土井酒造場
株式会社土井酒造場(どいしゅぞうじょう、英語: Doi Brewery Corporation)は、日本の清酒製造業者である。土井酒造(どいしゅぞう)とも通称される。 概要![]() 1872年(明治5年)、地元の名家(小貫六家[註釈 1])である土井家により浜松県城東郡小貫村に設立され[註釈 2]、以降、一貫して土井家が経営に当たっている。 20世紀後半ころ、同社が製造する「開運」が品評会で上位入賞を繰り返したことから注目を集め、静岡県の日本酒を代表する銘柄として知られるようになった。「能登杜氏四天王」の一人と称される石川県出身の杜氏波瀬正吉を中心に醸造が行われ、氏の氏名を冠した「波瀬正吉」という銘柄を最上位ブランドとして発売しており、日本酒としては珍しい生存中の個人の氏名を冠した銘柄となっていた[註釈 3]。製品としては吟醸酒に注力しており、前述の「開運」が主力製品となっている。また、季節限定のブランドや小売店限定のブランドなども存在する。 さらに、近隣の蔵元「かごのはな」が過去に醸造していた銘柄の復元や、希少種とされる酒米フクヒカリで「御日待屋(おひまちや)」という清酒の製造も行っている。「かごのはな」は既に廃業しており、子孫にあたる東京学芸大学学長の鷲山恭彦から復元を依頼されたためである[2]。 原料としては兵庫県の山田錦や地元の米を使用している。また、高天神城が立地する高天神山が蔵元の近隣に位置することから、高天神山の湧き水を使用している。 蔵元の近辺であることから、静岡県道38号掛川大東線沿いには「開運」の酒瓶の形をした巨大なPOP広告が設置されており、ランドマークとなっている。 主要な製品![]() ![]()
賞歴![]() ![]() 前述のとおり、同社は品評会や鑑評会での高い評価が話題となった。 名古屋国税局が主催する「酒類鑑評会」では15年連続で入賞するなど、同社の受賞歴があまりにも多いことから、本節では「入賞」等については省略し、太平洋戦争後に受賞した主要な賞について纏めた。 詳細な受賞歴については、同社の公式ウェブサイトなどで確認できる[33]。
登場する作品脚注註釈
出典
関連人物関連項目外部リンク
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