大正期の1棟は幅14m×奥90mの大規模な建造物群である。具体的な設計者は不明だがドイツ人技師の設計といわれている[2]。屋上の○型と△型のモニュメントは、それぞれ銃の「照門」と「照星」を表している。 2006年(平成18年)に第2混成団から改編された第14旅団の司令部が置かれ、第14旅団の中心となる。2018年(平成30年)3月には第15普通科連隊の即応機動連隊改編に伴い、旅団警備隊区外に所在していた第14戦車中隊が日本原駐屯地から移駐した。 旅団への改編初期には1個普通科連隊を新編する関係から隊舎や倉庫等が飽和状態になっており、仮設のプレハブ建築物が設置されていた。また過去には国旗掲揚(課業開始)前に、初音ミクの歌う各駐屯部隊歌が放送されていて、インターネット掲示板などで話題となったこともある(現在は行われていない)。 近い将来発生が予想される南海トラフ地震や旅団の機動旅団化を受けて、施設の近代化や、拠点としての機能拡大を行う予定。 沿革日本陸軍 警察予備隊善通寺駐屯地 保安隊善通寺駐屯地 陸上自衛隊善通寺駐屯地
ギャラリー
駐屯部隊中部方面隊隷下部隊
防衛大臣直轄部隊
広報施設駐屯地内にある駐屯地資料館は、元は陸軍第11師団の司令部隊舎で戦後、陸上自衛隊第2教育団、第2混成団や第14旅団の本部・司令部隊舎として使われた。現在、資料館として一般開放されているほか、第14音楽隊が隊舎として使用している。 過去の駐屯部隊
最寄の幹線交通
重要施設
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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