学生運動家

学生運動家(がくせいうんどうか)とは、学業よりも政治運動を本業にしている大学生を指す。

概要

高校時代から志望していた者、大学入学後に学費値上げ反対や環境問題など身近な問題から入った者、いわゆる偽装サークルに入会することにより、勧誘された者など、参加の契機は多様である。どこまで深入りするかも人それぞれで、学生自治会活動にとどめる者、学内集会にとどめる者、街頭闘争に踏み出す者、学業を放棄して政治運動に専念する者までさまざまである。また、自分が参加するだけか、あるいは他者をオルグするかも、人によって違う。なお、非学生運動家からは、オルグを行う者が学生運動家と見られる可能性が高い。

深入りの度合いが低ければ、大学を卒業すると同時に学生運動も卒業し、普通のサラリーマンになる場合が多い。反対に深入りの度合いが高ければ、加齢を無視して運動を継続する者や企業から学生運動歴を嫌われて就職できない者などが現れる。

参考文献

  • 吉田嘉清「学生運動家に忠告する」『中央公論』第73巻第9号、中央公論新社、1958年9月。 
  • 松岡洋子「学生運動家への手紙」『思想の科学(第5次)』第87号、思想の科学社、1969年5月、121-122頁。 
  • 大野力「学生運動家の存在価値」『中央公論』第81巻第5号、中央公論新社、1966年5月、120-135頁。 
  • 大野力「学生運動家の存在価値(2)」『中央公論』第81巻第8号、中央公論新社、1966年8月、298-309頁。 
  • 大野力「学生運動家の存在価値(3)」『中央公論』第81巻第11号、中央公論新社、1966年11月、133-145頁。 
  • 友枝啓泰「変容途上のペルー:農園主、インディオ農民、学生運動家たち」『朝日ジャーナル』第9巻第37号、朝日新聞社、1967年9月、100-106頁。 
  • 李銀沢「現代小説に現れた韓国の今(10)学生運動家たちの90年代」『アプロ21』第2巻第2号、アプロツーワン、1998年2月、68-71頁。 
  • 鈴木博雄「学生運動家の生活環境」『自由』第10巻第6号、自由社、1968年6月、128-137頁。 

関連項目

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia

Kembali kehalaman sebelumnya