大家さんと僕
『大家さんと僕』(おおやさんとぼく)は、矢部太郎による日本の漫画。主人公の「僕」と老女の「大家さん」の交流を描いた8コマストーリー作品[1][2]。第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。 続編『大家さんと僕 これから』、番外編『「大家さんと僕」と僕』が刊行されている。 矢部は、本作について、フィクションであり、大家さんは「僕自身が接し、話し、見ていた大家さんからイメージして作り上げたキャラクター」と説明している[3]。 執筆の経緯矢部が「大家さん」と京王プラザホテルでお茶をしていた際に、以前仕事で一緒になった漫画原作者の倉科遼に遭遇し挨拶に行く。てっきり矢部の祖母であると思っていた倉科だったが「大家さん」であると聞き、二人に興味を持ち、映画や舞台の脚本にしたいと矢部にプロット提供を依頼[4][5]。後日、矢部が4ページほどの4コマ絵コンテとして持参したところ[4]、漫画として発表することを勧められる[6](当初倉科はロードムービーを作ろうと思っていた[5])。よしもとの出版部にも掛け合い、「どこも出してくれなかったら俺が自費出版で出すから」とまで言う惚れ込みようだった[5]。その後「小説新潮」に2016年4月号から2017年6月号まで連載された[7]。 作画はデジタルで、連載中にペンタブレットから液晶タブレット、iPadに移行した[8]。 刊行と反響2017年10月、書き下ろし50ページを加えた単行本が刊行。あえて帯に矢部の写真やコンビ名を入れないという戦略をとったが[9]、12月には15万部を超えるベストセラーとなる[2]。翌年の2018年初頭には20万部を突破[7]。 2018年5月、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。漫画家ではないお笑い芸人初の受賞となった。その後も版を重ね、2019年6月21日時点で78万4000部の売り上げとなった[7]。 矢部は続きを描くつもりはなかったが、先輩芸人の博多大吉から「続編描かないの?」と聞かれたこと、当時入院中の「大家さん」に喜んでほしいという思いから、2018年5月、週刊新潮で連載を再開。2018年8月、大家さんが死去[10][11]。一時連載が中断したが、2018年11月15日発売号から連載再開[12]。 2019年6月26日、番外編『「大家さんと僕」と僕』が発売。7月25日、連載をまとめた続編『大家さんと僕 これから』が刊行された。 2021年6月時点でシリーズ累計発行部数は120万部を突破している[13]。 書誌情報新潮社より刊行。
テレビアニメNHK総合テレビで2020年3月2日から6日まで5夜連続で5分間のショートアニメとして放送された[14]。2020年6月8日から12日に6話から10話が放送された。2021年3月24日には、新作5話が放送された[15]。 キャストスタッフ
各話リスト放送時間は23時45分から。2020年3月7日15時5分から全5話一挙放送が行われた。6話から10話は23:40から23:45。2021年3月24日には、新作5話が放送された。なお、第14話「花火」はアニメオリジナルエピソードである。放送時間は23:45から3月25日0:10[15]。
脚注
外部リンク
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