地名接尾辞
地名接尾辞(ちめいせつびじ)は接尾辞の一種で、単語のあとにつけることで場所や場所の性質を表す機能を持つ。 地名接尾辞の例-abad「〜の街・場所」を意味するペルシア語。「…に満たされた」ととることもある。ペルシャ語圏やその周辺に見られる。
など。 -badドイツ語で Bad は風呂や温泉を意味し、温泉保養地であったことを意味する。多くは、バート・シュテーベンやバート・ザルツウフレンのように語頭に置かれるが、接尾辞的に後置される場合もある。 など。 -bergドイツ語で Berg は山を意味する。 など。 -burg城砦、避難所(保護者)を意味し、ドイツでは城主の管区を意味した。ドイツ語・オランダ語・アフリカーンス語では -burg 、英語では -burgh, -bury, -borough(バラ参照), -boro 、フランス語では -bourg 、デンマーク語・スウェーデン語などでは -borg となる。
など。 -by古ノルド語で街を意味する接尾語 by に由来する。 など。 -chester,-cester,-casterラテン語で駐屯地や城塞を意味する castra に由来し、町を意味する。 など。 -damオランダ語で堤防を意味する dam に由来する。 など。 -dorfドイツ語で村を意味する dorf に由来する。 など。 -feld, -feldeドイツ語で場所を意味する。
など。 -furt, -fordドイツ語と英語で洗い越し(歩いて渡れるような浅瀬)を意味し、ゲルマン祖語の furduz またはインド・ヨーロッパ祖語の pértus に由来する。
など。 -gorskロシア語で「山の」という意の горы/gory に後述の -sk を足したもの。「山の街」を意味する。 など。 -grad, -gorod→詳細は「グラード」を参照
など。 -hafenドイツ語で港を意味する。
など。 クックスハーフェン(Cuxhaven、 →「クックスハーフェン § 歴史」を参照
-ham, -hampton英語で領域を意味する。
など。 -hausenドイツ語で家の複数形。 など。 -heimドイツ語で家を意味する。 など。 -hotモンゴル語で街、城の意。主に中国の内モンゴル自治区で見られる。 など[注釈 3]。 -ia
-ington→「-ington」を参照
-monteイタリック語派で山を意味する接尾辞。接頭辞 Monte-, Mont-, Mon- に通ずる。 など。 -mouth英語で河口を意味する。
など。 -na
-nesia古典ギリシア語で「諸島」を意味するνησιά/nesia に由来する。ネシア。 など。 -polis-πολις/-polis はギリシア語で都市の意味。 都市を意味する接尾辞として命名の際しばしば用いられる。地名ではないが、メトロポリス (metropolis)・メガロポリス (megalopolis) などの語も同様の意味で「ポリス」を含んでいる。
など。
-purサンスクリット起源、ヒンディー語他インド系言語、その影響を受けたマレー語などで砦、街の意。タイ語にも"บุรี" (bù-rii, ブリー)の形で取り入れられている。インド、東南アジアに多数見られる。
など。 -skスラヴ語の形容詞語尾(英語の -sh などと同源)。
-stan→詳細は「スターン (地名)」を参照
-stadスウェーデン語で市を意味する。 など。 -statt、-stadtドイツ語で地域を意味する。 など。 -ton英語で町(town)を意味する接尾辞としてしばしば用いられる。town と語源は同じ。 など。 -villeフランス語で都市を意味する。英語の村(village)と語源を同じくする。英語・フランス語で都市を意味する接尾辞としてしばしば用いられる。 など。 関連項目脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia