寿美菜子
寿 美菜子(ことぶき みなこ、1991年9月17日[3] - )は、日本の声優、歌手、女優。ミュージックレイン所属[3]。兵庫県神戸市長田区出身[1]。既婚[4]。 代表作に『けいおん!』(琴吹紬)[2]、『TIGER & BUNNY』(カリーナ・ライル / ブルー・ローズ)[2]、『ドキドキ!プリキュア』(菱川六花 / キュアダイヤモンド)[2]などがある。 来歴小学生の頃は父が長らく民謡やギターを好み、母がピアノの先生だったことから自分も歌が大好きで、モーニング娘。になりたいと思う少女だった[6]。10歳のときに見たテレビを真似て歌ったり踊ったりしている娘を眺めた母から新聞に掲載されているCMオーディションを受けてみようとなり、合格した[6]。小学5年生で『りぼん』の読者モデルの最終オーディションに残ったことがきっかけで親も真面目に将来を捉えるようになり、大阪の養成所で歌の稽古を受け、13歳で映画初出演が決まり、芝居の稽古もするようになった[6]。当初は子役として[7]地元である関西の映画やCMなど出演していたが[8]、2005年から2006年にかけて開催された「ミュージックレイン スーパー声優オーディション」に合格し[9]、声優としても活動を始める[7]。芸能界に入って1年後、14歳でミュージックレインのオーディションを受けたが推薦で参加したため当初は声優オーディションだとわからず、二次審査でそれを知った[10]。その関係でオーディションでする演技の台詞は前もって覚えていった[11]。二次と三次の審査では歌と台詞が審査されたが、審査員から歌だと「いい風が吹く感じ」だけど芝居になると途端に「止まる感じ」と言われ、歌は好きでも芝居が不安なのを隠せないなとなりながらもオーディションに受かり、母が見つけたぺりかん社の『声優になるには』を読んで事務所に入った程度では仕事が簡単にくるところではないと思った[12]。幼くして兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で被災しているがその記憶はなく、後に震災をテーマにしたアニメ映画『地球が動いた日』を観たことオーディション後に思い出して、声優になることを強く思うようになる[13][14]。 声優の経験はそれまでなく、会社の会議室やカラオケルームでマネージャーに指導を受けてから作品のオーディションに臨んだが全く受からなかった[15]。 2009年2月15日に開催された「ミュージックレインgirls 春のチョコまつり」において、同じミュージックレイン所属の高垣彩陽・戸松遥・豊崎愛生とともに声優ユニット「スフィア」の結成を発表[16]。以降、ユニットとしての音楽活動も行っている(所属レーベルはGloryHeaven)。毎週末に舞台、ダンス、歌の稽古に励んでいるうちにきちんとした役名はないが準レギュラーの仕事が少しずつくるようになり、台詞は多くないもののどう記憶や残像を残せるかスパイスをきかせられるか逆算して広い視野でみるようになった[17]。疑問をノートに記録して先輩声優に質問、学校の授業では質問しないタイプだったが次の仕事がいつかわからないためチャンスだと思い、デビューから3年弱の間、そういったことを続けた[18]。 『けいおん!』のオーディションの話があったとき、声質からして秋山澪役を受けようかとマネージャーと相談していたが、好きな役を2つ受けられたため名字が同じ「ことぶき」でお嬢様役の経験がなくやってみようと琴吹紬役を受け、選ばれた[19]。同作の監督に自分と名字が同じことが理由かと尋ねるもそうではないといわれたが、受かった一番の要因はそれだと寿は考えている[19]。 公立中学校を経て2009年3月までは、神戸野田高等学校に在学し、稽古や東京での仕事の度に実家から上京する日々であったが[注 1][20][21]、『けいおん!』を機に仕事量が増えたことで2009年4月に上京、3年生で東京の高校へ転校し、1年ほどは横浜市に在住しながら本格的に東京での活動を開始した[7][22]。 2010年3月6日に発表された第4回声優アワードにて、テレビアニメ『けいおん!』の劇中にて結成したユニット「放課後ティータイム」として、豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、竹達彩奈とともに歌唱賞を受賞[23]。9月15日にシングル「Shiny+」でソロデビュー後、11月24日に2ndシングル「Startline」を発売した。 2012年には11月18日の神戸国際会館 こくさいホールを皮切りに、神戸・東京・名古屋・大宮の合計4会場5公演の『First Live Tour 2012 "Our stride"』を開催した。 