塩化コバルト(II)

塩化コバルト(II)

六水和物

無水物
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.718 ウィキデータを編集
EC番号
  • 231-589-4
RTECS number
  • GF9800000
UNII
国連/北米番号 3288
特性
化学式 CoCl2
モル質量 129.839 g/mol (無水物)
165.87 g/mol (二水和物)
237.93 g/mol (六水和物)
外観 青色の結晶 (無水物)
青紫色の結晶 (二水和物)
ローズレッドの結晶 (六水和物)
密度 3.356 g/cm3 (無水物)
2.477 g/cm3 (二水和物)
1.924 g/cm3 (六水和物)
融点

726 °C, 999 K, 1339 °F (±2 (無水物)[2]
140 °C (一水和物)
100 °C (二水和物)
86 °C (六水和物))

沸点

1049 °C, 1322 K, 1920 °F

への溶解度 43.6 g/100 mL (0 °C)
45 g/100 mL (7 °C)
52.9 g/100 mL (20 °C)
105 g/100 mL (96 °C)
溶解度 38.5 g/100 mL (メタノール)
8.6 g/100 mL (アセトン)
エタノール、ピリジン、グリセロールに溶ける
磁化率 +12,660·10−6 cm3/mol
構造
CdCl2構造
六角形 (無水物)
単斜晶系(二水和物)
八面体 (六水和物)
危険性
GHS表示:
急性毒性(高毒性) 経口・吸飲による有害性 水生環境への有害性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
80 mg/kg (ラット, 経口)
安全データシート (SDS) ICSC 0783
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化コバルト(II)
臭化コバルト(II)
ヨウ化コバルト(II)
その他の
陽イオン
塩化ロジウム(III)
塩化イリジウム(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化コバルト(II)(えんかこばると に、Cobalt(II) chloride)は、+2価のコバルトの塩化物で、化学式 CoCl2 で表される。無水物(青色)をはじめ、1.5水和物(暗青紫色)、二水和物(赤紫色)、四水和物(桃赤色)、六水和物(赤色)などの水和物が知られている。無水物は潮解性の青色三方晶で、安定な水和物である六水和物は淡赤色単斜晶である。(赤色溶液)、メタノール(青色溶液)、エタノール(青色溶液)、アセトン(青色溶液)などに溶ける。

合成

CoCO3Co(OH)2など2価のコバルト塩を濃塩酸に溶かして、溶媒を蒸発させて製造する。

CoCO
3
+ 2HCl → CoCl
2
+ H
2
O + CO
2
Co(OH)
2
+ 2HCl → CoCl
2
+ 2H
2
O

金属コバルト塩素の反応でも生成する。

Co + Cl
2
→ CoCl
2

性質

無水物から水和物へと吸湿して変化してゆくにつれて青から赤へと色調が変わり、水を失う場合は可逆的で色調が変化するので、シリカゲルなどに水分の指示薬として添加される。他にも示温顔料、ガラス、陶器の着色、ビールの泡の安定剤、植物が取り込む物質を調べる時、ビタミンB12の原料などにも利用される。

出典

  1. ^ Cobalt muriate, CAS Number: 7646-79-9”. www.chemindustry.com. 2019年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月19日閲覧。
  2. ^ Wojakowska, A.; Krzyżak, E.; Plińska, S. (2007). “Melting and high-temperature solid state transitions in cobalt(II) halides”. Journal of Thermal Analysis and Calorimetry 88 (2): 525–530. doi:10.1007/s10973-006-8000-9. 
  3. ^ Santa Cruz Biotechnology: Cobalt(II) chloride

関連項目

外部リンク

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia

Kembali kehalaman sebelumnya