妻を失い恋人を見つける法
『妻を失い恋人を見つける法』(つまをうしないこいびとをみつけるほう、イタリア語: Come perdere una moglie e trovare un'amante)は、1978年(昭和52年)製作・公開、パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ監督のイタリア映画である[1][2]。イタリア式コメディの1作である[1]。 略歴・概要本作は、1978年、イタリアの映画プロデューサールイジ・ボルゲーゼが代表を務める製作会社チネマトグラフィカ・アレックスが製作、同年完成した[1]。ジャンフランコ・ブッチェリとロベルト・レオーニの2人が執筆した原案を、ブッチェリ、レオーニ、ルイジ・マレルバの3人が脚本を共同執筆した[1]。本来歌手である本作の主演俳優ジョニー・ドレッリが歌う主題歌 "Golosona" は、同年シングル発売され、同じくアルバム "Giorgio" に収録された。 イタリアでは、メジャー映画会社ティタヌスが配給し、同年11月28日に同国内で公開された[1]。2009年(平成21年)7月1日、「92分」のヴァージョンでDVDが発売元ティタヌス、販売元01ディストリビューション(イタリア放送協会傘下)によりイタリアで発売された[3]。 日本では、2011年(平成23年)2月現在に至るまで劇場公開、テレビ放映、DVD等のビデオグラム販売等は行われていない[4]。 スタッフ
キャスト
あらすじ牛乳メーカーの取締役であるアルベルト(ジョニー・ドレッリ)は、アメリカ人妻(アニー・パーパ)を失った。配管工(ウーゴ・マリア・モロージ)といっしょにシャワーを浴びているところを目撃してしまったのである。美しい妻を失ったショックは大きく、かつまた女性の乳に固執するアルベルトに、精神科医ロッシーニ(フェリーチェ・アンドレアージ)は母親の乳房への郷愁を呼び起こす必要を説く。いっぽう、レオノーラ(バルバラ・ブーシェ)は、チェロ奏者の夫アルトゥーロ(ジーノ・ペルニーチェ)が、全裸のメイドをチェロに見立て、それを演奏する姿を発見してしまう。レオノーラもまた精神科医ロッシーニのもとを訪れるが、この医者は、女性の患者はすべて全裸にして診療するのであった。 駐車場を探すアルベルトは、おなじく駐車場を探すレオノーラのクルマと衝突してしまう。最悪の出会いをした二人は、それぞれの理由で自殺を図るが、それぞれが運ばれた先のおなじ病院の廊下でストレッチャーに載せられた姿で再会する。気晴らしに雪山に出かけたアルベルトは、またしてもおなじ山荘でレオノーラと鉢合わせする。レオノーラは次第にアルベルトが気になり、ある夜、アルベルトを誘ってみるも、アルベルトは部屋に閉じこもる。そこへ、レオノーラの友人マリーザ(ステファニア・カジーニ)が吹雪のなか山荘に現れ、レオノーラのベッドに潜り込む。深夜、アルベルトはやはりレオノーラが気になり、バスルームで身だしなみを整えてから、レオノーラの部屋へ。レオノーラはレオノーラで、アルベルトの部屋に行ってみるのだが、アルベルトはいない。翌朝、アルベルトが知らずに寝た相手がマリーザだということがわかり、騒動になる。マリーザは街へ戻り、レオノーラはスキーに出かけるが、追いかけたアルベルトはレオノーラのスキーに重なって二人は暴走、捜索隊に凍りついて重なった状態で発見される。 山から降りた二人は、それぞれの生活をそれぞれやり直している。アルベルトは、自社の広告のためのモデルのオーディションを行なう。マリーザとレオノーラはそれとは知らずアルベルトの会社の前を通りかかり、マリーザはそのオーディションを受ける。なかなか戻って来ないマリーザを追って、レオノーラは社屋に入り、オーディションの部屋を覗いてみると、マリーザが乳を誇示していた。アルベルトはいまのがマリーザであることに気づき、窓外を覗くと立ち去るレオノーラをみつける。追いかけるアルベルトは、苦労の末にやっとレオノーラと再会することができた。 註
参考文献
関連事項
外部リンク |
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