2015年10月1日より、寿美菜子のLINE公式アカウントがスタートした。 2020年より1年間イギリスへ留学する事を公式ブログにて発表した[25]。また、同年4月21日よりYouTubeチャンネル「寿美菜子の〜マジ寿!〜」を開設、イギリスでの生活状況を発信している[26]。留学の理由は順調の活動していたがデビュー10年目からこれでいいのかと思い始め、挫折なくアルバイトもしたことがなく声優業界しか知らなくていいのかとなり、イギリス戯曲に舞台出演したことや『けいおん!』ではイギリス編があったことで縁を感じて渡英した[27]。 事務所の協力でイギリスでも収録できる場を整えてもらい現地に着くが、早々に新型コロナウイルスの流行によりロックダウン[28]。挫折するのも目標であり、コロナ禍により英語で喋ることも少なく、会話の大変さや母語で普通に話せることの凄さを再認識、芝居のワークショップでは会話だとうまく伝わらないが芝居でわかってもらえたこともあり、事務所に入って稽古に勤しんだ日々を思い出した[28]。イギリスではホストファミリーの孫がアニメ好きだったことでその話になったり、店でアルバイトをしている人が客の少ない合間に日本のアニメを見ており、日本語音声で見ているといわれたことで自分たちの感情表現が伝わっていることを知り、嬉しかったと語っている[29]。 声優・歌手歌唱力は、『けいおん!』に関する楽曲のコーラス・レコーディングもほぼ全て一発OKだったという[30]。共演者の佐藤聡美からは「ハモリのプロ」と評された[30]。また、同作品の楽曲を担当した小森茂生も「ピッチ感がすごく良くてコーラス・ワークがハマる」と評している[31]。 『けいおん!』のWebラジオ『らじおん!』の企画で、自身らが演じるキャラクターと同様に実際にバンド活動を行うことになり、キーボードを担当している。キーボード演奏の際、コードは英語を読んでいるような気分で読み取るという[30]。また、『らじおん!』の企画とは別に、個人的にドラムスも練習していた[32]。 自らを鍛えたこととして10代の頃は若さを理由に経験がなく、芝居が難しいだろうと言われることが時折あったが、駄目とも言われず悔しく感じていた[33]。それを一種のバネにそう言われないように本をよく読んだり自分で可能な分だけ想像してそれではできないときは少し尋ねて頑張ってみようとする反骨精神があったから熱意をもてたという[34]。これは自らの記憶を元にそれを表現に重ねるメソッド演技法を行っていたこと意味している[34]。 人物スフィアのメンバーの中で最年少でありながら精神力はメンバー内で最も高く「一番しっかり者である」「大人っぽい」と言われることもある[21]。 出身が神戸であることからタイガースファンであり、「デイリースポーツ」は必ず読む[35]。また、スパゲッティなどの麺類好きを公言しており、イベントの前などには、イベント終了まで麺類を一定期間食べないこと(麺断ち)を、願掛けとして行っていた時期もあった[36][注 2]。 母親がピアノ講師であることも手伝い、ピアノが弾ける[37]。2010年1月10日にC.C.Lemonホールで行われた『スフィア Colorful Concert』および同年1月31日に神奈川県民ホールで行われた『スフィア Colorful Concert 追加公演』、自身のソロライブイベント「寿美菜子のMusic Rainbow 01」および「First Live Tour 2012“Our stride"」にて、ピアノの弾き語りを行った。 左利きである[21]。温泉が大好きで、温泉ソムリエの資格を持っている[38]。 出演太字はメインキャラクター。 →スフィアとしての番組出演については「スフィア (声優ユニット)」を参照
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
ドラマCD
ラジオCD
吹き替え映画
ドラマ
アニメ
特撮
ラジオ※はインターネット配信。スフィアとしての番組は、スフィアの項を参照。
ラジオドラマ
デジタルコミック
テレビ
インターネットテレビ
実写映画
舞台
CM
パチスロ・パチンコ
その他コンテンツ
ディスコグラフィ→スフィアでの活動については「スフィア (声優ユニット)」を参照
シングル
EP
アルバム
映像作品
タイアップ曲
参加作品
ライブ公演ワンマンライブ・イベント
合同ライブ
書籍
脚注注釈シリーズ一覧
ユニットメンバー
出典
参考文献
外部リンク |
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