宮津エネルギー研究所
宮津エネルギー研究所(みやづエネルギーけんきゅうじょ)は、京都府宮津市小田宿野1001にあった関西電力の石油火力発電所。 歴史もともと京都府宮津市には出力1.3万kWの宮津発電所があったが、宮津発電所は1966年(昭和41年)に閉鎖された[1]。1973年(昭和48年)には出力6万kWの宮津ガスタービン発電所が建設され[1]、同年9月21日に1号機、9月27日に2号機がぞれぞれ運転を開始した[2]。 運転開始1977年(昭和52年)には蜷川虎三京都府知事がエネルギー研究所の建設を構想し、1985年(昭和60年)10月30日に宮津エネルギー研究所が着工した[3][1]。当初の計画では大煙突の高さを200メートルとする予定だったが、傘松公園からの天橋立股のぞきの際に邪魔にならないように、計画を縮小して198メートルとした経緯がある[1]。 1989年(平成元年)8月に1号機が運転を開始し、同年12月には2号機も運転を開始した[4]。1号機と2号機の2つが建設されている。なお、1号機と同じ1989年(平成元年)8月には宮津エネルギー研究所の敷地内に、水族館とPR施設の役割を併せ持つ宮津エネルギー研究所PR館(後の丹後魚っ知館)が開館している[5]。 運転停止と廃止中長期的な需給状況や経済性を踏まえて、2002年(平成14年)には1号機の稼働を停止し、2004年(平成16年)には2号機の稼働も停止した[4]。 稼働しない状態が20年近くも続いていたが、2023年(令和5年)5月31日をもって1号機と2号機を廃止した[4]。なお、同年5月30日には丹後魚っ知館も閉館した[6][7]。跡地には関西電力によって、2028年度(令和10年度)を目途に企業誘致エリアが整備される予定である[4]。 特徴敷地内にある研究設備にて省エネルギー研究や温排水利用研究が行われていた。2011年(平成23年)時点では温水を利用した水産関係の研究を行っていた。2012年(平成24年)には新エネルギーなどに関する研究活動を打ち切った[8]。 敷地内には水族館とPR施設の役割を併せ持つ丹後魚っ知館があった。隣接地には京都府農林水産技術センター 海洋センター(1976年移転)、京都府栽培漁業センター(1984年度開所)などがあった。 石油火力発電所であるため、原油価格高騰の影響を受けやすい。不況による電力需要の伸び悩み、設備の老朽化などにより、1・2号機は長期計画停止されており、稼動率は0%である。 発電設備
脚注
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