正則局所環への埋め込みを使わず次のように内在的に定義することも可能である。R をネーター局所環、その極大イデアルを m とするとき、m/m2 の次元を R の埋込み次元といい、emb dim (R) と書く。m/m2 の極小生成系に関してのコシュール複体(英語版)のホモロジーを H(R) と書く。これは次数付き環になっている。同型を除いてこれは R のみから決まり、m の生成元の取り方に依らない。H1(R) の次元を ε1 と書き、これを R の第1差異(英語版)[訳語疑問点]という。これは、R が正則なとき、かつそのときに限りゼロになる。ネーター局所環は、埋込み次元が次元と第1差異の和になるとき、つまり
emb dim(R) = dim(R) + ε1(R)
であるとき、完全交叉環と定義しても同値である。
完全交叉局所環には次のような再帰的な特徴づけもあり、これを定義として使うことも可能である。R を完備ネーター局所環とする。R の次元が0より大きく、x を極大イデアルの要素で零因子ではないものとすると、R が完全交叉環であることと R/(x) がそうであることは同値である。極大イデアルのすべての要素が零因子なら R は完全交叉環ではない。次元0の環 R が完全交叉環となるのは、極大イデアルのフィッティング・イデアルがゼロではないとき、かつそのときに限る。この次元0の完全交叉環の特徴づけはWiebe (1969)で示された。