夏の終りのハーモニー/俺はシャウト!
「夏の終りのハーモニー/俺はシャウト!」(なつのおわりのハーモニー/おれはシャウト!)は、日本のシンガーソングライターである井上陽水と、ロックバンドである安全地帯とのコラボレーション・シングル。 1986年9月25日にKitty Recordsからリリースされた[注釈 1]。井上としては「新しいラプソディー」(1986年)よりおよそ4か月ぶり、安全地帯としては「プルシアンブルーの肖像」(1986年)よりおよそ3か月ぶりとなるシングルであり、作詞は井上、作曲は玉置浩二、編曲は星勝と安全地帯および中西康晴、プロデュースは多賀英典と井上および玉置が担当している。 「夏の終りのハーモニー」は1986年の神宮球場における井上と安全地帯のジョイント・コンサートにて初披露された楽曲であり、およそ1か月後にシングルとしてリリースされた[2]。本作はオリコンシングルチャートにおいては最高位第6位となった[1]。 「夏の終りのハーモニー」は後に作曲者である玉置がセルフカバーを行ったほか、MOOMINや中村あゆみ、清水翔太などの著名な歌手によってカバーされている。 音楽性と歌詞「夏の終りのハーモニー」は、1986年8月20日および8月21日の2日間に亘って神宮球場で行われた井上陽水と安全地帯によるジョイントコンサート「スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮」にて初披露された[2][3]。安全地帯のベスト・アルバム『ALL TIME BEST』(2017年)の楽曲解説では、本作を「珠玉のミディアムバラード」であると述べ、井上と玉置が異なるタイプの歌手であるとした上で、「情感豊かで憂いのある歌声が重なると、得も言われぬ感動が生まれてくる」と主張したほか、井上による歌詞と玉置によるメロディーおよび両者によるハーモニーが絶妙であるとして「まさに天才二人の邂逅」と述べている[3]。また、両者とも後に至るまで同曲をコンサートで披露しているために両者にとって重要な1曲であるとも述べている[3]。 リリース、チャート成績本作は1986年9月25日にKitty Recordsより7インチレコードにてリリースされた。本作のレコーディングおよびジャケット写真の撮影は、同年9月2日に行われている。1988年12月10日には8センチCDとして再リリースされた[4]。 本作はオリコンシングルチャートにおいて最高位第6位、登場週数は10回で売り上げ枚数は10.8万枚となった[1]。本作は安全地帯のデビュー40周年記念ベスト・アルバム『THE BEST ALBUM 40th ANNIVERSARY 〜あの頃へ〜』(2022年)の収録曲を決定するファン投票において第5位を獲得した[5]。 ライブ・パフォーマンス「夏の終わりのハーモニー」を井上と玉置の両者が共演する形で披露された機会は、「スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮」を中継した1986年8月のNHK総合特別番組の他に、1992年1月2日放送のテレビ朝日系音楽番組『タモリの音楽ステーション』(1992年 - 1993年)において両者の共通の友人である司会のタモリを前に弾き語りで披露、また2017年11月10日放送のNHK総合音楽番組『SONGSスペシャル 井上陽水×玉置浩二』において正式な演奏としては神宮球場ライブ以来で31年振りに披露された[6][7]のみで、両者の共演によるライブ演奏は数回となっている。 カバー日本語バージョン
中国語バージョン
シングル収録曲
スタッフ・クレジット参加ミュージシャンスタッフリリース日一覧
収録アルバム「夏の終りのハーモニー」
「俺はシャウト!」
脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
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